【日産自動車】2018.6(1Q決算)

関連過去記事。

★自動車大手3社財務比較分析。

http://tamojun51.com/archives/1921

★2018.3期、本決算分析

http://tamojun51.com/archives/1898

★2017.6期、1Q決算分析

http://tamojun51.com/archives/1119

今回は2018.6期、1Q決算について分析。

決算情報および定性情報は決算資料より。

単位は特筆なき場合すべて百万円とし、百万円未満の金額は切り捨てている。

 

経営成績

経営成績 売上 営業利益 当期純利益
当決算① 2,716,592 109,144 115,829
前決算② 2,760,436 153,317 134,916
業績予想③ 12,000,000 540,000 500,000
YoY △ 43,844 △ 44,173 △ 19,087
98.4% 71.2% 85.9%
③-① 9,283,408 430,856 384,171
進捗率 22.6% 20.2% 23.2%

 

【対前四半期】

減収(△43,844、98.4%)、減益(△44,173、71.2%)

減収減益の厳しい決算。

営業利益率は5.6%から4.0%へと、1.6%もの大幅ダウン。

日本市場の営業利益の落ち込みが激しい。

95,194⇒57,636、△40%

【対業績予想】

進捗率。

売上22.6%、営業利益20.2%と進捗は芳しくない。

特に営業利益率の低さはどうにかしたい。

業績予想の営業利益率は4.5%、0.5%足りていない。

 

セグメント情報

事業構成比 売上 セグメント利益 構成比
日本 522,807 57,636 19.2%
北米 1,307,956 49,472 48.1%
欧州 373,203 △ 4,713 13.7%
アジア 244,678 17,826 9.0%
その他 267,948 △ 141 9.9%
調整 △ 10,936 0.0%

 

頼みのドル箱日本市場の利益率が11.0%(前期19.2%)

この営業利益率の大幅な落ち込みは厳しい。

構成比トップの北米の利益率は3.8%(前期3.3%)

大統領がアレなので、営業利益率を伸長させるのは困難か。

しかし保護主義の権化のように言われているトランプの北米よりもさらに利益率が低いのが毎度おなじみの欧州。

欧州は赤字。

欧州の対日自動車輸入関税は10%とかなりの高率。

欧州で日本車が苦戦する最も大きな障壁がこの関税の高さに由来しています。

実は、世界の自由貿易の足を最も引っ張っているのは、トランプではなく、EUなのかもしれません。

 

決算パラメタ

項目 情報ソース パラメタ
営業利益 業績予測 540,000
有利子負債 当決算期末残高 7,821,406
現金預金 当決算期末残高 1,068,481
株主資本 当決算期末残高 6,152,985
当期純利益 業績予測 500,000
総資産 当決算期末残高 18,672,894
発行済み株式数 当決算期末残高 3,910.588
支払利息 業績予測 12,596
非資金的費用 業績予測 238,661
EPS 当期純利益÷発行済み株式数 128
BPS 純資産÷発行済み株式数 1,573
株価 直近株価 1,037
予想配当金額 決算短信 57.0
予想配当総額 1株当り配当×発行済み株式数 222,903.526
時価総額 株価×発行済み株式数 4,053,325

 

総資産18.6兆円。株主資本6.1兆円。自己資本比率33.0%

有利子負債7.8兆円。D/Eレシオは1.27倍。

流動資産11.4兆円。流動負債7.1兆円。流動比率は161.0%

ネットキャッシュは△6.6兆円の大赤字。

お世辞にも財務状態が良いとは言えない。

時価総額は4兆円。

実は花王http://tamojun51.com/archives/1974の方が時価総額が高い。

 

業績予想から計算する経営指標

各指標
ROE 自己資本利益率 8.13%
ROA 総資本利益率 2.68%
PER 株価収益率 8.11
PBR 株価純資産倍率 0.66
ROIC 投下資本利益率 2.49%
WACC 加重平均資本コスト 1.65%
EBITDA 減価償却前営業利益 778,661
FCF Free cash Flow 359,594
EV 企業価値 10,806,250
予想利回り 5.50%
配当性向 44.58%

 

ROE,ROA,ROICは総じてあまり良いスコアとは言えない。

特にROICが低い。WACCが1.65%なので、これは結構危ないという見方もできる。

グレアム指数は5.3倍とかなり割安。PBRは0.66倍。

EV/EBITDAは13.9倍と高い。

マイナス成長のため、PEGレシオは測定不能。

FCFマージンも薄い。営業利益率を上げることが必須。

しかしこの会社の特徴である配当利回りの高さが際立つ。

5.5%は、普通に運用しているとかなり魅力的な利回りではある。

 

総括

マイナス成長、低い営業利益率、決して良いとは言えない財務状況…

ファンダメンタルズは決して良い会社とは言えないでしょう。

しかし、株価がガツンと下がらない。その理由はおそらく以下の2つ。

・配当利回りは高い。

・PBRが1倍を切っている。

以上の2つのスコアは確かに魅力的ではある。

もはや成長を願うというよりは、この2つの指標のためにホールドしているという投資家が多いのではないか。

ただそうは言っても、明るい材料がないわけではない。

★日欧EPA調印

https://jp.reuters.com/article/japan-eu-epa-idJPKBN1K715R

この記事によれば、日本車のEUの関税を段階的に撤廃していく方針。

関税がなくなれば、コスパの良い日本車は欧州においても、無双できる可能性はある。

特にルノーのお膝元でもあり、欧州向けにはアドヴァンテージがあるのではないでしょうか。

あとは不祥事とか、会計不正とかに気を付けて欲しいとは思いますが。

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