【イソライト工業】2018.9(2Q決算)
セラミックファイバー大手。
アジアで生産拡大。建材を育成。品川リフラクトリーズと連携強化。
今回は2018.9期、2Q決算について分析。
決算情報は決算短信より。
単位は特筆なき場合すべて百万円とし、百万円以下の金額は切り捨てている。
経営成績
経営成績 | 売上 | 営業利益 | 当期純利益 |
当決算① | 8,381 | 1,425 | 1,020 |
前決算② | 8,199 | 1,695 | 1,230 |
業績予想③ | 16,600 | 2,800 | 1,800 |
YoY | 182 | △ 270 | △ 210 |
102.2% | 84.1% | 82.9% | |
③-① | 8,219 | 1,375 | 780 |
進捗率 | 50.5% | 50.9% | 56.7% |
【対前四半期累計】
増収(+182、102.2%)、減益(△270、84.1%)
増収はしたけど減益。
営業利益率は20.7%から17.0%へと△3.7%も大幅ダウン。
それでもかなり高い営業利益率ではあるが。
原燃料や人件費、輸送費などのコスト上昇による影響が大きい。
【対業績予想】
進捗率。
かなり順調な消化具合。
売上も営業利益もほぼ計画通り。というか計画を超過達成中。
業績予想の営業利益率は16.9%なので、+0.1%で推移している。
目標はしっかり補足。財務能力に対して好感を抱かせる。
決算パラメタ
項目 | 情報ソース | パラメタ |
営業利益 | 業績予測 | 2,800 |
有利子負債 | 当決算期末残高 | 2,193 |
現金預金 | 当決算期末残高 | 3,141 |
株主資本 | 当決算期末残高 | 11,850 |
当期純利益 | 業績予測 | 1,800 |
総資産 | 当決算期末残高 | 19,087 |
発行済み株式数 | 当決算期末残高 | 23.551 |
支払利息 | 業績予測 | 22 |
非資金的費用 | 業績予測 | 400 |
EPS | 当期純利益÷発行済み株式数 | 76 |
BPS | 純資産÷発行済み株式数 | 503 |
株価 | 直近株価 | 509 |
予想配当金額 | 決算短信 | 10.0 |
予想配当総額 | 1株当り配当×発行済み株式数 | 235.511 |
時価総額 | 株価×発行済み株式数 | 11,988 |
総資産190億円。株主資本118億円。自己資本比率62.1%
有利子負債21億円。D/Eレシオは0.19倍。
流動資産115億円。流動負債は43億円。流動比率は266.8%
ネットキャッシュは+948で、対総資産比率は5.0%
とてもバランスの良い財務状態と思います。
借金もちょうどよいサイズ。ネットキャッシュもしっかり。
財務状況には全く問題が見当たらない。
時価総額が119億円。もっと評価されてもいい会社なのではないかというのが印象です。
業績予想から計算する経営指標
各指標 | ||
ROE | 自己資本利益率 | 15.19% |
ROA | 総資本利益率 | 9.43% |
PER | 株価収益率 | 6.66 |
PBR | 株価純資産倍率 | 1.01 |
ROIC | 投下資本利益率 | 12.83% |
WACC | 加重平均資本コスト | 1.78% |
EBITDA | 減価償却前営業利益 | 3,200 |
FCF | Free cash Flow | 2,043 |
EV | 企業価値 | 11,040 |
予想利回り | 1.96% | |
配当性向 | 13.08% |
パッと見驚くくらい、ROE,ROA,ROICのスコアが良い。
これはやはり利益率の高さによるところが大きい。
グレアム指数は6.7倍とかなり安い。PBRは1.01倍とこちらもかなり安い。
EV/EBITDAは3.4倍。これもまたかなり割安なプライシングです。
FCFマージンは12.3%とこちらもかなり良い。
投資CFは加味前の数字ですが。
配当利回りもそこそこ。
良い銘柄なんではないでしょうか。
総括
ROE,ROA,ROIC、そして営業利益率やEV/EBITDAのスコアがとても良い。安い。
加えて、財務状況もかなり健康。
そんな株が、PBR1.01倍くらいの水準で放置されているのが、むしろ不思議なくらいです。
派手な目立つ銘柄ではないのでしょうが、しっかり稼いでいる印象。
お買い得だと感じました。