【ウェルス・マネジメント】2018.3(本決算)

ウェルス・マネジメント過去エントリ。

★2017.12期、3Q決算

http://tamojun51.com/archives/1663

★2017.9期、2Q決算

http://tamojun51.com/archives/1421

★2017.6期、1Q決算

http://tamojun51.com/archives/1311

今回は2018.3期、本決算について分析。

決算情報および定性情報は決算資料より。

単位は特筆なき場合すべて百万円とし、百万円以下の金額は切り捨てている。

 

経営成績

経営成績 売上 営業利益 当期純利益
当決算① 4,601 1,647 1,192
前決算② 1,767 252 992
2017業績予想③ 4,600 1,400 1,000
①-② 2,834 1,395 200
成長率 260.4% 653.6% 120.2%
①-③ 1 247 192
達成率 100.0% 117.6% 119.2%

 

【対前期】

増収(+2,834、260.4%)、増益(+1,395、653.6%)

成長率がまるで異常値のような恐ろしい成長率です。

営業利益率は14.3%から35.8%へとなんと21.5%とというとてつもないジャンプアップ。

すっごい成長率ですね。

しかし少し違和感も。

当社の3Q決算を見ていただきたいのですが。→http://tamojun51.com/archives/1663

3Qでは売上が4,055、営業利益が1,474となっています。

業績予想は売上4,600、営業利益1,400です。

(3Qの時点で営業利益は業績予想を上回っています)

そして本決算の結果が、

売上4,601、営業利益1,647という結果に。

随分4Qで失速したように見えませんでしょうか?

そしてその失速が何だか、業績予想に着地を合わせにいったような違和感を感じたのですが。。

【対業績予想】

増収(+1、100.0%)、増益(+247、117.6%)

業績予想では売上がほぼ業績予想通りの着地。

4Qでいきなり成長減速しての、業績予想近似値着地ということで、何かでき過ぎているというか、作為を感じるような着地です。

営業利益は117.6%ですが、こちらも4Qで減速したのは同様。

業績予想の営業利益率は30.4%で、実績は+5.4%

とても良い決算ではありますが、この4Qの突然の減速と、業績予想近似の着地というのは少し気になるところではありますね。

【対次年度業績予想】

※会社は次年度業績予想をまだ公表していません。

 

セグメント情報

事業構成比 売上 セグメント利益 構成比
不動産金融 2,833 1,629 61.6%
ホテル運営 1,768 103 38.4%
調整 △ 85 0.0%

 

不動産金融が構成比トップ。61.6%

利益率は57.5%と驚異の数字。大阪の堂島ホテルの信託受益権譲渡などもあり好決算。

次点のホテル運営事業は構成比38.4%

利益率は5.8%と高くはない。

人手不足などもあり、自前のホテル運営はあまり利潤の良い仕事ではないようだ。

 

当決算パラメタ

項目 情報ソース パラメタ
営業利益 決算短信 1,647
有利子負債 当決算期末残高 7,413
現金預金 当決算期末残高 1,468
株主資本 当決算期末残高 3,741
当期純利益 決算短信 1,192
総資産 当決算期末残高 11,863
発行済み株式数 当決算期末残高 4.136
支払利息 決算短信 79
減価償却費 決算短信 125
EPS 当期純利益÷発行済み株式数 288
BPS 純資産÷発行済み株式数 904
株価(円) 直近株価 1,612
配当金額 決算短信 20
配当総額 1株当り配当×発行済み株式数 82.720
時価総額 株価×発行済み株式数 6,667

 

総資産11,863、株主資本3,741、自己資本比率31.5%

有利子負債7,413、D/Eレシオは1.98倍と高い。

流動資産2,286、流動負債712、流動比率321.1%

ネットキャッシュは△57億円の赤字。

借金は多い。あまり財務状態が良いとは言えない。

時価総額は66億円と小さい。スケールする余地はある。

 

当決算から計算する経営指標

各指標
ROE 自己資本利益率 31.86%
ROA 総資本利益率 10.05%
PER 株価収益率 5.59
PBR 株価純資産倍率 1.78
ROIC 投下資本利益率 9.50%
WACC 加重平均資本コスト 1.20%
EBITDA 減価償却前営業利益 1,772
FCF Free cash Flow 1,956
EV 企業価値 12,612
配当利回り 1.24%
配当性向 6.94%

 

自己資本比率が低いだけあり、ROEのスコアはかなり高い。

ROA,ROICも悪くない。経営効率は良いと思われます。

グレアム指数は9.97倍とべらぼうに安い。超割安でしょう。

EV/EBITDAは7.12倍とこちらも割安。

PEGレシオは0.86倍と1倍を下回り、超割安になっています。

そしてFCFマージンは42.51%というとてつもないスコア。

カネ回りは絶対に悪くはない。営業利益率は高い。

配当利回りは悪くない。しかし配当性向は低い。

つまり株価がかなりというか、異常に低くなっているようです。

これは逆に怖いですね。

 

総括

ファンダメンタルズは手放しで賞賛できるものではないでしょう。

財務状態は悪い。借金が多く、自己資本比率は低い。ネットキャッシュも赤字です。

しかしROE,ROA,ROICなどの経営効率スコアはとても良いです。

財務状態は悪いけれども、経営効率自体は悪くない。そこをどうジャッジするか。

営業利益率は滅茶苦茶高い。

そして、この営業利益率を鑑みると、現状の株価は異常に安すぎと考えて差し支えないと思います。

安すぎて、逆に不気味。

この決算で逆に下げることはあるんだろうか。

それなら買い増しを検討するだろうか。

唯一、財務状況が悪いというのは怖いが、決算書からわかる恐怖はそれくらいで、これくらいの財務状況の会社はごまんとあります。

なぜこんなに安いのか、各投資家は自らリスクとリターンをジャッジして買うなり売るなりしたらいいと思います。

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