【スカラ】2018.6(本決算)

サイト内検索など、企業向けASPサービスを展開。

市場内の株取得でソフトブレーン子会社化。

今回は2018.6期、本決算について分析。

決算情報は決算短信より。

単位は特筆なき場合すべて百万円とし、百万円以下の金額は切り捨てている。

 

経営成績

経営成績 売上 営業利益 当期純利益
当決算① 12,829 1,546 707
前決算② 10,663 3,736 2,987
当期業績予想③ 12,900 1,600 680
翌期業績予想④ 15,450 1,830 820
①-② 2,166 △ 2,190 △ 2,280
成長率 120.3% 41.4% 23.7%
①-③ △ 71 △ 54 27
達成率 99.4% 96.6% 104.0%
④-① 2,621 284 113
成長率 120.4% 118.4% 116.0%

 

【対前期】

増収(+2,166、120.3%)、減益(△2,190、41.4%)

営業利益が大幅に減少しているように見える。

これは会計基準をIFRSに変えたことによる影響。

前期において、ソフトブレーン社を連結の範囲に含めたことによる段階取得に係る差益が2,633、その他収益にオンされている。

つまり前期がイレギュラーだったということです。

分かりづらい誤解を招く会計基準。企業もその被害者であると思われます。

当期の営業利益率は12.1%、前期がイレギュラーとはいえ35.0%で、大きく減退。

【対当期業績予想】

減収(△71、99.4%)、減益(△54、96.6%)

業績予想の数字にはわずかに届かず。

業績予想の営業利益率は12.4%だったので、0.3%足りません。

前期と比べて営業利益がダウンしたのを仕方ありませんが、当期の業績予想をショートしてしまったのは良くありません。

【対来期業績予想】

増収(+2,621、120.4%)、増益(+284、118.4%)

それなりの成長を企図。

営業利益率は11.8%を見込む。

営業利益率は当期より0.3%ほどダウンの見込み。

野心的な計画にも見えないが、保守的とも言い難い。

 

決算パラメタ

項目 情報ソース パラメタ
営業利益 決算短信 1,546
有利子負債 当決算期末残高 4,793
現金預金 当決算期末残高 4,950
株主資本 当決算期末残高 6,448
当期純利益 決算短信 707
総資産 当決算期末残高 16,233
発行済み株式数 当決算期末残高 16.884
支払利息 決算短信 23
減価償却費 決算短信 358
EPS 当期純利益÷発行済み株式数 42
BPS 純資産÷発行済み株式数 382
株価(円) 直近株価 1,128
配当金額 決算短信 20
配当総額 1株当り配当×発行済み株式数 337.686
時価総額 株価×発行済み株式数 19,045

 

総資産162億円。株主資本64億円。自己資本比率39.7%

有利子負債47億円。D/Eレシオは0.74倍。

流動資産81億円。流動負債41億円。流動比率195.5%

ネットキャッシュは+1.5億円。対総資産比率1%ジャスト。

財務的には別段大きな問題はない。

時価総額は190億円とまだまだ小さい。

 

当決算から計算する経営指標

各指標
ROE 自己資本利益率 10.96%
ROA 総資本利益率 4.36%
PER 株価収益率 26.94
PBR 株価純資産倍率 2.95
ROIC 投下資本利益率 8.85%
WACC 加重平均資本コスト 3.14%
EBITDA 減価償却前営業利益 1,904
FCF Free cash Flow 32
EV 企業価値 18,888
配当利回り 1.77%
配当性向 47.76%

 

ROE,ROA,ROICともに、まあまあ。悪いスコアではない。

しかし意外とそこまで良くもない。

それなのに、グレアム指数は79.57倍と高い。

EV/EBITDAは9.92倍とギリギリ安値圏か。

マイナス成長なのでPEGレシオは測定不能。

FCFマージンも低い。0.25%

運転資本の悪化と投資CFの使いすぎ。

配当利回りはそこそこだが、配当性向は高い。

つまり株価は決して安くはない。

 

業績予想から計算する経営指標

項目 情報ソース パラメタ
営業利益 決算短信 1,830
当期純利益 決算短信 820
EPS 当期純利益÷発行済み株式数 49
予想配当金額 決算短信 24
予想配当総額 1株当り配当×発行済み株式数 405.223

 

上記の業績予想パラメタを入力して計算した経営指標がこちら。

各指標
ROE 自己資本利益率 12.72%
ROA 総資本利益率 5.05%
PER 株価収益率 23.23
ROIC 投下資本利益率 10.48%
EBITDA 減価償却前営業利益 2,188
FCF Free cash Flow 1,536
EV 企業価値 18,888
配当利回り 2.13%
配当性向 49.42%

 

ROE,ROA,ROICのスコアは結構改善。

グレアム指数は68.60倍。まだまだ高い。

EV/EBITDAは8.63倍。まあまあ安い。

PEGレシオは19.62倍。まあまあ。

FCFマージンは11.91%とこれは良い。

営業利益率が高いだけはある。

配当利回りも2%に乗っている。

 

総括

ROE,ROA,ROICや財務状態など、それほど手放しで賞賛するほど良いわけではない。

それなのに結構割高な感じはします。

PBR2.95倍。

私なら、今買うことはしない、とは思いました。

ただまあ、こういうネットサービス企業にありがちな、派手なスコアリングがないというのは、反面、堅実な商売をしているということでもあるのかなと思います。

そういう企業が報われる金融であるべきとも思います。

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