【働き方改革】強い解雇規制による若者の職が奪われている現状

金融大手3行が軒並み、新卒の採用を減らす、という報道がありました。

●みずほ来年春の採用数を半減へ最終調整。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180324/k10011376971000.html?utm_int=news_contents_news-main_002

元々私は、ホワイトカラー求人は今後、シュリンクしていくとは考えていましたので、金融機関や大手インフラ企業の事務職などが減っていくのは自然な流れかとは思っています。

●ホワイトカラーは抜本的なリストラを

http://tamojun51.com/archives/1163

●ホワイトカラーが人手不足にはならないだろう。

http://tamojun51.com/archives/889

しかし、そうは言っても、私は、まずは既存社員のリストラをすることが最優先と考えていましたので、まさか、若い戦力になりうる、新卒の採用を削減させるとは思いもよりませんでした。

酷い施策だな、と感じながらも、この背景には、厳しい解雇規制の悪影響があると思料するところです。

 

解雇規制とは高齢社員のBI(生活保障)である

解雇規制というと、一旦正規雇用されたら、なかなか解雇されないので、労働者に有利な規制と思いがちですが、さにあらず。

上の記事でも如実に表れているように、これから仕事に就こうという若者や失業者にとっては大変に厳しい規制なのです。

上の銀行の例で言うならば、既存の正規雇用されている高齢社員の職を担保するために、若者の就業環境が悪化している、という事実からもお分かりになるでしょう。

銀行のような厳しいコンプライアンスを順守することが避けられない業種では、簡単に労働者を解雇することができません。

簡単には解雇させられないので、簡単には採用できないという背景があるのです。

つまり、有体に言えば、解雇規制というのは、高齢社員のBI(生活保障)となっており、そんな高齢既存社員の生活保障のために、目に見えない(就職活動などの)負担を強いられているのが、採用数を絞られている若者、という社会の構図が浮かび上がってきます。

 

金銭解雇を導入し、若者に職を

金銭解雇に関する過去エントリ。

●「働き方改革」3種の神器

http://tamojun51.com/archives/1573

●早く金銭解雇を導入すべき理由。

http://tamojun51.com/archives/865

金銭解雇と言うのは、一定の金額を退職金やらとは別に支払って、パフォーマンスの悪い社員に辞めてもらう、という制度です。手切れ金。

こう書くと、弱者切り捨てのように感じられますが、その実、金銭補償が受けられるので、当面の生活は保障されますし、金銭解雇が導入されれば、人材の流動性が上がり、従来よりずっと就業環境は良くなっているので、再就職可能性は相対的に高い社会です。

加えて、今の国内では、ホワイトカラーは人余りを起こしていますが、ブルーカラーは慢性的な人手不足なので、食いっぱぐれることはまずないのです。

つまり、真に諸外国の企業と激しい競争に打ち勝とうと経営者が思うのならば、人件費がやたらと高くなったにもかかわらず、テクノロジー(等)については相対的にリテラシーの高くない、高齢社員を解雇して、人件費が安く、テクロノジー(等)に比較的親和性の高い、若年世帯を雇用する、という合理的な経営戦略を打ち出すことが可能になるのです。

これはとても自然な企業経営の在り方に感じられます。

 

時代に逆行する採用戦略

上記してきた理由から、私は大手銀行の採用戦略が時代に逆行しており、いよいよもう、自前でイノヴェイションだとか新機軸を打ち出していくことは諦めたのではないかと感じました。

確かに、若者が集まって作った、若いスタートアップ企業などが、新技術を発明したり開発したりして、それを大手の銀行が買えばいい、という話なのかもしれません。

切り分け方としては、成熟した大手銀行などは、投資判断だけをする(カネを出す)機関としての利用価値はまだ残っているのかもしれません。(投資判断にも知見が必要でしょうが)

そう考えると、無理に金銭解雇など導入して、魑魅魍魎の跋扈する大手金融機関などを根本から変革することなどは諦めて、為すがままに任せる、というのもアリアリなのかもしれません。

つまり長い目で見れば、ホワイトカラーとか銀行はもうオワコンなので、若い人らは、そんな成熟産業には目もくれず、新しい成長産業のダイナミズムに身を任せる方が、中長期的には正解なのではないでしょうか。

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