【昭和産業】2018.3(本決算)

昭和産業過去エントリ。

★2017.12期、3Q決算

http://tamojun51.com/archives/1653

★2017.9期、2Q決算

http://tamojun51.com/archives/1426

★2017.6期、1Q決算

http://tamojun51.com/archives/1145

★2017.3期、本決算

http://tamojun51.com/archives/849

今回は2018.3期、本決算について分析。

決算情報および定性情報は決算資料より。

単位は特筆なき場合すべて百万円とし、百万円以下の金額は切り捨てている。

 

経営成績

経営成績 売上 営業利益 当期純利益
当決算① 233,166 6,556 4,893
前決算② 233,206 8,786 6,167
2017業績予想③ 243,000 7,600 5,300
2018業績予想④ 260,000 7,600 5,500
①-② △ 40 △ 2,230 △ 1,274
成長率 100.0% 74.6% 79.3%
①-③ △ 9,834 △ 1,044 △ 407
達成率 96.0% 86.3% 92.3%
④-① 26,834 1,044 607
成長率 111.5% 115.9% 112.4%

 

【対前期】

減収(△40、100.0%)、減益(△2,230、74.6%)

売上はほぼ前期と変わらないが、営業利益は大幅ダウン。

営業利益率は3.8%から2.8%へと1%もダウンしてしまった。

ここだけ見るとなかなか苦しい決算ではあった。

【対業績予想】

減収(△9,834、96.0%)、減益(△1,044、86.3%)

当期の業績予想も結構ショートしている。

ただ営業利益は前期からの減益幅と比べれば多少はマシ。

業績予想の営業利益率は3.1%で0.3%ショート。

【対次年度業績予想】

増収(+26,834、111.5%)、増益(+1,044、115.9%)

成長を企図。成長率もなかなか。当決算が悪すぎたという反省か。

営業利益率は2.9%を目標。+0.1%を目指す。

実は実現可能性はそこまで低くないのではないかと感じる。

 

セグメント情報

事業構成比 売上 セグメント利益 構成比
製粉 65,006 2,376 27.9%
油脂食品 77,571 2,185 33.3%
糖質 32,836 1,040 14.1%
飼料 52,607 619 22.6%
倉庫 2,843 727 1.2%
不動産 1,986 1,092 0.9%
その他 314 98 0.1%
調整 △ 1,584 0.0%

 

それぞれ利益率。

製粉3.7%、油脂食品2.8%、糖質3.2%、飼料1.2%と軒並み低い。

しかし倉庫業は25.6%、不動産業は55.0%とかなり高い。

倉庫と不動産は儲かる。

徐々にこちらに経営リソースをシフトしていったら、業績予想なんて簡単に達成可能なのでは。

 

当決算パラメタ

項目 情報ソース パラメタ
営業利益 決算短信 6,556
有利子負債 当決算期末残高 34,342
現金預金 当決算期末残高 3,681
株主資本 当決算期末残高 71,853
当期純利益 決算短信 4,893
総資産 当決算期末残高 171,131
発行済み株式数 当決算期末残高 31.575
支払利息 決算短信 184
減価償却費 決算短信 7,930
EPS 当期純利益÷発行済み株式数 155
BPS 純資産÷発行済み株式数 2,276
株価(円) 直近株価 2,966
配当金額 決算短信 50
配当総額 1株当り配当×発行済み株式数 1,578.766
時価総額 株価×発行済み株式数 93,652

 

総資産171,131、株主資本71,853、自己資本比率42.0%

有利子負債34,342、D/Eレシオは0.48倍。意外と低い。

流動資産73,850、流動負債62,837、流動比率117.5%

ネットキャッシュは△306億円の赤字。

財政状態はあまり良くない。特にネットキャッシュの赤字は。

時価総額は936億円。1,000億円をキープする力はありやなしや。

 

当決算から計算する経営指標

各指標
ROE 自己資本利益率 6.81%
ROA 総資本利益率 2.86%
PER 株価収益率 19.14
PBR 株価純資産倍率 1.30
ROIC 投下資本利益率 3.97%
WACC 加重平均資本コスト 1.60%
EBITDA 減価償却前営業利益 14,486
FCF Free cash Flow -3,345
EV 企業価値 124,313
配当利回り 1.69%
配当性向 32.27%

 

ROE,ROA,ROICのスコアはあまり良くない。

投資有価証券が235億円ほどB/Sにオンされており、これが重しになっている。

つまり、財務的にはまだまだ実は余裕はある。

グレアム指数は24.95倍とまあまあか。

EV/EBITDAは8.58倍で割安と言えるでしょう。

PEGレシオはマイナス成長なので測定不能。

FCFマージンは33億円の赤字。これはいけません。

まあもっと営業利益率が欲しいですね、ということです。

配当利回りと配当性向は結構良いでしょう。

株主優待とかに興味あったらロングホールドも悪くないかもしれません。

https://www.showa-sangyo.co.jp/ir/kabushiki/yutai.html

油とかもらえます。

 

次年度業績予想から計算する経営指標

項目 情報ソース パラメタ
営業利益 決算短信 7,600
当期純利益 決算短信 5,500
EPS 当期純利益÷発行済み株式数 174
予想配当金額 決算短信 50
予想配当総額 1株当り配当×発行済み株式数 1,578.766

 

上記、業績予想パラメタを入力して、経営指標を再計算する。

結果がこちら。

各指標
ROE 自己資本利益率 7.65%
ROA 総資本利益率 3.21%
PER 株価収益率 17.03
ROIC 投下資本利益率 4.61%
EBITDA 減価償却前営業利益 15,530
FCF Free cash Flow 12,821
EV 企業価値 124,313
配当利回り 1.69%
配当性向 28.70%

 

ROE,ROA,ROICはまあ相変わらず良くはないが、多少は良化。

グレアム指数もまあ割安と言ってもよいか。

PBRが1.3倍なので、ここは悪くない。

EV/EBITDAは8倍ジャスト。まあ安いでしょう。

PEGレシオは14.69倍と割安。PERが低いので。

FCFマージンは投資CF加味前ではあるが、5.28%

営業利益率が低いので、スコアが寂しい。

まずは何とかして、営業利益率を上げて欲しいものです。

配当利回りと配当性向はまあまあ良い。

配当と株主優待狙いなら悪くはない銘柄でしょう。

 

総括

ファンダメンタルズが良いとは言えないでしょう。

ROE,ROA,ROICのスコアは良くないし、また、財政状態もあまり良くはない。

ただその分、割安ではあろうかと思う。

最近では、グルテンフリーや糖質オフなど、食文化の変遷が、当社にとってアゲインストになっているように見えます。

ただそうは言っても、小麦粉とか炭水化物って旨いんですよね。

飲食業界とか家庭料理とかお菓子業界から、小麦粉と糖質がなくなる日ってまあ来ないでしょう。

冷静に考えれば。

ということで、多少のシュリンクはあるでしょうが、当社事業のニーズが全くなくなるとは考えにくい。

だから、今は市場のシュリンクに逆らわずに、業容の転換をする過渡期なのでしょう。

それこそ倉庫業や不動産業にリソースをシフトしてもいいでしょうし。

市場の潜在成長率を読んで、少しずつ既存事業から撤退するなどの経営行動を起こしてもよいでしょう。

さすれば、まだまだ大丈夫なんじゃないかと思いますけどね。

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