【セブン&アイHD】2018.8(2Q決算)

関連過去記事。

★コンビニ大手3社決算比較分析(2018.2期)

http://tamojun51.com/archives/1832

★セブンイレブン過去の決算分析など。

http://tamojun51.com/archives/822

今回は2018.8期、2Q決算について分析。

決算情報は決算短信より。

単位は特筆なき場合すべて百万円とし、百万円以下の金額は切り捨てている。

 

経営成績

経営成績 売上 営業利益 当期純利益
当決算① 3,343,538 199,610 101,355
前決算② 2,987,198 194,466 89,421
業績予想③ 6,683,000 415,000 210,000
YoY 356,340 5,144 11,934
111.9% 102.6% 113.3%
③-① 3,339,462 215,390 108,645
進捗率 50.0% 48.1% 48.3%

 

【対前四半期累計】

増収(+356,340、111.9%)、増益(+5,144、102.6%)

これだけ店舗数の飽和などが叫ばれながら、それでもまだ成長とはやはり王者セブンは強いな、と。

ただ増収幅に比べて、増益幅は控えめ。

昨今の人手不足による、バイト人件費などがじわじわ効いているのかもしれない。

営業利益率は6.5%から6.0%に0.5%もダウンしている。

【対業績予想】

進捗率。

売上に関しては、50%ジャスト!

さすがセブン。予算管理などの財務能力なども高いようだ。

ただ営業利益はショート。48.1%で△1.9%

上記したような、人手不足による人件費高騰などの、マクロ要因が影を落としているのかもしれない。

営業利益率は6.2%なので、△0.2%ショートしている。

残り半年でここを補えるのか。少し売上を過達させていかないと厳しいような感じがしますね。

 

セグメント情報

事業構成比 売上 セグメント利益 構成比
国内コンビニ 485,560 127,833 14.5%
海外コンビニ 1,356,901 36,259 40.6%
スーパー 944,258 9,409 28.2%
百貨店 282,453 96 8.4%
金融 88,987 28,349 2.7%
専門店 181,918 3,794 5.4%
その他 3,444 1,332 0.1%
調整 14 △ 7,465 0.0%

 

セグメント情報は結構参考になる。

特に驚くのは、現状、売上においては、海外コンビニの方が、国内コンビニよりも3倍程度もサイズが大きいのです。

利益率は圧倒的に国内コンビニの方が強いのですが。(26.3%対2.7%)

つまり上では、人手不足による人件費高騰により、営業利益が弱くなった、と訳知った顔で書きましたが、実質はそうではなく。

むしろ相対的に、利益率の低い海外売上の方が大きくなってきているため、営業利益が弱くなっている、という見方の方が正しそうです。

国内市場は既に飽和しているので、海外に活路を見出しているわけです。

ただ、諸々のオペレーションコストなどは、国内よりも海外の方が大きくなり、初期コストなどもかさむので、それが営業利益を圧迫している、と見る方が正確なようです。

逆に言うと、海外のサイズがこれだけ大きくなって(1.416倍)いるにも関わらず、営業利益をこの水準で保っているのが不思議なくらいなのかもしれません。

これこそがリテイルの王、セブンの底力なのでしょう。

 

決算パラメタ

項目 情報ソース パラメタ
営業利益 業績予測 415,000
有利子負債 当決算期末残高 1,049,115
現金預金 当決算期末残高 1,187,513
株主資本 当決算期末残高 2,410,529
当期純利益 業績予測 210,000
総資産 当決算期末残高 5,718,787
発行済み株式数 当決算期末残高 884.567
支払利息 業績予測 13,408
非資金的費用 業績予測 247,534
EPS 当期純利益÷発行済み株式数 237
BPS 純資産÷発行済み株式数 2,725
株価 直近株価 4,848
予想配当金額 決算短信 95.0
予想配当総額 1株当り配当×発行済み株式数 84,033.831
時価総額 株価×発行済み株式数 4,288,379

 

総資産5.7兆円。株主資本2.4兆円。自己資本比率42.2%

有利子負債1.0兆円。D/Eレシオは0.44倍。

流動資産2.2兆円。流動負債2.0兆円。流動比率108.9%

ネットキャッシュは+1,383億円で対総資産比率2.4%

さすがにサイズが大きい。が、しっかりネットキャッシュは黒。

時価総額が4.2兆円。さすがに大きい。

 

業績予想から計算する経営指標

各指標
ROE 自己資本利益率 8.71%
ROA 総資本利益率 3.67%
PER 株価収益率 20.42
PBR 株価純資産倍率 1.78
ROIC 投下資本利益率 7.72%
WACC 加重平均資本コスト 2.68%
EBITDA 減価償却前営業利益 662,534
FCF Free cash Flow 95,437
EV 企業価値 4,149,981
予想利回り 1.96%
配当性向 40.02%

 

ROE,ROA,ROICは派手さはないが、まあそこそこのスコア。

これだけのサイズの企業なので、やはりAssetsやEquity、Debtなどは大きくならざるを得ない。

グレアム指数は36.3倍。ちと高いか。

EV/EBITDAは6.3倍と安い。

PEGレシオは19.89倍。成長率の割にはPERが重たい。

FCFマージンは1.4%と寂しい。投資CFでの△4,649億円が重い。

配当利回りはそこそこ。

 

総括

さすがに王者セブンといった感じ。

海外市場をこれだけ拡大(売上1.3兆円)させているとは知りませんでした。

もし海外のオペレーションが落ち着いてきて、利益を出せるようになってきたら、どうなるのか。

そんな期待感は確かにあるな、と。

やっぱりセブンの惣菜はどれも美味しい。

複数コンビニがあったら、セブンを選ぶ、という日本人は殊の外多いのではないでしょうか。

そしてそれが外国人のスタンダードにもなっていくとしたら。

セブンが世界を制す日が来たら嬉しいとは思いました。

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