日本の教育現場に山積する問題

ユニセフ「世界子供白書2015」によると、5,800万人もの子供が学校に行けないのだそうです。
また成人の10人に1人は読み書きができない。

一方日本人の識字率は99%以上。これは日本の義務教育が奏功している証左でしょう。

文部科学省の出している義務教育年限の国際比較によると、各国の義務教育年限は下記の通り。

・日本   9年
・アメリカ 9年
・UK   11年
・フランス 10年
・ドイツ  9年
・中国   9年
・韓国   9年

まあ相対的には横並びですね。
UKとフランスが少し長い。

また小学校の1クラスの平均生徒数(2011)というのもあり、

1位 中国    38人
2位 チリ    31人
3位 日本    28人
4位 イスラエル 27人
5位 韓国    26人
6位 トルコ  25.5人
9位 UK   24人弱
10位 ブラジル  24人

日本は生徒数ならOECDの3番目。
G7の中では生徒数が一番多いです。
少子化とは言われていますが、まだまだ1クラス人数は多い傾向にある。

中学校教師1人あたりが受け持つ生徒数は14.2人。
OECD平均は13.3人。
受け持つ生徒数もそれほど世界平均を逸脱しているわけではないようです。
しかし、最近学校の教師の過労自殺などが話題になっていますね。

OECD国際教員指導環境調査によると、
中学校教師の勤務時間(週)は以下の通りです。(時間)

・日本     53.9
・シンガポール 47.6
・UK     45.9
・アメリカ   44.8
・韓国     37.0
・ブラジル   36.7
・フランス   36.5
・ネーデルランド 35.6
・世界平均   38.3

日本の教師の勤務時間はまあ突出して長いわけですわ。
しかしこの53.9時間の内、実際に指導に使っている時間はわずか17.7時間。
授業に使う時間の世界平均は19.3時間なので、日本は勤務時間は長い割に、指導に使っている時間は短いという妙な状態なわけです。

これはなぜかと言えば、まず無駄な仕事が多く、(所詮お役所ですから)また、部活動などの課外授業に割く時間が極端に長い事がゆえんです。

これをして、出口治明先生は、「マネジメントの問題だ」と指摘されておられますが、正にその通りと思います。
日本の役所とか企業ってのはバカな中間管理職が多く、とりあえず気合いと根性でハードワークを乗り切れ、といったような前時代的、体育会系的指導しかできない人間が多すぎます。

そんなのはマネジメントでもなんでもなく、単なる恫喝ですからね。
現場の社員とか教師は堪ったもんじゃない。上がバカだと。

一般事務に忙殺されるなら、事務員さんを雇って一元的に事務作業をすべきだし、
部活の顧問なんかは、その道のプロに指導をお願いする方が絶対いい。

これは生徒だってハッピー。みんなハッピーになれる施策なわけです。
ですがそうはしない。何故か。

教育予算がつかないからです。
日本は子供たちの為になんか馬鹿らしくて金を使っていられないというシルバー民主主義の国ですから当然です。

日本はOECDの中でもハンガリーやイタリアと並ぶ低教育予算国です。
結局これがまた不幸にも現場の若手教師にしわ寄せとなっている。
そして若者が過労自殺をしてしまったりする現場を創出しているのです。

東京オリンピックとかスポーツ庁とかそんなアホウなスポーツナショナリズムの為に使う金があるなら、現場の教師を助けてやればいい、と普通の人間の心があれば思うはず。

しかし日本の中枢にそんな普通の人間の心を持った人間は少ない。
だから全ては若者へのしわ寄せになっているのが今のデフレ日本なわけです。

一体資源のない日本が人材に投資しないでどこに投資するというのか。
全く理解に苦しむ話ではあります。

OECD学習到達度調査(2012)というのがあります。
それらの平均得点別ランキングです。

【数学リテラシー】
1位 上海 613
2位 シンガポール 573
3位 香港 561
4位 台湾 560
5位 韓国 554
6位 マカオ 538
7位 日本 536
8位 リヒテンシュタイン 535
9位 スイス 531
10位 ネーデルランド 523

【読解力】
1位 上海 570
2位 香港 545
3位 シンガポール 542
4位 日本 538
5位 韓国 536
6位 フィンランド 524
7位 アイルランド 523
8位 台湾 523
9位 カナダ 523
10位 ポーランド 518

【科学的リテラシー】
1位 上海 580
2位 香港 555
3位 シンガポール 551
4位 日本 547
5位 フィンランド 545
6位 エストニア 541
7位 韓国 538
8位 ベトナム 528
9位 ポーランド 526
10位 カナダ 525

感心な事に、教育低予算国日本が、かなり頑張ってるんですよね。
そんな子供たちに日本はもっと投資していかなければそんな国に存在意義はない。
スポーツ庁など早く潰して保育園の義務教育化を推し進めていきましょう。

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