【トラスト・テック】2017.12(2Q決算)

製造系技術者派遣・請負と開発系技術者派遣が2本柱。

筆頭株主は中山隼雄氏の資産管理会社だそうです。

以下セグメント情報。

事業構成比 売上 セグメント利益 構成比
技術系 16,069 2,074 54.2%
製造系 4,894 249 16.5%
海外領域 8,709 △ 69 29.3%
その他 2 △ 57 0.0%
調整 13 0.0%

 

技術系が過半数。54.2%で、利益率12.9%となかなか高い。

もう1本の柱であるはずの製造系は構成比16.5%と少し寂しいか。利益率も5.1%と技術系に比べて落ちる。

海外領域は赤字。

そして変だと直感したのが、その他セグメント。

収益が2なのに、セグメント赤字が△57もある。これはおかしい。

推察するに、その他セグメントをバッファ(ゴミ箱)として扱っているのか。

しかし調整というバッファも利用している。

ここから、この会社の財務能力に対する不信感が芽生える。

セグメント情報をなんだと思っているのだろうか。

以下、今回は2017.12期、2Q決算について分析する。

決算情報および定性情報は決算資料より。

単位は特筆なき場合すべて百万円とし、百万円以下の金額は切り捨てている。

 

経営成績

経営成績 売上 営業利益 当期純利益
当決算① 29,676 2,210 1,312
前決算② 20,471 1,306 726
業績予想③ 64,500 4,350 2,690
YoY 9,205 904 586
145.0% 169.2% 180.7%
③-① 34,824 2,140 1,378
進捗率 46.0% 50.8% 48.8%

 

対前四半期累計増収(+9,205、145.0%)、増益(+904、169.2%)

成長率はすごい。特に営業利益の伸びは顕著。

営業利益率は6.4%から7.4%へと1ポイントもアップしている。

対計画数値では、売上と最終利益がショートしている。

営業利益だけは目標達成中。

営業利益さえ達成していれば、及第点なのではないかと個人的には考えている。

 

当決算期末時点における決算パラメタ

項目 情報ソース パラメタ
営業利益 業績予測 4,350
有利子負債 当決算期末残高 8,438
現金預金 当決算期末残高 6,427
株主資本 当決算期末残高 8,085
当期純利益 業績予測 2,690
総資産 当決算期末残高 25,595
発行済み株式数 当決算期末残高 19.457
支払利息 業績予測 76
減価償却費 業績予測 707
EPS 当期純利益÷発行済み株式数 138
BPS 純資産÷発行済み株式数 416
株価 直近株価 3,500
予想配当金額 決算短信 55
予想配当総額 1株当り配当×発行済み株式数 1,070.117
時価総額 株価×発行済み株式数 68,098

 

総資産25,595、株主資本8,085、自己資本比率31.6%

有利子負債8,438、D/Eレシオは1.04倍と高い。

流動資産18,432、流動負債14,682、流動比率125.5%

ネットキャッシュは△2,011の大赤字。

財政状態は良くないでしょう。

時価総額は680億円もある。

 

業績予想から計算する経営指標

各指標
ROE 自己資本利益率 33.27%
ROA 総資本利益率 10.51%
PER 株価収益率 25.32
PBR 株価純資産倍率 8.42
ROIC 投下資本利益率 16.94%
WACC 加重平均資本コスト 6.77%
EBITDA 減価償却前営業利益 5,057
FCF Free cash Flow -2,853
EV 企業価値 70,109
予想利回り 1.57%
配当性向 39.78%

 

ROE,ROA,ROICはかなり良い。特にROEとROICが良い。

グレアム指数は213.2倍とやたら高い。

EV/EBITDAは13.9倍とこちらも割高。

PEGレシオは14.96倍と悪くないスコア。なかなかの成長率。

FCFが大赤字。これは良くない。

むろん投資も積極的だが、運転資本の悪化、特に、売掛債権が+41億円もアップしたのは気になる。

配当利回り、配当性向はそこそこ。

 

総括

定性的な感想だと、まずセグメント情報が気になる。

その他は売上を超える大赤字。全体から見れば小さな数字なのかもしれないが、何か新規事業を実験的にやっているのだろうか。

障がい者雇用促進事業とは?社会的意義の高い、慈善事業なのだろうか。

だとしたらご立派と言う他ない会社だが、それでもやっぱり事業会社は、生ぬるいお役所とは違い、事業は利益を出さねばならないという命題は常にあると思うので、そことの兼ね合いは気になるところです。

また、財政状態が良くない。

自己資本は薄く、D/Eレシオは高く、ネットキャッシュは大赤字である。

ここらへんは改善して欲しいものです。

また、割高。グレアム指数とEV/EBITDAを見ると、現状の株価ではとても買えませんね。

ただROE,ROA,ROICなどのファンダメンタルズはとても良い。

なので、もう少し安ければ検討したいな、と思う銘柄ではある。

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