マスコミに踊らされる日本人

出口治明先生によると、
「世界価値観調査(World Values Survey)2010-2014」という調査があります。
その調査では世界各国のマスコミや宗教、寄付活動などの定量化を網羅しているので面白いから書き留めておきます。

【マスコミ】
日本では情報を得る手段として、新聞・雑誌・テレビをそれぞれ利用する人が全体の約7割に上るのだそうです。

これがドイツでは40%台。アメリカでは20%台です。
これは日本が新聞や雑誌やテレビニュースはみんな真実だとすぐに思いこむそのピュアさを端的に表現しています。

そもそも不偏不党で中立のメディアなどこの世に存在しません。
読売・産経は保守寄り。
朝日・毎日はリベラル寄り。
同じ一次情報に触れても、それぞれのキャラクターを背負った記者が書けば、そのキャラクターの色を帯びます。
それゆえ出口先生は、保守寄りとリベラル寄りの新聞どちらにも目を通し、多面的に情報にタッチしなくてはならないと警鐘を鳴らしておられます。

【宗教】
日本人の宗教を信仰している人は全体の7.9%に過ぎないのだそうです。
日本が無宗教と言われるゆえんですが。
しかし日本は仏教徒が3割はいるはずなのになかなか不思議な国ではあります。

【政党】
日本人は政治家に対する不信感も強いです。
政党の信用度は14.8%
まあ先進国は軒並みどこも政治家の不信感は強いようなのですが。

【慈善団体への寄付】
日本人は寄付をしなさすぎの大変に恥ずかしい国民です。
慈善団体の寄付金額では日本は不名誉な世界89位。
日本は不信感の強い国民なのでしょうか。慈善団体への信頼度が2割なのだそうです。
韓国とアメリカは6割。ドイツでは7割以上の信頼度なのに。
これは少し日本人は恥じるべき数値だと思います。
日本人が情報源としてテレビニュースを利用する割合はなんと94%にも上るそうです。
これはテレビが無料でかつ活字を読まなくて済むという理由が大きそうです。
また新聞は73%。これは相対的にはかなり大きな数字で、テレビ、新聞いずれにしても世界で一番の割合です。

そもそもテレビ局も新聞社に紐づいていますから。
日本人の新聞に対する信頼感の強さを浮き彫りにしています。
いわば新聞によって日本人のイデオロギーは容易に左右されてしまうのでしょう。

「世界の新聞年間発行部数ランキング」
1位 読売新聞     1000万部弱
2位 朝日新聞      800万部弱
3位 The Time of India 400万部強
4位 毎日新聞      350万部弱
5位 日本経済新聞    300万部
6位 Bild(ドイツ)   300万部
7位 The Sun(UK)   280万部
8位 中日新聞      270万部
9位 Dainik Jagran(インド) 260万部
10位 Reference News(中国) 220万部

このように日本の新聞はトップ10の内、5紙がランクインしている。
超新聞大国なんですね。

一方こんなランキングもあります。
「世界報道の自由度ランキング(World Press Freedom Index)」
国際ジャーナリスト団体「国境なき医師団」の2014年の調査です。

1位 フィンランド
2位 ネーデルランド
3位 ノルウェー
4位 ルクセンブルク
5位 アンドラ
6位 リヒテンシュタイン
7位 デンマーク
8位 アイスランド
9位 ニュージーランド
10位 スウェーデン

14位 ドイツ

33位 UK(連合王国)

39位 フランス

46位 アメリカ

49位 イタリア

50位 台湾

57位 韓国

59位 日本

148位 ロシア

150位 シンガポール

175位 中国

日本は59位と民主国家にしてはかなり低いです。
これはマスコミがそれだけ政治家や既得権者に取り込まれているという事を表しています。

日本の政治家やお金持ちが第4の権力と言われるマスコミを実質操って、自分たちの都合のいいように国民の考えをコントロールしている事を表しているのです。
我々が自分の意志だと信じて疑わないそれは実は日本の権力者に作られたものなのです。

特に日本の記者クラブというシステムは世界でも稀に見る酷いシステム。
記者クラブに入れないと取材ができない。
記者クラブに記者が入る事によって、その適正な報道で一次情報をなるべくバイアスがかからない状態で国民に届けようという意識をスポイルしているのです。

だから我々国民は、マスコミがそういうものだという認識を強く持ち、多面的に情報を取得し、自分の頭で考えなくてはいけないという事なのです。

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