【ヨータイ】2018.3期(本決算)

鉄鋼業向けの耐火物メーカー。

独立系で電炉向けが多い。セメント、ガラス向けにも納品。

今回は2018.3期、本決算について分析。

決算情報および定性情報は決算資料より。

単位は特筆なき場合すべて百万円とし、百万円以下の金額は切り捨てている。

 

経営成績

経営成績 売上 営業利益 当期純利益
当決算① 24,217 3,559 2,625
前決算② 22,236 1,913 1,374
2017業績予想③ 24,000 3,200 2,400
2018業績予想④ 24,000 2,400 1,700
①-② 1,981 1,646 1,251
成長率 108.9% 186.0% 191.0%
①-③ 217 359 225
達成率 100.9% 111.2% 109.4%
④-① △ 217 △ 1,159 △ 925
成長率 99.1% 67.4% 64.8%

 

【対前期】

増収(+1,981、108.9%)、増益(+1,646、186.0%)

増益幅はなかなか。

営業利益率は8.6%から、14.7%にアップ。

実に6.1%アップという大躍進を遂げています。

かなり良い決算に見えます。

【対当期業績予想】

増収(+217、100.9%)、増益(+359、111.2%)

上方修正した業績予想もきちんとクリア。

業績予想の営業利益率は13.3%で、+1.4%とこちらもなかなかの増率。

対業績予想でもいい決算に変わりない。

【対次年度業績予想】

減収(△217、99.1%)、減益(△1,159、67.4%)

こちらは一気に保守的にトーンダウン。

営業利益率は10.0%と、△4.7%の見積もり。

当期の決算ができ過ぎということなのか。

それとも、保守的な見積もりを出す社風なのか。

 

セグメント情報

事業構成比 売上 セグメント利益 構成比
耐火物等 20,029 4,208 82.7%
エンジニアリング 4,188 631 17.3%
調整 △ 1,281 0.0%

 

主業の耐火物の構成比が82.7%でほとんどを占めている。

営業利益率は21.0%と強い。

半導体向けが好調。

やっぱ半導体かあ、という感じも。

 

当決算パラメタ

項目 情報ソース パラメタ
営業利益 決算短信 3,559
有利子負債 当決算期末残高 0
現金預金 当決算期末残高 2,641
株主資本 当決算期末残高 21,026
当期純利益 決算短信 2,625
総資産 当決算期末残高 29,564
発行済み株式数 当決算期末残高 21.979
支払利息 決算短信 0
減価償却費 決算短信 636
EPS 当期純利益÷発行済み株式数 119
BPS 純資産÷発行済み株式数 957
株価(円) 直近株価 685
配当金額 決算短信 12
配当総額 1株当り配当×発行済み株式数 263.746
時価総額 株価×発行済み株式数 15,055

 

総資産295億円。株主資本210億円。自己資本比率71.1%

有利子負債はなし。

流動資産224億円。流動負債58億円。流動比率385.6%

ネットキャッシュは+26億円。対総資産比率が8.9%

財務的には全く問題が見当たらない。

時価総額は150億円とまだ規模は小さい。

それなのに既に、成長が鈍化してしまっているのは少し苦しい感じも。

 

当決算から計算する経営指標

各指標
ROE 自己資本利益率 12.48%
ROA 総資本利益率 8.88%
PER 株価収益率 5.74
PBR 株価純資産倍率 0.72
ROIC 投下資本利益率 10.89%
WACC 加重平均資本コスト 1.25%
EBITDA 減価償却前営業利益 4,195
FCF Free cash Flow -2,908
EV 企業価値 12,414
配当利回り 1.75%
配当性向 10.05%

 

財務状態は良いのでROE,ROAのバランスは良い。

ROICのスコアも良い。経営効率の良い会社のように見える。

グレアム指数は4.11倍とかなり割安。

EV/EBITDAは2.96倍とこちらも割安。

やはりマイナス成長が暗い影を落としている。

PEGレシオも3.08倍とかなり割安。

ただFCFは△29億円の赤字。

理由は運転資本の悪化。これは改善して欲しい。

配当利回りもまあそこそこ。

 

次年度業績予想から計算する経営指標

項目 情報ソース パラメタ
営業利益 決算短信 2,400
当期純利益 決算短信 1,700
EPS 当期純利益÷発行済み株式数 77
予想配当金額 決算短信 10
予想配当総額 1株当り配当×発行済み株式数 219.788

 

上記が次年度の業績予想パラメタ。

こちらを入力して再計算した経営指標がこちら。

各指標
ROE 自己資本利益率 8.09%
ROA 総資本利益率 5.75%
PER 株価収益率 8.86
ROIC 投下資本利益率 7.35%
EBITDA 減価償却前営業利益 3,036
FCF Free cash Flow 2,181
EV 企業価値 12,414
配当利回り 1.46%
配当性向 12.93%

 

利益が減退したので、ROE,ROA,ROIC、それぞれのスコアも減退。

ギリギリ悪くないスコアとも言えなくはないが、やはりマイナス成長はあまりよろしくない響き。

グレアム指数は6.34倍。割安だが少し上がった。

EV/EBITDAは4.09倍。上に同じ。

マイナス成長なので、PEGレシオは測定不能。

FCFマージン(投資加味前)が9.09%と少し寂しい数字。

贅沢を言えば、営業利益がもっと欲しい。

配当利回りは1.5%近辺。これを高いと見るか低いと見るかは各投資家次第。

 

総括

ROE,ROA,ROICなどのスコアは悪くない。営業利益率も低いということはない。

また、無借金。財政状態も良い。

つまりファンダメンタルズは悪くない。

しかし、マイナス成長というのがネック。

時価総額150億円で成熟しちゃうのか、という落胆の声はありそうに思う。

スケールする未来を見せてもらいたい。

そのために、一にも二にも、営業利益率でしょう。

あとFCF

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