【世紀東急工業】2018.9(2Q決算)

東急系。

道路舗装大手の一角。環境対応や景観など技術多彩。

設備投資に伴う借入金返済にメド。

今回は2018.9期、2Q決算について分析。

決算情報は決算短信より。

単位は特筆なき場合すべて百万円とし、百万円以下の金額は切り捨てている。

 

経営成績

経営成績 売上 営業利益 当期純利益
当決算① 29,680 1,390 1,139
前決算② 29,627 1,298 △ 1,567
業績予想③ 76,100 5,100 4,300
YoY 53 92 2,706
100.2% 107.1% -72.7%
③-① 46,420 3,710 3,161
進捗率 39.0% 27.3% 26.5%

 

【対前四半期累計】

増収(+53、100.2%)、増益(+92、107.1%)

営業利益率は4.4%⇒4.7%へと0.3%改善。

建設業ということで、円安や政情不安により原材料・エネルギー価格高騰や、人手不足による人件費高騰などのマクロ経済のネガティヴな影響を多分に受ける傾向が強いが、それでもしっかり増益しているのは心強い。

ただ願わくば、もう少し利益率は欲しいか。

【対業績予想】

進捗率。

売上、営業利益、ともにショートしている。

進捗はあまり芳しいとは言えないでしょう。

営業利益率は6.7%を見込んでいるので、△2%足りていない。

その原因としては、季節変動性。

建設事業および舗装資材製造販売事業については、4Qに相対的に多くの売上がのってくる。

それゆえに、この進捗率をあまり悲観する必要はないという会社からのメッセージ。

 

営業CF

営業CF マージン
当期 2,643 8.90%
前期 5,465 18.45%
増減 -2,822 -9.54%

 

対前四半期累計と比較して、△28億円。

マージンは8.9%⇒18.45%へと△9.54%と結構減少。

大きな増減は以下の通り。

・税引き前利益→27億円。

・仕入債務の減少額→△42億円。

・未成工事支出金の増加額→△8.7億円。

税引き前利益は大きく伸長したが、運転資本は逆に大きく悪化。

建設業なので、受注工事の納期や進行基準による損益の計上のタイミング次第で、CFが悪く見えてしまうことはままある。

 

決算パラメタ

項目 情報ソース パラメタ
営業利益 業績予測 5,100
有利子負債 当決算期末残高 3,603
現金預金 当決算期末残高 15,691
株主資本 当決算期末残高 30,189
当期純利益 業績予測 4,300
総資産 当決算期末残高 65,102
発行済み株式数 当決算期末残高 40.382
支払利息 業績予測 22
非資金的費用 業績予測 1,236
EPS 当期純利益÷発行済み株式数 106
BPS 純資産÷発行済み株式数 748
株価 直近株価 643
予想配当金額 決算短信 30.0
予想配当総額 1株当り配当×発行済み株式数 1,211.457
時価総額 株価×発行済み株式数 25,966

 

総資産651億円。株主資本301億円。自己資本比率46.4%

有利子負債36億円。D/Eレシオは0.12倍。

流動資産427億円。流動負債295億円。流動比率144.9%

ネットキャッシュは+120億円。対総資産比率は18.6%

借金が少ない、キャッシュリッチ企業に生まれ変わった。

時価総額は259億円。規模はまだまだ。

 

業績予想から計算する経営指標

各指標
ROE 自己資本利益率 14.24%
ROA 総資本利益率 6.61%
PER 株価収益率 6.04
PBR 株価純資産倍率 0.86
ROIC 投下資本利益率 9.71%
WACC 加重平均資本コスト 3.63%
EBITDA 減価償却前営業利益 6,336
FCF Free cash Flow 4,319
EV 企業価値 13,878
予想利回り 4.67%
配当性向 28.17%

 

ROE,ROA,ROICが結構良いスコア。

グレアム指数も5.2倍と超安い。PBRも0.86倍と割安です。

EV/EBITDAは2.2倍とこちらも超安い。

PEGレシオは5.64倍とこちらもかなり安い。

FCFマージンは5.7%となかなか。

営業利益率が4.7%の割にはかなり良いスコア。

運転資本の売掛債権の減少額が+118億円と効いている。

そして配当利回りがかなり良い。

総じてすべてのスコアが結構良いと評価できるのではないだろうか。

 

総括

最近は当ブログでは、連続して、建設業を取り上げています。

理由は建設業の多くの会社が、割安のままになっていると思っているからです。

当然、人口減少時代に入り、産業が先細っていく日本という国のマクロ経済環境に悲観するがゆえに、それが価格に反映されているのだとは思いますが。

私は建設業が、東京五輪をピークに落ちる、という実しやかな言説に、どうもピンとこないでいます。

東京五輪の前後において、生活インフラの重要性ってそんなに激変するのかな?という疑問があるからです。

市場が細っていく衰退途上にあるのは疑いないですから、楽観はできませんが、だからといって、即座に建設業はもうダメ、という論調になるのはどうか、という考え方です。

配当利回りや安いPBRなどを考えあわせても、変なグロース株を買うよりはよほど良い投資なのではないかと個人的には考えるものです。

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