【花王】2018.6(2Q決算)

関連過去記事。

★2018.3期、1Q決算

http://tamojun51.com/archives/1845

★最近決算(2017)トイレタリー大手3社決算比較

http://tamojun51.com/archives/1923

★2017.12期、本決算

http://tamojun51.com/archives/1631

今回は2018.6期、2Q決算について分析。

決算情報および定性情報は決算資料より。

単位は特筆なき場合すべて百万円とし、百万円以下の金額は切り捨てている。

 

経営成績

経営成績 売上 営業利益 当期純利益
当決算① 729,030 90,755 62,805
前決算② 717,304 87,354 56,468
業績予想③ 1,540,000 215,000 152,000
YoY 11,726 3,401 6,337
101.6% 103.9% 111.2%
③-① 810,970 124,245 89,195
進捗率 47.3% 42.2% 41.3%

 

【対前四半期累計】

増収(+11,726、101.6%)、増益(+3,401、103.9%)

成長維持。この規模でこれはご立派。尊敬できる企業。

営業利益率は12.2%から12.4%へと0.2%成長。

ただでさえ高い営業利益率を上げてきている。これもご立派です。

【対業績予想】

進捗率。

売上47.3%、営業利益42.2%

計画進捗自体は2Q時点ではショート。

しかし冬に取り戻してくれることを期待。

業績予想の営業利益率の見込みは14.0%

現状、1.6%足りていないところをどう克服していくのか。

 

セグメント情報

事業構成比 売上 セグメント利益 構成比
化粧品 128,156 7,325 17.6%
スキン・ヘアケア 170,804 22,649 23.4%
ヒューマンヘルスケア 136,260 18,064 18.7%
ファブリック・ホームケア 153,139 27,653 21.0%
ケミカル 140,671 14,755 19.3%
調整 309 0.0%

 

花王がよく言われるのが、他事業に比べて、化粧品が弱いということ。

確かに利益率が5.7%で、明らかに他の事業より劣後している。

しかしこの利益率は不振というほど悪いものではないとは思う。

というか他の事業が強すぎるところがあります。

特に強いのが「ファブリック・ホームケア」

商品名で言うならば、「アタック」や「ハミングファイン」などの洗剤・柔軟剤など。

これがアジアを中心にかなり普及しています。

また主業となりつつある「スキン・ヘアケア」

「ビオレ」、「ジャーゲンズ」、「Rerise」、そして言わずと知れた「メリット」など。

海外展開も意欲的。インドにも乗り出す。

★花王、インドで紙おむつ販売=巨大市場へ参入

https://www.jiji.com/jc/article?k=2018072700849&g=eco

逆に言うと、化粧品以外が盤石すぎる会社なのでしょう。

 

決算パラメタ

項目 情報ソース パラメタ
営業利益 業績予測 215,000
有利子負債 当決算期末残高 120,558
現金預金 当決算期末残高 237,948
株主資本 当決算期末残高 780,236
当期純利益 業績予測 152,000
総資産 当決算期末残高 1,358,843
発行済み株式数 当決算期末残高 491.576
支払利息 業績予測 1,190
非資金的費用 業績予測 29,494
EPS 当期純利益÷発行済み株式数 309
BPS 純資産÷発行済み株式数 1,587
株価 直近株価 8,403
予想配当金額 決算短信 120.0
予想配当総額 1株当り配当×発行済み株式数 58,989.179
時価総額 株価×発行済み株式数 4,130,717

 

総資産1.3兆円。株主資本0.78兆円。自己資本比率57.4%

有利子負債1,205億円。D/Eレシオは0.15倍。

流動資産6,735億円。流動負債3,961億円。流動比率170.0%

ネットキャッシュは+1,173億円。対総資産比率8.6%

ご覧の通り、財務もかなりの優等生。

安定感は抜群。

時価総額が4.1兆円。

 

業績予想から計算する経営指標

各指標
ROE 自己資本利益率 19.48%
ROA 総資本利益率 11.19%
PER 株価収益率 27.18
PBR 株価純資産倍率 5.29
ROIC 投下資本利益率 15.36%
WACC 加重平均資本コスト 6.63%
EBITDA 減価償却前営業利益 244,494
FCF Free cash Flow 71,620
EV 企業価値 4,013,327
予想利回り 1.43%
配当性向 38.81%

 

ROE,ROA,ROICはそれぞれバランスの取れた、とても良いスコアです。

特にROICは15%を超えている。

グレアム指数は143.9倍と割高。

EV/EBITDAは16.4倍とこちらも割高。

PEGレシオは26.16倍。こちらは標準的。

FCFマージンは4.7%とまあまあか。

有名な連続増配も実施中。

配当利回り、配当性向も高めです。

連続増配や自社株買いなどで投資家に人気。

だからグレアム指数はEV/EBITDAなどは高めです。

 

総括

安定感が抜群。

ROE,ROA,ROICなどのスコアが高く、営業利益率も高い。

そして財務の安定感もとても高い。

かなり良い企業であることは誰も否定できない。

なので、その分株価は当然に高い。

しかしグレアム指数などのスコアを見ると、そこまで滅茶苦茶高いとは思えない。

特に、連続増配など、投資家を大事にするカルチャーが株価を下げにくくはしています。

投資家を大事にする、と言えば、決算が早い。

しかも国際会計基準もしっかり適応している。

CF計算書も必ず掲載している。

こういう市場参加者ときちんとコミュニケーションする企業なので、不正会計なども起こりにくい体質と考えられるのではないでしょうか。

とにかく良い企業です。

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