【東葛HD】2017.12(3Q決算)

千葉県北西部を拠点とするホンダ系ディーラー。

板金塗装事業会社、生・損保代理店等を傘下。

今回は2017.12期、3Q決算を分析。

決算情報および定性情報は決算資料より。

単位は特筆なき場合すべて百万円とし、百万円以下の金額は切り捨てている。

 

経営成績

経営成績 売上 営業利益 当期純利益
当決算① 5,600 337 215
前決算② 5,142 286 185
業績予想③ 7,746 471 302
YoY 458 51 30
108.9% 117.8% 116.2%
③-① 2,146 134 87
進捗率 72.3% 71.5% 71.2%

 

【対前四半期累計】

増収(+458、108.9%)、増益(+51、117.8%)

これだけ国内で自動車が売れないと騒がれている中で、大きくはないとは言えど、成長を維持しているのはご立派。

営業利益率は5.6%から6.0%へと0.4%アップしている。

【対業績予想】

進捗率は、全アイテムにおいて、すべてショート。

3Qなので達成に少し暗雲か。4Qで挽回できるのかわかりません。

業績予想の営業利益率は6.1%で0.1%利益率が足りていません。

 

セグメント情報

事業構成比 売上 セグメント利益 構成比
新車販売 4,626 346 82.6%
中古車販売 897 100 16.0%
その他 76 17 1.4%

 

新車販売が売上のほとんどを占めている。利益率は7.5%とそこそこ。

中古車販売の利益率は11.1%と結構良い。

若者の車離れや都市部への人口流入などの、マイナス要因はありながらも、自動車小売でこれだけの利益率を担保できている事実には、企業努力を感じないこともない。

 

当四半期決算パラメタ

項目 情報ソース パラメタ
営業利益 業績予測 471
有利子負債 当決算期末残高 1,305
現金預金 当決算期末残高 1,281
株主資本 当決算期末残高 3,891
当期純利益 業績予測 302
総資産 当決算期末残高 6,234
発行済み株式数 当決算期末残高 4.838
支払利息 業績予測 7
非資金的費用 業績予測 125
EPS 当期純利益÷発行済み株式数 62
BPS 純資産÷発行済み株式数 804
株価 直近株価 514
予想配当金額 決算短信 10.0
予想配当総額 1株当り配当×発行済み株式数 48.383
時価総額 株価×発行済み株式数 2,487

 

総資産6,234、株主資本3,891、自己資本比率62.4%

有利子負債1,305、D/Eレシオが0.34倍。

流動資産3,199、流動負債2,085、流動比率153.4%

ネットキャッシュは△24の赤字。

財務状態は決して手放しで褒められるようなレベルではない。

時価総額は24億円とかなり小さい。

何目的で上場したのでしょうか。

 

業績予想から計算する経営指標

各指標
ROE 自己資本利益率 7.76%
ROA 総資本利益率 4.84%
PER 株価収益率 8.23
PBR 株価純資産倍率 0.64
ROIC 投下資本利益率 5.83%
WACC 加重平均資本コスト 1.02%
EBITDA 減価償却前営業利益 596
FCF Free cash Flow 121
EV 企業価値 2,511
予想利回り 1.95%
配当性向 16.02%

 

ROE,ROA,ROICはそれほど振るっているわけではない。少し寂しいスコアです。

グレアム指数は5.3倍、そしてEV/EBITDAは4.2倍とかなりの割安物件。

PEGレシオも6.99倍と割安と言ってもよい。

FCFマージンは1.6%とちと寂しいスコア。

配当利回りはそこそこ。配当性向は低いので、株価が割安ということでしょう。

 

総括

ファンダメンタルズは良いとはなかなか言えない。

財政状態はあまり良い方ではないし、(火の車というほどではないが)ROE,ROA,ROICなどの主要経営指標のスコアも特筆すべきものはない。

ただその分、安い。

安いから即買い、とはならないが、この安さは魅力でしょう。

ただ、私は今後の自動車業界の、特に国内市場についてはかなり悲観的な見方をしている。

そもそも国内は人口がどんどん減って行って、市場はシュリンクしていく。

そして、都市への人口流入は拍車がかかるでしょう。

都市部ではそもそも自動車が必要ありませんし、そもそもレバレッジをかけて(借金をして)まで、モノを買おうとする気が、若者にはないのです。

こういう状況ですから、自動車業界の今後はかなり辛いモノになるのではないかと考えています。

もちろん、こんな予測はみんなついているでしょうから、それ以上に何か、対策がこの会社にあるのならば、一回も自動車を買ったことがあるわけでも、業界のアナリストでもない私の意見などアテになるわけもないのですが、素人としては、どうしても明るい未来を思い描くことができないでいます。

日本という産業国の基幹産業であるところの、自動車産業が足元から瓦解してしまうような、そんな危機感はずっとあります。

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