【東京エレクトロンデバイス】2018.3(本決算)

東京エレクトロンデバイス過去エントリ。

★2017.12期、3Q決算

http://tamojun51.com/archives/1624

★2017.9期、2Q決算

http://tamojun51.com/archives/1447

★2017.6期、1Q決算

http://tamojun51.com/archives/1106

今回は2018.3期、本決算について分析。

決算情報および定性情報は決算資料より。

単位は特筆なき場合すべて百万円とし、百万円以下の金額は切り捨てている。

 

経営成績

経営成績 売上 営業利益 当期純利益
当決算① 159,841 2,755 1,598
前決算② 131,855 1,665 972
2017業績予想③ 154,000 2,000 1,200
2018業績予想④ 140,000 2,700 1,800
①-② 27,986 1,090 626
成長率 121.2% 165.5% 164.4%
①-③ 5,841 755 398
達成率 103.8% 137.8% 133.2%
④-① △ 19,841 △ 55 202
成長率 87.6% 98.0% 112.6%

 

【対前期】

増収(+27,986、121.2%)、増益(+1,090、165.5%)

成長率はなかなかのモノか。

営業利益率は1.3%から1.7%へと0.4%アップしている。

しかしそれにしても営業利益率が低い。

【対業績予想】

増収(+5,841、103.8%)、増益(+755、137.8%)

業績予想は余裕をもってクリアしている。

業績予想の営業利益率は1.3%を目指していたので、+0.4%で超過達成。

低いが。

【対次年度業績予想】

減収(△19,841、87.6%)、減益(△55、98.0%)

マイナス成長を予想。

当決算はでき過ぎという評価なのでしょう。

それでも何故か、営業利益率は1.9%と、当決算+0.2%を狙う。

売上を多少犠牲にしても、営業利益率を少し伸長させたい?

それでもかなり低い営業利益率だが。

 

セグメント情報

事業構成比 売上 セグメント利益 構成比
半導体及び電子デバイス 142,076 1,619 88.9%
コンピュータシステム 17,764 1,018 11.1%

 

売上構成比88.9%で、半導体及び電子デバイス事業がほとんどを占める。

利益率は1.1%と超低空飛行。

コンピュータシステムはおよそ10%を占める。

利益率5.7%と卸売事業よりは多少マシという程度。

ちなみにこの会社はセグメント利益に経常利益を利用している。

色々わかってない企業。

 

当四半期決算パラメタ

項目 情報ソース パラメタ
営業利益 決算短信 2,755
有利子負債 当決算期末残高 34,257
現金預金 当決算期末残高 3,606
株主資本 当決算期末残高 23,897
当期純利益 決算短信 1,598
総資産 当決算期末残高 86,478
発行済み株式数 当決算期末残高 10.103
支払利息 決算短信 148
減価償却費 決算短信 560
EPS 当期純利益÷発行済み株式数 158
BPS 純資産÷発行済み株式数 2,365
株価(円) 直近株価 2,113
配当金額 決算短信 66
配当総額 1株当り配当×発行済み株式数 666.822
時価総額 株価×発行済み株式数 21,348

 

総資産86,478、株主資本23,897、自己資本比率27.6%

有利子負債34,257、D/Eレシオは1.43倍。高い。

流動資産81,453、流動負債44,117、流動比率184.6%

ネットキャッシュ△306億円というド赤字。

財政状態はご覧の通り、お世辞にも良いとは言えない。

時価総額213億円。そこまで価値のある会社なのでしょうか?

 

当決算から計算する経営指標

各指標
ROE 自己資本利益率 6.69%
ROA 総資本利益率 1.85%
PER 株価収益率 13.36
PBR 株価純資産倍率 0.89
ROIC 投下資本利益率 3.05%
WACC 加重平均資本コスト 1.31%
EBITDA 減価償却前営業利益 3,315
FCF Free cash Flow -7,330
EV 企業価値 51,999
配当利回り 3.12%
配当性向 41.73%

 

ROE,ROA,ROICは案の定低い。

ROEに至っては、これだけ自己資本比率が低いにもかかわらずこのスコア。

結構やばいような気もします。

グレアム指数は11.93倍と一見安いですが、まあ市場の目は正しいのでしょう。

EV/EBITDAは15.69倍。割高。

PEGレシオは8.07倍。PERが低いのと、当期の成長率はなかなかだったので、割安。

FCFは△73億円の赤字というエグイ結果。

それなのに配当利回りと配当性向はやたら高い。

そんなカネあるのか?

 

次年度業績予想から計算する経営指標

項目 情報ソース パラメタ
営業利益 決算短信 2,700
当期純利益 決算短信 1,800
EPS 当期純利益÷発行済み株式数 178
予想配当金額 決算短信 72
予想配当総額 1株当り配当×発行済み株式数 727.442

 

上記、次年度業績予想パラメタを入力して、経営指標を再計算する。

結果がこちら。

各指標
ROE 自己資本利益率 7.53%
ROA 総資本利益率 2.08%
PER 株価収益率 11.86
ROIC 投下資本利益率 2.99%
EBITDA 減価償却前営業利益 3,260
FCF Free cash Flow 2,298
EV 企業価値 51,999
配当利回り 3.41%
配当性向 40.41%

 

ウソかホントか、利益率は向上するということなので、ROEとROAは多少改善。

それでも低いが。ROICは減退している。

グレアム指数は10.60倍と安い。しかし買うべきかどうかは。。。

EV/EBITDAは15.95倍。割高。

PEGレシオはマイナス成長のため、測定不能。

投資CF加味前のFCFマージンは1.49%とこれまた低い。

営業利益率が低すぎるから。赤字になる可能性の方が高いのではないだろうか。

そして配当利回りと配当性向がまた高い。

ネットキャッシュが△306億円の赤字である会社の配当政策とはとても思えない。

 

総括

ファンダメンタルズでは褒めるところがない。

強いて言えば、グレアム指数は割安を示しているが、買うべきかどうか。。

事業の将来性もどうだろうか。

私は商社や卸売業というのは、利幅が薄すぎるので、近い未来、もっともっと淘汰が進むような気もしている。

つまり悲観的な見方しかできない。

手だししない方が良い株なのではないか、と思料します。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です