【日産自動車】2018.9(2Q決算)

関連過去記事。

★2017.9期、2Q決算

http://tamojun51.com/archives/1451

★2018.3期、本決算

http://tamojun51.com/archives/1898

★2018.3期、自動車大手3社決算比較分析

http://tamojun51.com/archives/1921

今回は2018.9期、2Q決算について分析。

決算情報は決算短信より。

単位は特筆なき場合すべて百万円とし、百万円以下の金額は切り捨てている。

 

経営成績

経営成績 売上 営業利益 当期純利益
当決算① 5,532,722 210,335 246,258
前決算② 5,652,509 281,832 276,509
業績予想③ 12,000,000 540,000 500,000
YoY △ 119,787 △ 71,497 △ 30,251
97.9% 74.6% 89.1%
③-① 6,467,278 329,665 253,742
進捗率 46.1% 39.0% 49.3%

 

【対前四半期累計】

減収(△119,787、97.9%)、減益(△71,497、74.6%)

営業利益率は5.0%から3.8%へと、1.2%減退。

対前期で結構苦しい決算。

会社の説明では、これは、

「販売の質向上を目指し、在庫削減を進めたことによる、卸売台数減少によるもの」

とのことです。

【対業績予想】

進捗率。

売上、営業利益ともにショート。特に営業利益はもっと頑張らないと。

一方で、大事な配当原資である、最終利益に関しては、49.3%と比較的大分マシ。

これには中国事業の貢献がある、という説明です。

業績予想の営業利益率は4.5%なので、0.7%足りていないところをどう補っていくのか。

 

セグメント情報

事業構成比 売上 セグメント利益 構成比
日本 1,111,796 114,014 20.1%
北米 2,643,265 85,434 47.8%
欧州 747,189 △ 16,960 13.5%
アジア 504,359 29,550 9.1%
その他 526,113 80 9.5%
調整 △ 1,783 0.0%

 

構成比トップは相変わらず北米。

ただ利益率は3.2%とちと寂しい。これを5%くらいに上げていきたいものですね。

ちなみにトヨタは2.7%なので、どこも苦戦している。

利益率トップはやはり日本。10.3%

一方で、欧州は赤字。

無論、欧州には、高級車ブランドがひしめくレッドオーシャンなので、競争も厳しいのだが、それ以上に、EU圏内の関税の高さなども悪影響。

トヨタは2.4%の黒字。

最高権力者のお膝元なのだから、せめて黒字キープはしたいところなのではないでしょうか?

それとも最高権力者のお膝元ゆえに、赤字を余儀なくされている政治的背景なんかがあったりするのでしょうか?

 

決算パラメタ

項目 情報ソース パラメタ
営業利益 業績予測 540,000
有利子負債 当決算期末残高 8,090,367
現金預金 当決算期末残高 1,086,910
株主資本 当決算期末残高 6,280,888
当期純利益 業績予測 500,000
総資産 当決算期末残高 19,130,603
発行済み株式数 当決算期末残高 3,910.887
支払利息 業績予測 11,494
非資金的費用 業績予測 899,176
EPS 当期純利益÷発行済み株式数 128
BPS 純資産÷発行済み株式数 1,606
株価 直近株価 1,030
予想配当金額 決算短信 57.0
予想配当総額 1株当り配当×発行済み株式数 222,920.531
時価総額 株価×発行済み株式数 4,028,213

 

総資産19兆円。株主資本6.2兆円。自己資本比率32.8%

有利子負債8兆円。D/Eレシオは1.29倍。

流動資産11.7兆円。流動負債7.4兆円。流動比率が158.2%

ネットキャッシュが△6.8兆円という大赤字。

時価総額が4兆円。

さすがに世界のニッサン、の割には、サイズが小さいように感じますね。

 

業績予想から計算する経営指標

各指標
ROE 自己資本利益率 7.96%
ROA 総資本利益率 2.61%
PER 株価収益率 8.06
PBR 株価純資産倍率 0.64
ROIC 投下資本利益率 2.42%
WACC 加重平均資本コスト 1.60%
EBITDA 減価償却前営業利益 1,439,176
FCF Free cash Flow 464,521
EV 企業価値 11,031,670
予想利回り 5.53%
配当性向 44.58%

 

ROE,ROA,ROICはあまりよろしくない。

借金多いですね。あと、営業利益率がもう少し欲しい。

グレアム指数は滅茶苦茶安い。5.2倍。PBRが0.64倍。

EV/EBITDAは7.7倍とこちらも割安。

元々やたらと安い銘柄ではある。

FCFマージンは3.9%と意外とそこまで低くない。というか赤字をまぬがれている。

減価償却費が8,991億円と大きいので。

そして配当利回りが5.53%とすごい。

この会社の唯一といってもいい魅力はこの配当利回りでしょう。

米国国債の利回りが3%で大騒ぎしていますが、この会社を保有すれば、利回り5.53%なのです。

しかし当然、アメリカ国家ほどの安定性はないわけですが。

 

総括

ROE,ROA,ROICのスコアは良いとは言えない。

加えて、ネットキャッシュの赤字も大きく、財務状況も良いとは言えない。

つまり上記したように、この会社の最大の魅力は、配当利回りの高さなのです。

しかしその原資であるFCFや営業CF、営業利益、最終利益を稼ぎ出さないとこの配当もジリ貧ですから、そこは頑張ってもらわないといけません。

ちなみに営業CFマージンは、9.4%と結構良い。

NISA口座か何かでホールドして、インカムゲイン狙いの長期保有も悪くないのではないか、という考え方もあります。

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