「働き方改革」の本質とは何か?

最近の政府は「働き方改革」と威勢はよいが、欧米を真似るばかりでは能がなく、欧米と日本のいいとこ取り、ハイブリッドをこそ目指すべきという記事。

そしてお上や会社がトップダウンで組成する「働き方改革」なぞは結局現場のわかっていない換骨奪胎であるから、「働き方改革」はボトムアップで進めなければならないという、まあ当然の事が書いてある。

もちろんソニーやグーグルなら、既にそこで働いている人たちは優秀ですし、既存の働き方に文句はないのでしょう。

しかし銀行や役所、鉄道会社などのインフラ系、いわば準公務員のような職場環境では、まあ絵に描いた餅です。
言われたことを粛々と執行する事だけが求められており、上司と議論したり、能動的に合理的に仕事を作っていくというスタンスが最初から否定されています。

私は、某交通インフラ会社の下部組織で働いていた事があるので、それは骨身にしみてわかっています。

上司の言う事はどんなに愚かでも絶対で、言われたことを言われた時間いっぱい使って心をなくして働く事こそが第一義になっていました。
仮にこういう会社で「働き方改革」なるものを実現しようと思えば、間違いなくトップダウンでなければ成功しないでしょう。
そしてそもそも、そんな職場環境に順応できている人間が職場環境の改善なぞ望むのでしょうか?きっと今のままでいいと保守的になっているに違いないと思いますね。

ゆえに銀行や交通インフラなどはおそらく未来永劫トップダウンの仕事を、例え非効率的、非論理的だと思いながらも粛々と執行する事以外の働き方は見いだせず、60歳~65歳の定年を迎えてリタイアしていくのだと思います。
「働き方改革」なぞというふわっとしたフレーズだからわかりにくくなりますが、今変えなければいけない日本の雇用慣行の本質は一言で言えばズバリ、

「年功序列制度」の廃止です。

ただ長く生きた人間が重用される制度。長く会社にいるものが給料が上がり、権力が増えていくという制度。
この非合理的かつ非論理的なシステムをこそ変えれば、「働き方改革」はほとんど終わったようなものなのです。

では、その諸悪の根源、「年功序列」をいかにして廃止するか。

簡単です。「定年制を廃止」すればよい。

60~65歳で定年するので、それまでは給料が上がり続け、えらくなり続けるという不合理がまかり通っている。

では、もし仮に、この定年というゴールを取っ払ってみたらどうか?

企業としては、パフォーマンスが悪くなった社員に高い給料を払っていては経営や財政が破綻します。

と言う事はコストプッシュで年功序列を廃止せざるを得ない、という経済合理性が働くわけです。

大体ホワイトカラーのパフォーマンスの最大化時期って「45~55歳」くらいのレンジでしょう。

そこらあたりの年齢層が一番権限があり、活躍できるようになれば、きっと経営的にも現場的にも納得感のある職場環境が構築できると思料するものです。

長く生きているだけで評価される、というシルバー民主主義、問答無用の敬老原則はそろそろ終わりにしないといけません。

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