【ペッパーフードサービス】2017.12(本決算)

ペッパーフードサービス過去エントリ。

【2017.9期 3Q決算】

http://tamojun51.com/archives/1449

今回は2017.12期、本決算について分析。

決算情報および定性情報は決算資料より。

単位は特筆なき場合すべて百万円とし、百万円以下の金額は切り捨てるものとする。

 

経営成績

経営成績 売上 営業利益 当期純利益
当決算① 36,229 2,298 1,332
前決算② 22,333 958 572
業績予想③ 62,932 4,033 2,511
YoY 13,896 1,340 760
162.2% 239.9% 232.9%
③-① 26,703 1,735 1,179
YoY 173.7% 175.5% 188.5%

 

対前期増収(+13,896、162.2%)、増益(+1,340、239.9%)

凄い成長率。

営業利益率は4.3%から6.3%へと2%もアップ。

ただ営業利益率は高くはない。

次年度の業績予想はかなり意欲的な目標。

売上173.7%、営業利益175.5%、最終利益188.5%

営業利益率6.4%

つまりまだまだ成長の余地ありという判断なんでしょう。

信じるか信じないかは投資家次第。

 

セグメント情報

事業構成比 売上 セグメント利益 構成比
ペッパーランチ 7,066 1,326 19.5%
レストラン 2,080 158 5.7%
いきなり!ステーキ 27,005 2,514 74.5%
商品販売 77 4 0.2%
調整 △ 1,705 0.0%

 

当然売上の構成比トップは「いきなり!ステーキ」事業。

利益率は9.3%とバカ高いわけではないが、対前期比191.4%の成長は確かにとんでもない。

ペッパーランチ事業も意外と貢献。(最近は全然店舗見かけないのだが)

利益率は18.8%とかなり良い。

消費者としては「いきなり!ステーキ」を利用した方がお得ということでしょうか。

 

当決算期末時点における決算パラメタ

項目 情報ソース パラメタ
営業利益 決算短信 2,298
有利子負債 当決算期末残高 2,530
現金預金 当決算期末残高 4,395
株主資本 当決算期末残高 4,204
当期純利益 決算短信 1,332
総資産 当決算期末残高 15,798
発行済み株式数 当決算期末残高 20.149
支払利息 決算短信 13
非資金的費用 決算短信 682
EPS 当期純利益÷発行済み株式数 66
BPS 純資産÷発行済み株式数 209
株価(円) 直近株価 6,450
配当金額 決算短信 17.5
配当総額 1株当り配当×発行済み株式数 352.602
時価総額 株価×発行済み株式数 129,959

 

総資産15,798、株主資本4,204、自己資本比率26.6%

有利子負債2,530、D/Eレシオが0.6倍。

流動資産7,922、流動負債8,895、流動比率89.1%

ネットキャッシュが+1,865、対総資産比率11.8%

財政状態。悪いとは言えないが、流動比率が低いのは気になるか。

あと、自己資本比率も低い。

時価総額は1,299億円。これ以上スケールできるのか。見ものではある。

 

当決算から計算する経営指標

各指標
ROE 自己資本利益率 31.68%
ROA 総資本利益率 8.43%
PER 株価収益率 97.57
PBR 株価純資産倍率 30.91
ROIC 投下資本利益率 21.96%
WACC 加重平均資本コスト 5.36%
EBITDA 減価償却前営業利益 2,980
FCF Free cash Flow 169
EV 企業価値 128,094
配当利回り 0.27%
配当性向 26.47%

 

ROEとROICはかなり良い。ROAはそこまでではないが。

店舗とかの固定資産や建設仮勘定、それにかかる敷金などの固定資産が重たい。

そしてグレアム指数は3016.11倍。常軌を逸した割高。

これは高すぎ。とても買えない。

EV/EBITDAは42.98倍。こちらも割高過ぎるでしょう。

PEGレシオは40.67倍。

あれだけの成長率にもかかわらずPEGレシオがこれだけ高いということは現状かなりの割高であると判定できる。

FCFマージンは0.47%、投資CFで32億円くらい使っている。

配当利回りは低いが、配当性向は低くはない。

つまり株価がやたら高すぎるのです。

 

次年度業績予想から計算する経営指標

以下の次年度業績予想パラメタと入れ替える。

項目 情報ソース パラメタ
営業利益 決算短信 4,033
当期純利益 決算短信 2,511
EPS 当期純利益÷発行済み株式数 125
予想配当金額 決算短信 10.0
予想配当総額 1株当り配当×発行済み株式数 201.487

 

これをインプットしなおした結果。

各指標
ROE 自己資本利益率 59.73%
ROA 総資本利益率 15.89%
PER 株価収益率 51.76
ROIC 投下資本利益率 38.55%
EBITDA 減価償却前営業利益 4,715
FCF Free cash Flow 3,278
EV 企業価値 128,094
配当利回り 0.16%
配当性向 8.02%

 

ROE,ROICが凄いスコアになっている。ROAもかなり良いスコアに。

グレアム指数は1599.94倍と変わらず割高だが、かなり軽減されてはいる。

EV/EBITDAは27.17倍と、グレアム指数と同様、とんでもなく割高だが、それでも当決算と比較すればかなり休めにはなった。

PEGレシオも同様。29.49倍。まだ少し割高だが。成長率はかなりすごいものがある。

FCFマージンは5.21%と低い。まあ営業利益率が低いので仕方がないか。

配当利回りと配当性向は低い。

つまり株価が高すぎるのでしょう。

 

総括

さすがにファンダメンタルズは良い。

ROE,ROA,ROICはかなり魅力的なスコア。

そして財務内容も、良いとは言えないが、借金で首が回らないとかそういう状況ではない。

しかしそれだけに異常に高い。

グレアム指数やEV/EBITDAを計算すると、とても買えないVALUATIONであることは明らか。

また、業績予想もかなり意欲的だが、本当にこんな脅威の成長を遂げられるのか、少し疑問を感じないでもない。

「いきなり!ステーキ」は確かに頻繁にメディアなどにも取り上げられて、行列しているのもよく見るが、飽和する日はいつか来る。

それがいつになるのかはさっぱりわからないが、ブームというのは過熱するのが早ければ冷めるのも早い、という、どうしても悲観的な見方になってしまう。

そういう意味では、当たるも八卦当たらぬも八卦。

どっちに転ぶかはまさしくギャンブルであろう。

信じられる投資家は高値など気にせず買えばよいでしょう。

私はどうしてもバラ色の未来は想像できないし、やはりバリュー投資という観点から、当銘柄は見送らざるを得ないというのは結論。

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