【スタートトゥデイ】2018.6(1Q決算)

関連過去記事。

★2018.3期、本決算

http://tamojun51.com/archives/1847

★カジュアルウェア小売3社、決算比較分析

http://tamojun51.com/archives/1951

★2017.6期、1Q決算

http://tamojun51.com/archives/1209

今回は2018.6期、1Q決算について分析。

決算情報および定性情報は決算資料より。

単位は特筆なき場合すべて百万円とし、百万円以下の金額は切り捨てている。

 

経営成績

経営成績 売上 営業利益 当期純利益
当決算① 26,552 5,874 4,163
前決算② 21,451 7,981 5,532
業績予想③ 147,000 40,000 28,000
YoY 5,101 △ 2,107 △ 1,369
123.8% 73.6% 75.3%
③-① 120,448 34,126 23,837
進捗率 18.1% 14.7% 14.9%

 

【対前四半期】

増収(+5,101、123.8%)、減益(△2,107、73.6%)

この会社が減益とは珍しい。

それを受け、PTS株価もネガティヴに反応。8%弱くらい落ちている。

ただ営業利益率は22.1%と高い。

対前は37.2%なので、△15.1%という大きな落ち込みなのだが。

「ZOZOSUIT」の無料配布などによる販管費がかさんだりしてしまっている。

しかし裏を返せば、スケールする前の種まきと言えるので、まあ私はそこまで悲観はしていないです。

【対業績予想】

進捗率。

売上18.1%で、営業利益が14.7%とどちらも大きくショートしている。

業績予想の営業利益率は27.2%で、現状の利益率は5.1%も足りない。

業績予想がかなり意欲的な数字であることが分かる。

ただまあ、我々の期待をいい意味で裏切ってきた実績は確かにあるので、この一見無理目な業績予想にも勝算があるのでしょう。

 

決算パラメタ

項目 情報ソース パラメタ
営業利益 業績予測 40,000
有利子負債 当決算期末残高 24,000
現金預金 当決算期末残高 17,790
株主資本 当決算期末残高 14,980
当期純利益 業績予測 28,000
総資産 当決算期末残高 66,931
発行済み株式数 当決算期末残高 308.953
支払利息 業績予測 92
非資金的費用 業績予測 1,301
EPS 当期純利益÷発行済み株式数 91
BPS 純資産÷発行済み株式数 48
株価 直近株価 4,485
予想配当金額 決算短信 36.0
予想配当総額 1株当り配当×発行済み株式数 11,122.301
時価総額 株価×発行済み株式数 1,385,653

 

総資産669億円。株主資本149億円。自己資本比率22.4%

やけに自己資本比率落ちたなと思ったのだが、これは自己株買いで244億円も使っているから。

これは凄い。投資家的に見れば、かなり素晴らしい会社ではある。

そして、それと見合う短期借入金が240億円計上されている。

投資家に還元するために、わざわざ借金までしてくれる会社なのか。。

D/Eレシオは1.6倍。

流動資産502億円。流動負債492億円。流動比率101.9%

ネットキャッシュが△62億円と赤字に転落。

己が会社の財務を傷めても、投資家に還元する姿勢、どこかの会社に見習わせたい。

時価総額は1.38兆円と1兆円超えは平常運航になってきたか。

 

業績予想から計算する経営指標

各指標
ROE 自己資本利益率 186.92%
ROA 総資本利益率 41.83%
PER 株価収益率 49.49
PBR 株価純資産倍率 92.50
ROIC 投下資本利益率 66.04%
WACC 加重平均資本コスト 28.69%
EBITDA 減価償却前営業利益 41,301
FCF Free cash Flow 24,611
EV 企業価値 1,391,863
予想利回り 0.80%
配当性向 39.72%

 

ROE,ROA,ROICのスコアがとてつもない。計算ミスかと思った。

特に、財務を傷めてまで、自己株買いしたおかげで、ROEが186.92%という驚異の数字に。

グレアム指数も4577.6倍と驚異。

EV/EBITDAの33.7倍がむしろ割安に感じるほどです。

それだけ会社の期待値は高い。

FCFマージンは投資CF加味前ではあるが、16.7%と大きい。

配当性向も高い。あまり投資家還元に無理しすぎない方がいいのでは。。

 

総括

決算自体は、珍しく減益ということで、それが投資家に嫌気されて時間外では売られている。

しかしこの減益は飽くまで一時的なモノだと私は考えてはいる。

「ZOZOSUIT」のインパクトも大きかった。マーケティング費用などが初期投資としてかさんでしまうのはやむを得ないでしょう。

しかし何より驚いたのは、240億円の借金でしょうか。

自己株買い244億円でカネを使わなければ、この借金はする必要なかった??

だとすれば、この会社ほど、クレイジーに投資家本位で資本主義的な会社はないのではないか、と感じました。

業績予想のハードルはかなり高そうですが、この会社ならなんかやってくれそうな気がします。

ということは、この一時的な株価の暴落はむしろ買い時のチャンスとも言えなくもない面があるのではないでしょうか。

ただ投資は自己責任でお願いします。

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