【佐田建設】2018.9(2Q決算)

群馬・埼玉県が地盤の中堅建設会社。

一時の不振から建設再構築し脱する、地域密着営業に重点。

売上は4Qに集中する季節変動性あり。

今回は2018.9期、2Q決算について分析。

決算情報は決算短信より。

単位は特筆なき場合すべて百万円とし、百万円以下の金額は切り捨てている。

 

経営成績

経営成績 売上 営業利益 当期純利益
当決算① 12,955 142 61
前決算② 12,489 234 167
業績予想③ 31,200 1,000 860
YoY 466 △ 92 △ 106
103.7% 60.7% 36.5%
③-① 18,245 858 799
進捗率 41.5% 14.2% 7.1%

 

【対前四半期累計】

増収(+466、103.7%)、減益(△92、60.7%)

営業利益率は1.9%から1.1%に0.8%ダウン。

上にも書いたように、売上や利益は4Qに集中するのだが、なかなか利幅が薄いと言わざるを得ない。

ところが、営業CFは+35億円で、営業CFマージンは27.2%とかなり高い。

売上債権の減少による+40億円や、未成工事受入金の増加による+12億円などが効いている。

営業利益率は大事ではあるが、もっと大事なのは当然キャッシュです。

【対業績予想】

進捗率。

売上はまだしも、営業利益はかなりきつい。

ただ、繰り返しにはなりますが、工事進行基準とか完成工事基準という会計基準の影響で、当社は4Qに売上と利益が集中するようなので、実はQの数字をそこまでウォッチしても詮無いことなのかもしれない。

業績予想の営業利益率は3.2%なので、2.1%足りていない。

残り半期に期待ですね。

 

セグメント情報

事業構成比 売上 セグメント利益 構成比
土木関連 3,992 156 30.8%
建築関連 8,777 633 67.8%
兼業事業 185 53 1.4%
調整 △ 28 0.0%

 

建築関連が主業。構成比67.8%、そして粗利率が7.2%

営業利益率ではなく粗利率。なので、もう少し厚くてもいいかな、という実感あり。

土木関連の粗利率は3.9%と渋い。これは公共の渋い仕事の比率が相対的に大きいことを意味しているのでしょう。

兼業事業は構成比は小さいが、粗利率が28.6%と振るっている。

今後は利益率を伸長させて欲しいところ。

 

決算パラメタ

項目 情報ソース パラメタ
営業利益 業績予測 1,000
有利子負債 当決算期末残高 1,218
現金預金 当決算期末残高 12,232
株主資本 当決算期末残高 11,733
当期純利益 業績予測 860
総資産 当決算期末残高 24,105
発行済み株式数 当決算期末残高 15.508
支払利息 業績予測 26
非資金的費用 業績予測 116
EPS 当期純利益÷発行済み株式数 55
BPS 純資産÷発行済み株式数 757
株価 直近株価 403
予想配当金額 決算短信 13.0
予想配当総額 1株当り配当×発行済み株式数 201.599
時価総額 株価×発行済み株式数 6,250

 

総資産241億円。株主資本117億円。自己資本比率48.7%

有利子負債12億円。D/Eレシオは0.1倍。

流動資産190億円。流動負債99億円。流動比率191.2%

ネットキャッシュは+110億円。対総資産比率が45.7%

実は物凄くキャッシュリッチな会社なのです。

それなのに時価総額が62億円ぽっち。。。

ネットキャッシュが110億円あるのに、時価総額が62億円とはこれは一体どういう状況なのだろうか??

いくら何でも安すぎるのではないか??

 

業績予想から計算する経営指標

各指標
ROE 自己資本利益率 7.33%
ROA 総資本利益率 3.57%
PER 株価収益率 7.27
PBR 株価純資産倍率 0.53
ROIC 投下資本利益率 4.97%
WACC 加重平均資本コスト 1.69%
EBITDA 減価償却前営業利益 1,116
FCF Free cash Flow 3,417
EV 企業価値 -4,764
予想利回り 3.23%
配当性向 23.44%

 

ROE,ROA,ROICはまあ、派手なスコアではないことは明らかでしょう。

営業利益率がちと小さいので、やむを得ません。

ただグレアム指数が3.9倍という破格の安さ。PBRは驚きの0.53倍。。。。!

そして時価総額が62億円ぽっちであるために、ここからネットキャッシュ110億円をマイナスしてしまうと、なんとEVがマイナスに!!

これは日本乾溜http://tamojun51.com/archives/2128という会社と同じ現象が生じてしまっています。

自分たちが保有しているキャッシュよりも、会社の値段が低いというのです。

なぜこんなに不当な仕打ちを受けているのか、とても不思議に思います。

少ないとはいっても、利益を出している会社が、その保有するネットキャッシュよりも小さいプライシングされているというのはどういうことなんでしょうか。

そしてFCFマージンは11.0%とかなり高いです。

カネ回りは決して悪くないというか、良いのです。

加えて、この配当利回りの高さ。

NISA口座か何かで買って、インカムゲイン狙いで長期保有というのも悪くないプランに思えます。

 

総括

まずEVがマイナスというのは凄い。

そしてPBRが0.53倍と文句なしの割安株なんではないでしょうか。

贅沢を言わせてもらえば、もう少し営業利益率が欲しいです。

まずは営業利益率、5%を超えていってくれれば、この銘柄はもっと人気が出てくるのではないか、と思いました。

今でも十分、良い銘柄のようにも感じています。

何といっても、ネットキャッシュが+110億円で、総資産の内、45.7%がキャッシュということですから。

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