【UTグループ】2017.12(3Q決算)

製造業派遣・請負大手。

半導体向け中心だが自動車や電池など業種多様化。

技術者派遣も開始。

セグメント情報はこちら。

事業構成比 売上 セグメント利益 構成比
マニュファクチャリング 44,655 3,007 74.4%
ソリューション 7,610 557 12.7%
エンジニアリング 7,755 33 12.9%
調整 △ 60 0.0%

 

セグメントの事業名が分かりづらい。

マニュファクチャリングはおそらく製造業関連事業なのでしょう。

しかしソリューションとは???

エンジニアリングとはどんな事業を指して呼称しているのか???

こういう素人が分かりづらい(プロならわかるのかどうか知りませんが)リリースを出している会社は、その開示センスを疑う。

とにかくこの製造業派遣?だか請負だかが構成比トップ。

利益率は6.7%ということらしいです。

投資家は事業プロばかりではない。もう少し分かりやすい開示を心掛けるべきなのではないだろうか。

以下、今回は2017.12期、3Q決算について分析。

決算情報および定性情報は決算資料より。

単位は特筆なき場合すべて百万円とし、百万円以下の金額は切り捨てている。

 

経営成績

経営成績 売上 営業利益 当期純利益
当決算① 60,022 3,538 2,293
前決算② 41,528 2,497 1,561
業績予想③ 82,000 5,000 3,400
YoY 18,494 1,041 732
144.5% 141.7% 146.9%
③-① 21,978 1,462 1,107
進捗率 73.2% 70.8% 67.4%

 

対前四半期累計増収(+18,494、144.5%)、増益(+1,041、141.7%)

成長幅は凄い。

ただ営業利益率は6.0%から5.9%へとダウン。

対業績予想では、全アイテムが軒並みショート。

計画達成が険しそうに見えます。

 

当四半期決算における決算パラメタ

項目 情報ソース パラメタ
営業利益 業績予測 5,000
有利子負債 当決算期末残高 8,120
現金預金 当決算期末残高 10,771
株主資本 当決算期末残高 7,698
当期純利益 業績予測 3,400
総資産 当決算期末残高 27,981
発行済み株式数 当決算期末残高 38.167
支払利息 業績予測 48
減価償却費 業績予測 238
EPS 当期純利益÷発行済み株式数 89
BPS 純資産÷発行済み株式数 202
株価 直近株価 3,400
予想配当金額 決算短信 0
予想配当総額 1株当り配当×発行済み株式数 0.000
時価総額 株価×発行済み株式数 129,769

 

総資産27,981、株主資本7,698、自己資本比率27.5%

有利子負債8,120、D/Eレシオが1.05倍と高い。

流動資産が23,002、流動負債が14,298で流動比率が160.9%

ネットキャッシュが+2,651、対総資産比率が9.5%

自己資本比率が低い。D/Eレシオが高い。

ネットキャッシュは黒字だが、お世辞にも良い財政状態とは言えない。

時価総額は1,297億円。そこそこ大きい会社。

 

業績予想から計算する経営指標

各指標
ROE 自己資本利益率 44.17%
ROA 総資本利益率 12.15%
PER 株価収益率 38.17
PBR 株価純資産倍率 16.86
ROIC 投下資本利益率 20.34%
WACC 加重平均資本コスト 0.20%
EBITDA 減価償却前営業利益 5,238
FCF Free cash Flow 3,623
EV 企業価値 127,118
予想利回り 0.00%
配当性向 0.00%

 

ROE,ROA,ROICは良いスコアである。

特に、ROEとROICがかなり良い。

グレアム指数が643.4倍。とてつもない割高さ。

EV/EBITDAは24.3倍。こちらもかなりの割高。

PEGレシオは26.94倍。割安感はない。

FCFマージンは4.4%と低い。営業利益率が低いので致し方ない。

配当はなし。確かに配当していられるような財政状態でも、FCFでもないと思います。

 

総括

私ならこの会社の株は買わないと思います。

まず財政状態があまり良くない。

ネットキャッシュはかろうじて黒字ですが、D/Eレシオが高く、自己資本が薄いです。

自己資本が薄すぎて、買うのは怖いです。

加えて、現状の株価は割高過ぎだと思います。

グレアム指数とEV/EBITDAのスコアを見ると、とてつもない割高。

今買ったらバカを見ると私は判断します。

しかしファンダメンタルズが悪いわけでもなさそう。

ROE,ROA,ROICのスコアはかなり良い方。

もっと割安なら買ってもいいかもしれません。

たとえば、グレアム指数が20倍になる、

「600円」なら買ってもいいかなと思いました。

しかし2,800円も値を下げることはなさそうなので、ご縁はないでしょう。

特にセグメント情報の開示などは、不親切極まりなく、あまり良い会社とは定性的には感じられませんでした。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です