【大末建設】2018.9(2Q決算)

関連過去記事。

★2018.6期、1Q決算

http://tamojun51.com/archives/2108

今回は、2018.9期、2Q決算について分析。

決算情報は決算短信より。

単位は特筆なき場合百万円とし、百万円以下の金額は切り捨てている。

 

経営成績

経営成績 売上 営業利益 当期純利益
当決算① 31,125 1,732 1,170
前決算② 23,285 640 463
業績予想③ 68,700 3,980 2,700
YoY 7,840 1,092 707
133.7% 270.6% 252.7%
③-① 37,575 2,248 1,530
進捗率 45.3% 43.5% 43.3%

 

【対前四半期累計】

増収(+7,840、133.7%)、増益(+1,092、270.6%)

営業利益率は2.7%⇒5.6%で、+2.9%の大躍進。

営業利益の伸び率がすごい。

【対業績予想】

進捗率。

売上も営業利益もショートしている。

業績予想の見込みの営業利益率は5.8%であり、0.2%足りていない。

残り半期での挽回に期待。

 

営業CF

営業CF マージン
当期 548 1.76%
前期 9,797 42.07%
増減 -9,249 -40.31%

 

なんと対前期比較で、△92億円。

営業CFマージンは、42.07%⇒1.76%へと、△40.31%もの大幅下落。

理由として大きいのは、

・売上債権の増加による、△144億円。

・仕入債務の減少による、+67億円。

・未成工事受入金の減少による、△21億円。

とりわけ売上債権の増加が大きく響く。

ただ、残りの半期で回収して、この差は是正されるのだろうとは思うのですが。。

建設企業にとって、完成引渡し、あるいは工事進行基準による会計基準によるCF計算書への影響は殊の外大きく見えてしまうという弊害があります。

 

決算パラメタ

項目 情報ソース パラメタ
営業利益 業績予測 3,980
有利子負債 当決算期末残高 687
現金預金 当決算期末残高 8,042
株主資本 当決算期末残高 14,474
当期純利益 業績予測 2,700
総資産 当決算期末残高 40,123
発行済み株式数 当決算期末残高 10.444
支払利息 業績予測 12
非資金的費用 業績予測 90
EPS 当期純利益÷発行済み株式数 259
BPS 純資産÷発行済み株式数 1,386
株価 直近株価 1,116
予想配当金額 決算短信 20.0
予想配当総額 1株当り配当×発行済み株式数 208.885
時価総額 株価×発行済み株式数 11,656

 

総資産401億円。株主資本144億円。自己資本比率36.1%

有利子負債6.8億円。D/Eレシオは0.05倍。

流動資産349億円。流動負債223億円。流動比率156.5%

ネットキャッシュは+73億円。対総資産比率が18.3%

借金はほぼなく、カネがある。

財務状態はかなり良い。

時価総額が116億円、ネットキャッシュが73億円なのに、時価総額がこれっぽっち。

この銘柄も建設業というだけで、かなり低く見積もられているのではないか、と感じています。

 

業績予想から計算する経営指標

各指標
ROE 自己資本利益率 18.65%
ROA 総資本利益率 6.73%
PER 株価収益率 4.32
PBR 株価純資産倍率 0.81
ROIC 投下資本利益率 16.90%
WACC 加重平均資本コスト 1.43%
EBITDA 減価償却前営業利益 4,070
FCF Free cash Flow 2,426
EV 企業価値 4,301
予想利回り 1.79%
配当性向 7.74%

 

ROE,ROA,ROICのスコアがとても良い。

営業利益率が5.6%くらいなのに、このスコアの良さはちょっとした脅威。

理由はヴァリュエーションの安さにあるのでしょう。

グレアム指数は3.5倍と超安い。PBRは0.81倍と1倍割れしている。

EV/EBITDAは1.6倍。これまたかなりの安さ。

EV(会社価値)が低く見積もられ過ぎなのではないかと思います。

PEGレシオは1.6倍。1倍台です。

FCFマージンは3.5%と営業CFマージンの1.76%より多少マシか。

CFマージンはもう少し欲しいですかね。

配当利回りはそこそこ。悪くはない利回りではないでしょうか。

 

総括

総じてとても良い会社だと感じます。

営業利益率は5.6%と5%台をマーク。

営業CF、FCF各マージンは当決算では多少下落したものの、一時的な回収期ずれであるなら問題ないでしょう。

ROE,ROA,ROICのスコアも大変に良い。

グレアム指数、PBR、EV/EBITDAも超割安値を示していると評価しています。

日本乾溜の決算の分析の際も感じましたが。

★日本乾溜、2018.9期、本決算

http://tamojun51.com/archives/2158

建設業というのが、いくら何でも安く見積もられ過ぎなのではないかとも感じています。

金融市場というのは、いつも完全に効率的で、ミスプライスされた銘柄は落ちていない、という効率的市場仮説は正しいな、と常日頃感じる人間ですが、一方で、この日本乾溜や、大末建設の時価総額ってこんな感じでいいの?という疑問があります。

よく「東京五輪までの命」というような言われ方をしている声を耳にしますが、本当にそうなのでしょうか?

そんな中長期的な未来のことがそんなに簡単に予見できると考えるのは、傲慢なのではないでしょうか。

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