【FPG】2018.3(2Q決算)
FPG過去エントリ。
★2017.12期、1Q決算
http://tamojun51.com/archives/1628
★2017.9期、本決算
http://tamojun51.com/archives/1399
★2017.6期、3Q決算
http://tamojun51.com/archives/1317
今回は2018.3期、2Q決算について分析。
決算情報および定性情報は決算資料より。
単位は特筆なき場合すべて百万円とし、百万円以下の金額は切り捨てている。
経営成績
経営成績 | 売上 | 営業利益 | 当期純利益 |
当決算① | 11,028 | 6,550 | 4,355 |
前決算② | 12,136 | 8,262 | 5,843 |
業績予想③ | 23,701 | 14,753 | 10,313 |
YoY | △ 1,108 | △ 1,712 | △ 1,488 |
90.9% | 79.3% | 74.5% | |
③-① | 12,673 | 8,203 | 5,958 |
進捗率 | 46.5% | 44.4% | 42.2% |
【対前四半期累計】
減収(△1,108、90.9%)、減益(△1,712、79.3%)
そこそこに減収減益している。特に営業利益の落ち込みは21.7%とちと大きいか。
営業利益率は68.1%から59.4%へと8.7%もダウンしてしまった。
ただ59.4%という営業利益率も十分化け物みたいな利益率ではあるのだが。
【対業績予想】
売上、営業利益、最終利益共に、進捗率はショートしている。
後半半年で、盛り返していけるのかは注目です。
業績予想の営業利益率は62.2%で、現状2.8%足りていない状況。
セグメント情報
事業構成比 | 売上 | セグメント利益 | 構成比 |
FPG | 9,994 | 5,950 | 90.6% |
FPG証券 | 102 | △ 46 | 0.9% |
その他 | 931 | 320 | 8.4% |
調整 | 37 | 0.0% |
構成比のほとんど(90.6%)を占めるFPGオペリース事業。
利益率も59.5%と高い。
逆に証券事業は赤字ですね。
証券事業が黒字化していけば、業績予想のクリアも見えてくる。
リースの利益率も再度60%の大台に乗せたいところです。
当四半期決算パラメタ
項目 | 情報ソース | パラメタ |
営業利益 | 業績予測 | 14,753 |
有利子負債 | 当決算期末残高 | 35,642 |
現金預金 | 当決算期末残高 | 14,331 |
株主資本 | 当決算期末残高 | 24,679 |
当期純利益 | 業績予測 | 10,313 |
総資産 | 当決算期末残高 | 74,871 |
発行済み株式数 | 当決算期末残高 | 90.122 |
支払利息 | 業績予測 | 692 |
非資金的費用 | 業績予測 | 267 |
EPS | 当期純利益÷発行済み株式数 | 114 |
BPS | 純資産÷発行済み株式数 | 274 |
株価 | 直近株価 | 1,397 |
予想配当金額 | 決算短信 | 49.3 |
予想配当総額 | 1株当り配当×発行済み株式数 | 4,438.491 |
時価総額 | 株価×発行済み株式数 | 125,900 |
総資産74,871、株主資本24,679、自己資本比率33.0%
有利子負債35,642、D/Eレシオは1.44倍とお高め。
流動資産71,162、流動負債38,959、流動比率182.7%
ネットキャッシュは△21,311の赤字です。
財政状態はあまりよろしくない。
時価総額は1,259億円。1,000億円超えている。
業績予想から計算する経営指標
各指標 | ||
ROE | 自己資本利益率 | 41.79% |
ROA | 総資本利益率 | 13.77% |
PER | 株価収益率 | 12.21 |
PBR | 株価純資産倍率 | 5.10 |
ROIC | 投下資本利益率 | 15.74% |
WACC | 加重平均資本コスト | 8.10% |
EBITDA | 減価償却前営業利益 | 15,020 |
FCF | Free cash Flow | 21,532 |
EV | 企業価値 | 147,211 |
予想利回り | 3.53% | |
配当性向 | 43.04% |
自己資本比率が低いため、ROEのスコアがかなりすごい。
ROA,ROICも良いスコア。特にROICは15%を超えているのが好感。
グレアム指数は62.3倍と少しお高め。
EV/EBITDAは9.8倍とギリギリ割安圏内です。
マイナス成長なので、PEGレシオは測定不能。
FCFマージンは脅威の90.8%
これは高い営業利益率もさることながら、棚卸資産が12,872も減少していたのも大きい。
そして配当利回りと配当性向が高い。
ストックのカネがあまりないように見えるのに、こんなに大盤振る舞いして良いのか。
総括
経営効率はかなり良いと思われます。
ROE,ROA,ROICのスコアは軒並みとても高い良いスコアでしょう。
しかし財政状態が良いとは言えない。
やっぱり借金が多い、自己資本比率が低い。
しかしその分、FCFがかなり高いので、カネ回りも同時に良いようですが。
まず何はともあれ、業績予想を消化してくれることですね。