【コンビニ大手3社】2018.2(本決算)

セブンイレブン(セブン&i)http://tamojun51.com/archives/1168

ローソン、ファミリーマート。

大手コンビニ3社の2018.2期の本決算を比較分析。

決算情報および定性情報は各社決算資料より。

単位は特筆なき場合すべて百万円とし、百万円以下の金額は切り捨てている。

 

経営成績

セブンイレブン ローソン ファミリーマート
売上高 6,037,815 657,324 1,275,300
営業利益 391,657 65,820 66,250
営業利益率 6.5% 10.0% 5.2%
営業CF 498,306 113,938 158,008
営業CFマージン 8.3% 17.3% 12.4%
最終利益 181,150 26,828 33,656

 

売上は6兆円超えで王者セブンイレブンがトップ。

ローソンと比較すると、その桁違いの強さが露わに。

売上ではセブンイレブンの1/9の規模だが、ローソンは営業利益率がただ1社だけ10%の大台に乗っている。

また、ローソンは営業CFマージンが17.3%と1社だけ気を吐く。

ローソンは利益率が良いのです。

こう見ていくと、2番手ファミリーマートは数的にはあまり個性はない。

ただ都心部ではファミマ、よく見るけど。

 

2018.2決算パラメタ

セブンイレブン ローソン ファミリーマート
総資産 5,494,950 900,256 1,732,506
株主資本 2,348,841 270,280 543,235
現金預金 1,316,793 30,124 253,174
有利子負債 983,059 239,064 502,149
流動資産 2,340,207 231,860 617,171
流動負債 1,944,007 379,222 582,611
支払利息 8,826 2,099 2,984
非資金的費用 229,787 58,601 65,180
EPS 205 268 266
BPS 2,655 2,702 4,290
配当金額 90 255 112
配当総額 79,608 25,511 14,181
発行済み株式数 884.531 100.045 126.614
株価 4,760 7,160 10,000
時価総額 4,210,370 716,320 1,266,138

 

自己資本比率はセブンが42.7%、ローソン30.0%、ファミマ31.4%とここでも王者セブンの圧勝。

D/Eレシオでは、セブン0.42倍、ローソン0.88倍、ファミマ0.92倍と王者セブンのまたしても圧勝。

ローソンとファミマは結構借金も多い。

流動比率ではセブン120.4%、ローソン61.1%、ファミマ105.9%

またしてもセブンの一人勝ち。しかしローソンの流動比率は低い。

建物やリース資産、ソフトウェアやのれんなどが重い。

ネットキャッシュはセブンが333,734で対総資産比率6.1%

ローソン、△208,940、

ファミマ、△248,975、

セブン以外は両社とも赤字。これはいけません。

結局財務状況は王者セブンの圧勝中の圧勝で終わりました。

時価総額は

セブン、4.2兆円。

ローソン、7,163億円。

ファミマ、1.2兆円。

 

当決算における経営指標

セブンイレブン ローソン ファミリーマート
ROE 7.71% 9.93% 6.20%
ROA 3.30% 2.98% 1.94%
ROIC 7.57% 8.32% 4.08%
PER 23.2 26.7 37.6
PBR 1.8 2.7 2.3
WACC 2.7% 5.4% 1.6%
EBITDA 621,444 124,421 131,430
FCF 271,476 5,604 59,401
EV 3,876,636 925,260 1,515,113
配当利回り 1.89% 3.56% 1.12%
配当性向 43.9% 95.1% 42.1%

 

