【コメダホールディングス】2017.11(3Q決算)

中京地盤、朝食サービスが特徴の『珈琲所 コメダ珈琲店』が主柱。

ほぼ全店をFC展開。

コメダの経営が賢いのは、この全店をFC運営というところ。

直営店では利益の上がりがまちまち。時には赤字にもなる。

ところが、コメダは各FCオーナーからきちんとロイヤリティが安定的に入る。

これは大きい。

要は売れるシステムにリソースを集中させ、後は、有能なFCオーナーを見つけてくる、というところが商売のキモになっている。

直営で苦しんでいる、他の飲食店はもっとコメダを見習うべきだろう。

しかし優秀なFCオーナーの確保が難しいとは思うが。

今回は2017.11期、3Q決算について分析。

決算情報および定性情報は決算資料より。

単位は特筆なき場合すべて百万円とし、百万円以下の金額は切り捨てている。

 

経営成績

経営成績 売上 営業利益 当期純利益
当決算① 19,080 5,317 3,602
前決算② 17,637 5,196 3,364
業績予想③ 26,047 7,243 4,876
YoY 1,443 121 238
108.2% 102.3% 107.1%
③-① 6,967 1,926 1,274
進捗率 73.3% 73.4% 73.9%

 

対前四半期累計増収(+1,443、108.2%)、増益(+121、102.3%)

成長幅がそれほど大きいわけではないが、この成熟した飲食市場でも堅実に成長できているのはやはり素晴らしいと言えると思います。

営業利益率は29.5%から27.9%へと1.6ポイントも大幅ダウン。

ロイヤリティの率を下げたんでしょうかね?分かりません。

対業績予想では、全アイテムが軒並みショートしている。

しかしショート幅も似たような数字になっていて、ロイヤリティ商売は見積もりも計算しやすいということが分かる。

 

当四半期末時点における決算パラメタ

項目 情報ソース パラメタ
営業利益 業績予測 7,243
有利子負債 当決算期末残高 23,768
現金預金 当決算期末残高 7,433
株主資本 当決算期末残高 25,965
当期純利益 業績予測 4,876
総資産 当決算期末残高 60,694
発行済み株式数 当決算期末残高 44.563
支払利息 業績予測 60
減価償却費 業績予測 463
EPS 当期純利益÷発行済み株式数 109
BPS 純資産÷発行済み株式数 583
株価 直近株価 1,969
予想配当金額 決算短信 50
予想配当総額 1株当り配当×発行済み株式数 2,228.142
時価総額 株価×発行済み株式数 87,744

 

総資産60,694、株主資本25,965、自己資本比率42.8%

有利子負債23,768、D/Eレシオ0.92倍。

流動資産11,057、流動比率18.2%

流動比率が滅茶苦茶低い。理由としては、非償却ののれんが38,312も計上されているため。

FC事業というのはどういうトランザクションが発生すれば、のれんがこんなに計上されるのでしょうか。

分からない。調べればわかるんでしょうけど。

コメダHDは、FC契約をするとカネを出してくれる???

ネットキャッシュは△16,335の大赤字。

意外と財政状態は良くないようだ。

時価総額は877億円。びっくりするほど大きい会社というわけではない。

 

業績予想から計算する経営指標

各指標
ROE 自己資本利益率 18.78%
ROA 総資本利益率 8.03%
PER 株価収益率 18.00
PBR 株価純資産倍率 3.38
ROIC 投下資本利益率 9.37%
WACC 加重平均資本コスト 4.56%
EBITDA 減価償却前営業利益 7,706
FCF Free cash Flow 5,066
EV 企業価値 104,079
予想利回り 2.54%
配当性向 45.70%

 

ROE,ROA,ROICは良いスコア。少し物足りない感じも残るが。

グレアム指数は60.8倍と割高。

EV/EBITDAは13.5倍とこちらも割高。

PEGレシオは17.59倍とまあまあか。

FCFマージンが19.4%とかなり高い。

営業利益率が高いので。カネ回りは良いのではないでしょうか。

配当利回りと配当性向も良い。払い過ぎなくらいと思う。

カネは大丈夫なのでしょうか。

 

総括

大戸屋http://tamojun51.com/archives/1196とかサイゼリヤhttp://tamojun51.com/archives/944

なんかもそうだと思うのですが、あとはコンビニなんかもそうだと思うのですが、もっとFC比率を高められるものなら高めた方がいいと思われます。

本社は管理機能だけ。後は商品開発やFCの管理業務だけやって、直営事業はやらない。

そうすることにより、経営リスクを外出しできて、経営が楽になるでしょう。

そんな優秀なFCオーナーを見つける方が難しいのでしょうけど。

しかし成功すれば、コメダのように営業利益率が脅威の28%とかも夢ではないわけですね。

さて、コメダの決算ですが、確かに営業利益率は良い。加えて、FCFマージンも極めて大きいのですが、他のファンダメンタルズもとても良いモノか、と問われると少し物足りないか。

ROE,ROA,ROICはもう少し高くてもいい。

あとはグレアム指数やEV/EBITDAも割高。

加えて、財政状態はお世辞にも良いとは言えない。

コメダが、(消費者的立場から)とても良いサービスだということはわかるのだが、今買いの銘柄なのか、と問われると即答はできないと感じました。

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