【ユーザベース】2018.6(2Q決算)

関連過去記事。

★2018.3期、1Q決算

http://tamojun51.com/archives/1892

★2017.12期、本決算

http://tamojun51.com/archives/1675

★2017.9期、3Q決算

http://tamojun51.com/archives/1423

今回は2018.6期、1Q決算について分析。

決算情報は決算短信より。

単位は特筆なき場合すべて百万円とし、百万円以下の金額は切り捨てている。

 

経営成績

経営成績 売上 営業利益 当期純利益
当決算① 3,068 292 67
前決算② 2,027 301 247
業績予想③ 8,850 430 △ 450
YoY 1,041 △ 9 △ 180
151.4% 97.0% 27.1%
③-① 5,782 138 △ 517
進捗率 34.7% 67.9% 114.9%

 

【対前四半期累計】

増収(+1,041、151.4%)、減益(△9、97.0%)

大きな増収、にもかかわらず、減益してしまっている。

営業利益率は14.8%から9.5%へと5.3%もの大幅ダウン。

減益の要因としては、大規模な広告宣伝費、マーケティング費用にあるという説明。

広告、マーケにカネを使ったから減益。使わなかったら減益ではない、という説明。

使わなかったら増益、という説明はナンセンス。

なぜ広告宣伝費を営業利益やEBITDAに足し込む、という発想になるのか、奇々怪々な財務的発想と言わざるを得ないでしょう。

【対業績予想】

進捗率。

売上は大きく未達の状況。

営業利益は対前期において減益の割には、良い消化具合。

それもそのはずで、業績予想の営業利益率は4.9%と結構保守的な内容なのです。

最終利益においては、大きく赤字の予想。

これは業績予想の下方修正に該当すると思われます。

ただその業績予想の下方修正の会社リリースが見当たりません。

それどころか、業績予想の修正は「無」と記載があります。

★2018.6期、2Q決算短信

http://v4.eir-parts.net/v4Contents/View.aspx?cat=tdnet&sid=1623681

業績予想が従前と変化しているのに、修正無とはこれはどういうことなのか?????

摩訶不思議な財務リリースと感じずにはいられません。

 

セグメント情報

事業構成比 売上 セグメント利益 構成比
SPEEDA 1,818 244 59.3%
NP 1,249 47 40.7%

 

主要事業はSPEEDAとNewsPicks

SPEEDAの利益率は13.4%と高いが、NPの利益率は3.8%と低い。

マーケティング費用などがかさんでいるのでしょうか。

確かにNPというtoCのサービスがスケールしていけば、それはかなり会社の知名度アップに寄与することは間違いない。

それが証拠に、今だって、とんでもない高い株価がついています。

当銘柄にそこまで価値があるとはどうしても信じられません。

そういう観点からも、会社のマーケティング自体は今の所上手くいっているという見方もできる。

 

決算パラメタ

項目 情報ソース パラメタ
営業利益 業績予測 430
有利子負債 当決算期末残高 3,353
現金預金 当決算期末残高 5,654
株主資本 当決算期末残高 1,901
当期純利益 業績予測 △ 450
総資産 当決算期末残高 7,459
発行済み株式数 当決算期末残高 29.377
支払利息 業績予測 16
非資金的費用 業績予測 64
EPS 当期純利益÷発行済み株式数 △ 15
BPS 純資産÷発行済み株式数 65
株価 直近株価 3,250
予想配当金額 決算短信 0.0
予想配当総額 1株当り配当×発行済み株式数 0.000
時価総額 株価×発行済み株式数 95,476

 

総資産74億円。株主資本19億円。自己資本比率25.5%

有利子負債33億円。D/Eレシオは1.76倍。

流動資産62億円。流動負債24億円。流動比率258.1%

ネットキャッシュは+23億円。対総資産比率30.8%

カネはある。借金も多いが。

これから盛んに事業投資を行っていく予定。(配当は当分しないのでしょう)

時価総額954億円。

そこまでの価値がある会社なのだろうか???

 

業績予想から計算する経営指標

各指標
ROE 自己資本利益率 -23.67%
ROA 総資本利益率 -6.03%
PER 株価収益率 -212.17
PBR 株価純資産倍率 50.22
ROIC 投下資本利益率 5.27%
WACC 加重平均資本コスト 0.20%
EBITDA 減価償却前営業利益 494
FCF Free cash Flow -102
EV 企業価値 93,175
予想利回り 0.00%
配当性向 0.00%

 

何がなんだかよくわかりませんが、最終損失がでる計画なので、ROE,ROAは当然赤字スコア。

ROICのスコアも良くない。かなり借金が多いので。

というかPBRが50.22倍の時点で、もう買ってはいけない銘柄にしか見えない。

PERがマイナスなので、グレアム指数は測定不能。

EV/EBITDAは188.6倍ととてつもない割高さ。

マイナス成長なのでPEGレシオも測定できない。

FCFマージンは△1.2%の大赤字。

一体この会社に投資している人はどうして買っているのか聞いてみたいといつも思う。

 

総括

高すぎるでしょう。PBR50倍とか。

どうして投資家がこの会社の株を買うのか、全く理解不能です。

ビジネスに将来性を感じているということなんでしょうか。

ビジネスは水物。神ならぬ人の身で、ブレイクするかどうか予知するのはほとんど不可能に近いと考えています。

なので、この会社のやろうとしている世界展開も、もしかすると上手くいくかもしれないし、もしかするとポシャって借金だけ残った、ということにもなりかねないと考えています。

それゆえ、結局拠り所となるのは、ファンダメンタルバリューしかない、という結論です。

よって、PBR50倍の株を買うのはあり得ないという結論にもなります。

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