ROEのスコアではローソンに軍配。10%までもう少しでした。

しかし各社ともに、べらぼうに良いというわけではない。

ROAに至ってはセブンが王者。総資産は3社の中で一番スマートなんでしょう。

ROICはローソンが王者。なかなか良いスコア。営業利益率の良さがでている。

グレアム指数はセブン41.7倍、ローソン70.8倍、ファミマ87.7倍。

またしても王者はセブン。割安感はないが。ローソン、ファミマは割高。

EV/EBITDAはセブン6.2倍、ローソン7.4倍、ファミマ11.5倍。

案の定セブンが王者。割安です。ローソンもなかなか割安。ファミマは高い。

PEGレシオはセブン21.6倍とまあまあ割安。ローソンはマイナス成長なので測定不能。

ファミマは31.6倍と割高感はない。

FCFマージンはセブン4.5%、ローソン0.9%、ファミマ4.7%

ローソンのFCFマージンがとりわけ悪い。

投資もかなりしているが、運転資本の回転が悪い。売掛債権がかなり増えている。

なぜコンビニで売掛債権が?という疑問が頭をよぎる。

配当利回りは3.56%でローソンがトップ。配当性向は95.1%という大盤振る舞い。

決して財政状態が良いわけではないのに大丈夫か?

三菱商事のプレッシャーでもあるのだろうか?

配当するくらいなら自社株買いしてくれた方が、バリュー投資家にはありがたいでしょう。

 

業績予想から計算する経営指標

セブンイレブン ローソン ファミリーマート
売上 6,683,000 732,000 1,270,200
営業利益 415,000 60,000 77,300
最終利益 210,000 28,000 40,000
EPS 237 280 316
予想配当金額 95 255 127
予想配当総額 84,030 25,511 16,080

 

上記の業績予想パラメタを使って、当決算のストック状況などから、経営指標を再算出したものがこちら。

セブンイレブン ローソン ファミリーマート
ROE 8.94% 10.36% 7.36%
ROA 3.82% 3.11% 2.31%
ROIC 8.02% 7.58% 4.76%
PER 20.0 25.6 31.7
EBITDA 644,787 118,601 142,480
FCF 496,881 97,217 114,930
配当利回り 2.00% 3.56% 1.27%
配当性向 40.0% 91.1% 40.2%

 

ROEではローソンが10.36%で10%を突破する予定。

ROAでは王者セブンに軍配。

ROICも王者(予定)はセブン。

グレアム指数ではセブンが35.9倍で他を引き離して王者の座。

EV/EBITDAは6.0倍でやはりセブンが一番割安感がある。

PEGレシオもセブン。18.9倍。

FCFマージンではローソンがトップ。13.3%

ただ当決算ではFCFマージンはたったの0.9%だったが、次年度は果たして。。

配当利回りでもローソンが再びトップ。3.56%の大盤振る舞い。

配当性向は驚異の91.1%、そんなカネあるんだろうか。

 

総括

やはり王者はセブンか、という印象。

ローソンもちょいちょい健闘していたが。

逆に影が薄かったのがファミマ。中途半端な印象。

コンビニと言えばこんな記事を読んだ。

★2017年度決算から読み解くコンビニ3社「それぞれの生き残り戦術」

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/55314

この記事に書いてあることを抜粋すると、

セブンは接客に投資、

ローソンは逆に無人化してコストをリダクションしていく方針、

ファミマはジムやコインランドリーなど多角化路線、

とそれぞれ戦略があるのだという。

この戦略を各社見た時に、

「接客と多角化はダメでしょ」と瞬間的には感じた。

なぜ接客がダメかというと、飽くまで私の消費者目線で、コンビニに、百貨店のような接客サービスは求めないだろうと考えるからです。

それより、レジで待たないこととか、商品の質を上げるだとか、値下げだと、そっちの方をコンビニには求めるんではないでしょうか、消費者心理的に。

なんかズレている気がする。

そしてファミマの多角化路線。これはもう絶対止めた方が良いと思う。

コンビニがフィットネスとか、コインランドリーとかやる必要あるんだろうか。

そんなの専門店に任せておけば良くないですか?供給過剰の飽和状態を作りだす危険性があると思いますが。

こういう何でもかんでも手を出してしまう経営をコングロマリットディスカウントと呼んで、普通投資家は嫌がるものです。

ということで、次世代戦略構想として、一番ワークしそう、というかまともなのは唯一ローソンだけのような気がします。

無人化は人手不足もあるし、ガンガン投資を進めていくところなんじゃないでしょうか。

そういう意味で、今後一番期待できるのは、(飽くまでこの記事だけ読んだ雑感で言えば、)ローソンだという結論になります。

ただ現状の株価、高いとは思いますが。。

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