【キーエンス】2018.3(本決算)

言わずと知れたモンスターカンパニー。

過去エントリ。

★2017.9(2Q決算)

http://tamojun51.com/archives/1428

★2017.6(1Q決算)

http://tamojun51.com/archives/1161

★2017.3(本決算)

http://tamojun51.com/archives/926

今回は2018.3期、本決算について分析。

決算情報および定性情報は決算資料より。

単位は特筆なき場合すべて百万円とし、百万円以下の金額は切り捨てている。

 

経営成績

経営成績 売上 営業利益 当期純利益
当決算① 526,847 292,890 210,595
前決算② 412,699 218,910 153,155
①-② 114,148 73,980 57,440
成長率 127.7% 133.8% 137.5%

 

※前期は変則決算だったため、3か月分の決算と9か月分の決算を足し合わせている。

対前期比で、当然のように増収増益。

(+114,148、127.7%)、(+73,980、133.8%)

この段に及んで、未だに、30%の成長を続ける恐るべき会社。

売上の地域セグメントを見ると、国内が46.7%、国外が53.3%となっており、国外売上が逆転している。

にもかかわらず営業利益率は55.6%(対前+2.6%)

本当に良いプロダクトというのは、関税など関係ないのかもしれない。

これだけ高い、脅威の営業利益率がまだ伸び続けているというのも恐ろしい。

 

当決算パラメタ

項目 情報ソース パラメタ
営業利益 決算短信 292,890
有利子負債 当決算期末残高 0
現金預金 当決算期末残高 437,675
株主資本 当決算期末残高 1,373,828
当期純利益 決算短信 210,595
総資産 当決算期末残高 1,486,222
発行済み株式数 当決算期末残高 121.265
支払利息 決算短信 0
減価償却費 決算短信 4,577
EPS 当期純利益÷発行済み株式数 1,737
BPS 純資産÷発行済み株式数 11,329
株価(円) 直近株価 66,560
配当金額 決算短信 100
配当総額 1株当り配当×発行済み株式数 12,126.495
時価総額 株価×発行済み株式数 8,071,395

 

総資産1.48兆円。株主資本1.37兆円。自己資本比率92.4%(!!)

無借金経営。

流動資産1兆円。流動負債975億円。流動比率1,049%(!!)

ネットキャッシュは+8,077億円で対総資産比率が54.3%(!!)

財政状態もお化け。狂っていると感じるほど素晴らしい。

カネが余って仕方がない。

時価総額は8兆円。時価総額が8兆円でまだ成長を続けるという色々規格外な会社。

 

当決算から計算する経営指標

各指標
ROE 自己資本利益率 15.33%
ROA 総資本利益率 14.17%
PER 株価収益率 38.33
PBR 株価純資産倍率 5.88
ROIC 投下資本利益率 13.72%
WACC 加重平均資本コスト 0.88%
EBITDA 減価償却前営業利益 297,467
FCF Free cash Flow -126,662
EV 企業価値 7,633,720
配当利回り 0.15%
配当性向 5.76%

 

ROE,ROA,ROICは当然、良いスコアなのだが、驚くほどではない。

なぜかと言うと、財政状態が良すぎるから(カネがありすぎるから)でしょう。

これだけの利益体質で逆にROE,ROA,ROICがこの程度のスコアというのが逆にすごい。

グレアム指数は225.17倍と当然、高い。しかしこの期待値は頷ける。

EV/EBITDAも25.66倍とかなり高い。しかし当然の高さとは言えるでしょう。

PEGレシオは28.65倍。これだけ高いPERを鑑みるとむしろ割安なんじゃないかとすら感じます。

FCFは1,266億円の赤字。結構投資をしている。

カネは有り余っているので、もっと有意義な投資をしてもらえばよいでしょう。

配当利回りは低い。配当性向も。

これだけ株価が高ければ当然そうでしょう。

配当なんかが低くても、投資家には事欠きませんから。

 

総括

見るまでもなく、モンスター。

驚異の営業利益率55.6%

そして時価総額が8兆円企業としてはあり得ないほどの成長率。

また、これだけの規模の業績を出している企業が無借金。

高い自己資本比率、流動比率、ネットキャッシュ。。

財政状態もモンスター。

FCFは大赤字ですが、全然びくともしないお財布です。

強気な投資をバンバン打てるでしょう。富める者がますます富んでいくのか。

しかしそれだけ強い会社ですから、株価は当然、高い。

100株単位で、700万円の資金をぽんと出せる個人投資家はそうそう多くはないでしょう。

下手にTOPIXのインデックスファンドとか、下手な株を買うくらいならば、700万円貯めて、この銘柄を一点買いするのも、ひとつの投資戦略なのかもしれません。

ただひとつお願いしたいのは、変則決算を止めてもらえないかということ。

税金対策の面があるらしいのですが、単純に年度始まりを4/1に変更すれば良いだけなのでは??

会社側の事務手間としても、この変則決算って結構つらいものがあるように思うのですが。

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