【タキロンシーアイ】2018.6(1Q決算)

プラスチック加工大手でIT向け樹脂板首位。

樹脂系建材でも高シェア。シーアイ化成と合併。

今回は2018.6期、1Q決算について分析。

決算情報は決算短信より。

単位は特筆なき場合すべて百万円とし、百万円以下の金額は切り捨てている。

 

経営成績

経営成績 売上 営業利益 当期純利益
当決算① 36,296 2,101 1,311
前決算② 36,468 2,382 2,637
業績予想③ 150,000 8,600 6,000
YoY △ 172 △ 281 △ 1,326
99.5% 88.2% 49.7%
③-① 113,704 6,499 4,689
進捗率 24.2% 24.4% 21.9%

 

【対前四半期】

減収(△172、99.5%)、減益(△281、88.2%)

減収減益。特に営業利益の落ち込みは結構大きい。△11.8%

営業利益率は6.5%⇒5.8%へと△0.7%

建築資材セグメントの苦戦が主要因。

【対業績予想】

進捗率。

売上、営業利益ともショートしているが、まあ大きく出遅れているというほどではない。

営業利益も5.7%を見込んでいるため、現状は+0.1%で悪くない。

つまり建築資材の落ち込みなどはきちんと業績予想に織り込まれている、ということ。

財務能力を評価できるのではないでしょうか。

 

セグメント情報

事業構成比 売上 セグメント利益 構成比
建築資材 11,437 692 31.5%
環境資材 13,874 48 38.2%
高機能材 5,262 687 14.5%
機能フィルム 5,723 707 15.8%
調整 △ 33 0.0%

 

上でも書いたように、建築資材セグメントが多少落ち込んだ。

減収(△698、94.2%)、減益(△360、65.7%)

利益率は8.6%⇒6.1%へと2.5%も下落。

つまり営業利益のマイナス成長は建築資材セグメントに尽きる。

戸建新築着工件数の減少などの影響。

また、世界的な原材料の調達難による資材費高騰なども。

ただ北米や中国などでは需要は強そうなので、海外向けにシフトウェードしていくことが課題でしょうか。

落ちたとはいえ、6.1%の利益はそこまで悪いわけではありません。

また、他のセグメントの利益率は振るっていて(高機能材13.1%、機能フィルム12.4%)、ここらへんは期待です。

ただ環境資材セグメントの利益率が0.3%と低いのが気がかりです。

構成比で見ても、環境資材が一番大きく、営業利益の足を引っ張ってしまっています。

ただ社会インフラ的な役割を担っているセグメントですので、こういう企業が我々の生活を下支えしてくれているのだということも同時に理解できます。

あまり目立たないのかもしれないけど、とても良い会社だと思っています。

 

決算パラメタ

項目 情報ソース パラメタ
営業利益 業績予測 8,600
有利子負債 当決算期末残高 10,575
現金預金 当決算期末残高 13,712
株主資本 当決算期末残高 68,462
当期純利益 業績予測 6,000
総資産 当決算期末残高 139,531
発行済み株式数 当決算期末残高 97.480
支払利息 業績予測 180
非資金的費用 業績予測 4,896
EPS 当期純利益÷発行済み株式数 62
BPS 純資産÷発行済み株式数 702
株価 直近株価 559
予想配当金額 決算短信 18.0
予想配当総額 1株当り配当×発行済み株式数 1,754.640
時価総額 株価×発行済み株式数 54,491

 

総資産1,395億円。株主資本684億円。自己資本比率49.1%

有利子負債105億円。D/Eレシオは0.15倍。

流動資産900億円。流動負債524億円。流動比率171.6%

ネットキャッシュ+31億円。対総資産比率2.2%

財務的には何の問題も見当たりません。

時価総額は544億円とまあまあのサイズ感でしょうか。

売上のサイズなどと比べると少し小さ過ぎるかな?とも思います。

 

業績予想から計算する経営指標

各指標
ROE 自己資本利益率 8.76%
ROA 総資本利益率 4.30%
PER 株価収益率 9.08
PBR 株価純資産倍率 0.80
ROIC 投下資本利益率 7.00%
WACC 加重平均資本コスト 2.37%
EBITDA 減価償却前営業利益 13,496
FCF Free cash Flow 11,222
EV 企業価値 51,354
予想利回り 3.22%
配当性向 29.24%

 

ROE,ROA,ROICのスコアはまあまあ。バランスが取れている。

派手ではないですが、好感の持てるスコアでもある。

グレアム指数は7.2倍とまた割安です。PBR0.8倍。安い。

EV/EBITDAは3.8倍とこちらもかなり安い。

PEGレシオは営業利益のマイナス成長により測定不能。

FCFマージンは投資CF加味前で7.5%と営業利益率よりも高いのも良い。

配当利回りもかなり良いですね。財務能力も高そうです。

 

総括

派手さはないものの、とても良い会社だと感じています。

昨今の金融不安を反映して、滅茶苦茶安い方にミスプライスされているのではないでしょうか。

課題としては、建築資材と環境資材セグメントも利益率でしょうか。

海外展開などを積極的に行って、これらの利益率を10%規模にしていければ、かなり稼ぐ力の強い会社として注目を浴びることもあり得ると思いました。

米国や中国などの過度な貿易戦争など、地政学的なリスクが早く是正され、自由貿易主義的経済がきちんとワークする世界になって欲しいと切望するものです。

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