【トランス・コスモス】2018.6(1Q決算)

アウトソーシングビジネス大手。

BPO(事務代行、業務代行)からコールセンター、デジタルマーケへ拡大。

中韓等への進出も。

今回は2018.6期、1Q決算について分析。

決算情報は決算短信・四半期報告書より。

単位は特筆なき場合すべて百万円とし、百万円以下の金額については切り捨てている。

 

経営成績

経営成績 売上 営業利益 当期純利益
当決算① 67,083 △ 4 258
前決算② 61,898 440 123
業績予想③ 268,332 △ 16 1,032
YoY 5,185 △ 444 135
108.4% -0.9% 209.8%
③-① 201,249 △ 12 774
進捗率 25.0% 75.0% 25.0%

 

【対前四半期】

増収(+5,185、108.4%)、減益(△444)

そしてなんと1Q赤字に転落している。

営業利益率は0.7%から地盤沈下。

元々の営業利益率もかなり低いが。

これは苦しい決算に見える。

コールセンターやBPOなどアウトソーシングの需要は昨今の人手不足を反映して、大きそう。

ただ、人手不足ゆえにそう簡単には、優位な人材をキープできない背景などもあるのかもしれません。

しかし慈善事業をしているわけではないのでしょうから、営業黒字はキープしてもらいたいところですね。

【対業績予想】

会社は業績予想の開示をしていません。

よって、1Qの実績に4を乗じた数字を業績予想として記載しています。

売上は2,683億円とそれなりのサイズ。

ただ営業利益が赤字で苦しい。

 

セグメント情報

事業構成比 売上 セグメント利益 構成比
単体サービス 49,894 △ 57 74.4%
国内関係会社 4,065 144 6.1%
海外関係会社 13,123 △ 82 19.6%
調整 △ 8 0.0%

 

セグメント。黒字は「国内関係会社」(3.5%)のみ。

それ以外は赤字という惨憺たる状況。

それにしてもこのセグメントの分け方はどういうことか。

セグメントとして開示する意味があるんでしょうか。

「単体サービス」「国内関係会社」「海外関係会社」

どんなセグメントなのか正直よく分からないというのが第一印象。

もしこのセグメント情報が投資家にとって有益な情報と信じているのならば、当社の財務は明らかに世間ずれを起こしているのでは?という懸念を感じます。

 

決算パラメタ

項目 情報ソース パラメタ
営業利益 業績予測 △ 16
有利子負債 当決算期末残高 14,359
現金預金 当決算期末残高 30,109
株主資本 当決算期末残高 64,789
当期純利益 業績予測 1,032
総資産 当決算期末残高 125,813
発行済み株式数 当決算期末残高 41.476
支払利息 業績予測 96
非資金的費用 業績予測 3,580
EPS 当期純利益÷発行済み株式数 25
BPS 純資産÷発行済み株式数 1,562
株価 直近株価 2,759
予想配当金額 決算短信 23.0
予想配当総額 1株当り配当×発行済み株式数 953.940
時価総額 株価×発行済み株式数 114,431

 

総資産1,258億円。株主資本647億円。自己資本比率51.5%

有利子負債143億円。D/Eレシオは0.22倍。

流動資産796億円。流動負債436億円。流動比率182.6%

ネットキャッシュは+157億円。対総資産比率12.5%

カネはある。自己資本比率も低くない。

決算は結構酷いな、と感じましたが、財務状態は健全。(まだ)

時価総額は1,144億円とそれなりのサイズだが。。。

ネットキャッシュが157億円なのに時価総額1,000億円以上の価値があるのかは少し疑問。

まあ確かに売上のサイズなんかは結構大きいけど。

 

業績予想から計算する経営指標

各指標
ROE 自己資本利益率 1.59%
ROA 総資本利益率 0.82%
PER 株価収益率 110.88
PBR 株価純資産倍率 1.77
ROIC 投下資本利益率 -0.01%
WACC 加重平均資本コスト 1.28%
EBITDA 減価償却前営業利益 3,564
FCF Free cash Flow 4,872
EV 企業価値 98,681
予想利回り 0.83%
配当性向 92.44%

 

業績予想は上記した通り、会社が開示しているものではなく、1Qの実績×4で、単純計算した数字です。

最終利益は何とか黒字ではあるので、ROE,ROAは超低空飛行ながら黒字キープ。

それでもかなり低いスコア。。

ROICは赤。苦しい。

グレアム指数は195.8倍。割高ですね。

EV/EBITDAは27.7倍。こちらも割高。

マイナス成長なのでPEGレシオは測定不能。

FCFマージンは1.8%とギリギリ黒字をキープ、、したように見えるが。

これは投資CFを加味していない数字なので、おそらく投資CFが入ると赤字になるのでは?

配当はなんとか出す。配当利回りは低いのに、配当性向がバカ高い。

つまり今の株価は高すぎるのではないだろうか。。

 

総括

とても買おうとは思わない銘柄。

PBRが1.77倍とそこまで高くはないが。1倍を下回っていたとしても買いは躊躇する成績である。

営業利益率がいくら何でも低すぎる。

当然、営業CF、FCF、ROE,ROA,ROICなどのスコアも軒並み悪い。赤字のスコアも中にはある。

EBITDAは減価償却の見込み金額で何とか黒字をキープしたが。

とにかく売上のサイズ感は大きいとは思うが、営業利益が残らないのではまるで慈善事業のようです。

営業利益を上げていく期待感や経営戦略、具体的戦略などが見えてこないと今の高い株価を正当化できないとは感じました。

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