終末期医療「The Quality of Death」についてもっと真剣に考える。

国民皆保険・皆年金は1961年に制度化されました。

この制度が組成された当時は若者が11人で1人の高齢者を支えればよかった時代。

しかしこれが、
2013年には2.5人で1人。
2050年には1.3人で1人を支える時代になると言われています。
出口治明先生の言葉を借りるならば、肩車状態です。

高齢化の進展に伴い医療費も増大しています。
日本の医療費の内、高齢者に係る医療費は半分以上を占めるまでになってしまいました。
以下が年齢層別の年間の医療費です。

15~44歳 11万円
65歳    72万円

私なんて調子のいい年は一回も病院に行かない事もありますから、おそらく11万円も使っていません。それなのに毎月、とんでもない金額の健康保険料を払わされています。

高齢者になれば、医療費が増えるというのはまあ当然だと思います。
なぜなら、高齢化すると病気になるリスクや寝たきりになるリスクがいや増すからです。

平均寿命-健康寿命=要介護期間

この要介護期間にガツンと医療費がかかってくるわけですね。
この要介護期間が日本ではおよそ9年間と言われています。
9年間、認知症や寝たきりの年寄りの世話をしていては、介護者も被介護者もヘトヘトになってしまうと綺麗事は抜きで思いませんか?

ちなみに他の国の要介護期間は下記の通り。

シンガポール 7年間
キプロス   8年間
スイス    10年間
韓国     8年間

まあ日本がべらぼうに長いわけではないのです。
しかし高齢者の母数が他の国とは違うのですから、日本の福祉財政が苦しいのは当然です。

上の式に照らせば、平均寿命を減らすか、健康寿命を延ばせば、要介護期間は短縮されます。
なので、平均寿命を減らすためには「安楽死・尊厳死」法制度導入をとずっと訴え続けている次第です。
そして、健康寿命を延ばすためには、出口先生はいつも、「定年制」を廃止すべきだと仰っており、全く賛成するものです。

認知症や寝たきりのリスクを一番増大させるのは間違いなく、社会から隔絶する事です。
仲間で楽しんだり、恋を楽しんだり、そういう刺激がなくなると人は老い、そして衰弱していくものです。

ですから、年齢差別はやめて、定年制などは取っ払い、働きたい高齢者にはできる仕事を目いっぱいやってもらい、健康寿命を延ばすべきでしょう。
それは若手に面倒な仕事を押し付ける既存のやり方ではなく、自分で考え、自分の手を動かす事で実現できます。

なんでも若い人にやってもらおうとするから退化するのです。
むしろ若い人の仕事を奪うくらいの人間性は見せてもらいたいと思っています。

高齢者が年金を貰う側から、年金を納める側に回る。
これで年金財政は安定化します。
孫の代に残す借金を自分たちで減らす。その方が大人としてかっこよくないですか?

ACP(advanced care planning)という考え方があります。
要は安楽死と尊厳死という事なのですが、希望する終末期の医療を前もって意思表示しておく仕組みの事です。
死にたい時に死ぬ。これこそが人間の尊厳を担保すると私も思います。

スウェーデンでは高齢者に延命治療は施さないのだそうです。
無理やりに延命治療をして、殺さないでおくのは一種の老人虐待という考え方があるからだそうですが、正にその通りだと思います。

自宅でピンピンコロリなんてよほど運が良くなければ不可能です。
だから死にたい時に死ねる社会装置がある事が人の生をむしろイキイキとさせるという事です。

内閣府の調査では、54.6%の人が死ぬときは自宅で迎えたい、と回答しているそうです。

しかし現実はどうか。
自宅で死を迎えられる人は全体の13.9%
病院で死を迎える人は81%という厚労省のデータが出ています。

かほどに希望と実態には乖離が生じているのです。

ちなみに終末期医療(QOD指数)ランキング(2010)というのがあり、ランキングは以下のようになっています。
「The Quality of Death」

1位 イギリス
2位 オーストラリア
3位 ニュージーランド
4位 アイルランド
5位 ベルギー
6位 オーストリア
7位 ネーデルランド
8位 ドイツ
9位 カナダ
10位 アメリカ

23位 日本
24位 イタリア

32位 韓国

37位 中国
40位 インド

日本は23位。中国とかインドよりはそりゃいいでしょうけど、それでも低い方です。
文明国として、死ぬ時期を自分でコントロールできる社会。
本当に明るい未来はまずそこのルール組成から始まるのです。

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