【電通】2018.3(1Q決算)

電通過去エントリ。

★2017.12期、本決算

http://tamojun51.com/archives/1685

★電通の存在意義とは

http://tamojun51.com/archives/48

★岸VSはあちゅう

http://tamojun51.com/archives/1516

今回は2018.3期、1Q決算について分析。

決算情報および定性情報は決算資料より。

単位は特筆なき場合すべて百万円とし、百万円以下の金額は切り捨てている。

 

経営成績

経営成績 売上 営業利益 当期純利益
当決算① 242,107 22,393 10,788
前決算② 229,813 32,119 17,943
業績予想③ 1,006,900 112,900 61,600
YoY 12,294 △ 9,726 △ 7,155
105.3% 69.7% 60.1%
③-① 764,793 90,507 50,812
進捗率 24.0% 19.8% 17.5%

 

【対前四半期】

増収(+12,294、105.3%)、減益(△9,726、69.7%)

ちょっと増収したが、そんなものは話にならないくらい大きく減益している。

営業利益率は14.0%から9.2%へと4.8%も超下落。

従来までサービス残業させていた分の賃金を支払ったらこうなっちゃたんですかね。

【対業績予想】

進捗率。

全アイテムともに大きく足りていません。

業績予想の営業利益率は11.2%で、現状の営業利益率は△2%も足りていません。

総じて厳しい決算と言えるのではないでしょうか。

 

セグメント情報

事業構成比 売上 セグメント利益 構成比
国内 118,190 30,439 48.8%
国外 128,033 2,309 52.9%
調整 -4,116 △ 10,355 -1.7%

 

売上は国内と国外が半々といったところ。国外の方が大きいのは大したものですが。

M&Aの賜物です。

しかし調整項目で、営業利益△10,355というのは結構投資家をバカにした数字です。

調整というのはいわばバッファのようなものでもありますから、普通は必要最小限に抑えるべきです。

この調整項目がないきちんとした財務を展開している会社も中にはあります。

いい加減な開示に見えます。

利益率は国内が25.8%とバカ高いですが、国外は1.8%とバカに低いです。

いつ赤字になってもおかしくない。国外事業は綱渡り状態と言っても言い過ぎではないのではないでしょうか。

 

当四半期決算パラメタ

項目 情報ソース パラメタ
営業利益 業績予測 112,900
有利子負債 当決算期末残高 455,137
現金預金 当決算期末残高 229,700
株主資本 当決算期末残高 1,064,746
当期純利益 業績予測 61,600
総資産 当決算期末残高 3,323,116
発行済み株式数 当決算期末残高 281.899
支払利息 業績予測 23,156
非資金的費用 業績予測 55,587
EPS 当期純利益÷発行済み株式数 219
BPS 純資産÷発行済み株式数 3,777
株価 直近株価 5,310
予想配当金額 決算短信 90.0
予想配当総額 1株当り配当×発行済み株式数 25,370.882
時価総額 株価×発行済み株式数 1,496,882

 

総資産3.3兆円。株主資本1兆円。自己資本比率は32.0%

有利子負債4,551億円。D/Eレシオは0.43倍。

流動資産1.6兆円。流動負債1.5兆円。流動比率は105.2%

ネットキャッシュは△2,239億円の赤字。

財務状態は決して良いとは言えない。

時価総額は1.49兆円で1.5兆円を切ってしまっている。

 

業績予想から計算する経営指標

各指標
ROE 自己資本利益率 5.79%
ROA 総資本利益率 1.85%
PER 株価収益率 24.30
PBR 株価純資産倍率 1.41
ROIC 投下資本利益率 4.78%
WACC 加重平均資本コスト 2.65%
EBITDA 減価償却前営業利益 168,487
FCF Free cash Flow 66,843
EV 企業価値 1,722,319
予想利回り 1.69%
配当性向 41.19%

 

ROE,ROA,ROICは軒並み高くない。

経営効率は全然良くない。これは投資したくない。

グレアム指数は34.2倍と知名度の割には安いが、それだけ期待値が低いのでしょう。

EV/EBITDAは10.2倍。割高とは言い切れないが、買いたくはない。

PEGレシオはマイナス成長なので測定不能。

FCFマージンは投資CF加味前だが、6.6%と低い。とにかく営業利益率が高くないのです。

配当利回りは悪くない、というレベルだが、配当性向はバカ高い。

株価は高いと評価できるのかもしれない。

 

総括

ROE,ROA,ROICに見られる経営力はかなり低いと評価せざるを得ないと思う。

やはりきちんと残業代を支払うと途端に利益に響くのか?

また、財務状況も良いとは言えないでしょう。

つまりファンダメンタルズは良くないという総括です。

そもそも広告代理店という業態に未来ってあるのかは大いに疑問。

もう猛烈社員がクレイジーな接待をして、ドでかい広告でしのぐ、という時代はとっくに終わりつつあるのかもしれません。

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