【クックパッド】2018.9(3Q決算)

関連過去記事。

★2017.9期、3Q決算

http://tamojun51.com/archives/1419

★2017.12期、本決算

http://tamojun51.com/archives/1660

★2018.6期、2Q決算

http://tamojun51.com/archives/2014

今回は2018.9期、3Q決算について分析。

決算情報は決算短信より。

単位は特筆なき場合すべて百万円とし、百万円以下の金額は切り捨てている。

 

経営成績

経営成績 売上 営業利益 当期純利益
当決算① 8,810 2,055 698
前決算② 10,179 4,140 2,415
業績予想③ 11,747 2,740 931
YoY △ 1,369 △ 2,085 △ 1,717
86.6% 49.6% 28.9%
③-① 2,937 685 233
進捗率 75.0% 75.0% 75.0%

 

【対前四半期累計】

減収(△1,369、86.6%)、減益(△2,085、49.6%)

大幅に減退している。

営業利益率は40.7%から23.3%へと大幅ダウン。

苦しい決算。

営業利益率23.3%は他社と比較してみれば、かなり良い利益率ではあるのだが。。

営業CFは、1,062、営業CFマージンは、12.0%とこちらも決して悪くない数字。

まだ、営業利益率は高いという評価はできます。

※業績予想は会社が開示していないので、進捗率の精査などはしない。

 

決算パラメタ

項目 情報ソース パラメタ
営業利益 業績予測 2,740
有利子負債 当決算期末残高 40
現金預金 当決算期末残高 23,040
株主資本 当決算期末残高 25,049
当期純利益 業績予測 931
総資産 当決算期末残高 28,813
発行済み株式数 当決算期末残高 107.414
支払利息 業績予測 0
非資金的費用 業績予測 242
EPS 当期純利益÷発行済み株式数 9
BPS 純資産÷発行済み株式数 233
株価 直近株価 414
予想配当金額 決算短信 0.0
予想配当総額 1株当り配当×発行済み株式数 0.000
時価総額 株価×発行済み株式数 44,469

 

総資産288億円。株主資本250億円。自己資本比率86.9%

有利子負債は40、D/Eレシオはほぼ0

流動資産255億円。流動負債12億円。流動比率2044.5%

ネットキャッシュは+230億円で、対総資産比率79.8%

財務的にはかなりの優等生っぷりを発揮している。

なぜ4,000万円の借金をしているのかはかなりの謎。

借金する必要など全くないと思うのだが。

とにかく、保有資産の80%がカネ、という会社です。

時価総額は444億円。

ネットキャッシュが230億円もあるのに、時価総額が444億円しかないというのは結構悲しい。。。

 

着地見込から計算する経営指標

各指標
ROE 自己資本利益率 3.72%
ROA 総資本利益率 3.23%
PER 株価収益率 47.78
PBR 株価純資産倍率 1.78
ROIC 投下資本利益率 7.03%
WACC 加重平均資本コスト 0.00%
EBITDA 減価償却前営業利益 2,982
FCF Free cash Flow -3,457
EV 企業価値 21,469
予想利回り 0.00%
配当性向 0.00%

 

ROE,ROAのスコアが振るわない。そしてROE,ROAのスコアがほとんど一緒。

なぜ、スコアがほとんど一緒かといえば、自己資本比率が86.9%と超高く、総資産とEQUITYが見合っているからです。

ROICもまあ、悪くはないが、23.3%という高い営業利益率を考えれば、もっと欲しいところ。

単純にキャッシュを持ちすぎていて、ASSETSが重くなりすぎているために、これらの指標が低くなってしまっているのです。

グレアム指数は84.8倍と高い。PBRは1.78倍。

PBR的には、もはや、グロース株というより、バリュー株の様相を呈してきました。

つまりPBR的には割安感がある。

EV/EBITDAは7.2倍。こっちも結構割安。

EQUITYも大きいのだが、やはり営業利益率23.3%はまだまだ健在というところです。

FCF△34億円の赤字。

一番の要因としては、運転資本の悪化。

とりわけ棚卸資産の増加が+49億円もあるのが大きい。

そもそも商品とか製品を仕入れて売る商売にシフトチェンジでもしたのか。

あまり在庫リスクを抱えるようなことはしない方がいいのでは、と思ったりもする。

また、当期から、配当はしないという開示があった。

まあ、配当は、源泉税が差し引かれたりして、あまり上げ過ぎると、税務署を喜ばせるだけなので、事業投資したり、自社株買いに、カネは使ってくれた方が、税務署以外はみんなハッピーになれるので、この政策自体は支持できる。

 

総括

そうは言いつつも、成長が大きく減退していて、大丈夫か?という気持ちにはなる。

今後この会社に期待したいこととしては以下2つ。

 

・有能な経営者に買収してもらうといい。

カネがある。そして借金はほとんどない。

社内にも、優秀なエンジニアがいるであろうし、既存のリソースの価値も結構悪くないプライスがあるのではないか。

時価総額444億円なら、結構お買い得な会社なのではないかとも思ったりする。

なので、Amazonとか、Alibabaとか、そういう超優秀な経営者のいる外資系企業とかに買収されるのがベスト。

日系企業なら、ZOZOとか、あるいは楽天とかでもいい。

経営者さえ変えれば、まだまだ全然良い会社なんではないかと思います。

 

・カネを有効活用すべし。

これは、上の有能な経営者に買収されることとほぼ一緒ではあるが。

無闇にカネを、溜め込めばいいというものではない。

カネが溜まり過ぎていて、ROE,ROA,ROICのスコアが悪化してしまっている。

配当しないはしないでいい。しかしそれなら事業投資とか、自社株買いとかで、企業のプライスを上げる努力を経営者はしなくてはならない。

現在の経営者はそういうマーケットの常識が全然通じない。

あるいはビジネスのセンスが危うくて、事業投資がただの無駄遣いになりかねない。

よって、まだ手遅れにならない今のウチに、どこかの有能な経営者によるM&Aで、現経営者を退け、クックパッドの多くのステークホルダーを救ってくれるような展開を期待したいところです。

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