【グレイステクノロジー】2017.12(3Q決算)

内外メーカー向けに産業機械マニュアルの作成、管理、運用システムや企画、翻訳サービス提供。

セグメント情報は以下の通り。

事業構成比 売上 セグメント利益 構成比
MMS 558 252 62.2%
MOS 339 177 37.8%
調整 △ 177 0.0%

 

MMSとは「manual management system」の略称。

マニュアルの電子化事業。利益率は45.2%ととてつもなく良い。

MOSとは「manual ordermade system」の略称。

よく分かりませんがマニュアルをオーダーメイドしている事業なのでしょうか。

こちらの利益率も物凄い。52.2%

利益率は素晴らしくて大変結構なのですが、この開示資料、特にこのセグメント情報の分かりにくさと言ったらないですね。

MMSとかMOSって言って、一般の普通の投資家が理解できると本当に考えているのでしょうか?

もし本気でそう考えて、リリースしているのならば、少し開示能力を疑いますね。

誰が見ても分かるように決算資料とは作らねばならないのではないでしょうか?

マニュアルのド素人は投資しなくても良い、と言っているに等しいでしょう。

今回は2017.12期、3Q決算について分析。

決算情報および定性情報は決算資料より。

単位は特筆なき場合すべて百万円とし、百万円以下の金額は切り捨てている。

 

経営成績

経営成績 売上 営業利益 当期純利益
当決算① 897 253 165
前決算② 716 194 126
業績予想③ 1,300 400 260
YoY 181 59 39
25.3% 30.4% 31.0%
③-① 403 147 95
進捗率 69.0% 63.3% 63.5%

 

対前四半期累計増収(+181、+25.3%)、増益(+59、+30.4%)

なかなかの成長率。営業利益率は27.1%から28.2%へと1.1ポイントもアップしている。

営業利益率がかなり良い。これは買い。

マニュアル事業って儲かるんだ。と少し意外な感じもします。

対業績予想では、全アイテム軒並みショートしている。

4Qでこの遅れを取り戻せるのか。要注目。

かなり意欲的な計画なのでしょう。

 

当四半期決算期末時点の決算パラメタ

項目 情報ソース パラメタ
営業利益 業績予測 400
有利子負債 当決算期末残高 148
現金預金 当決算期末残高 1,024
株主資本 当決算期末残高 976
当期純利益 業績予測 260
総資産 当決算期末残高 1,304
発行済み株式数 当決算期末残高 4.370
支払利息 業績予測 2
減価償却費 業績予測 6
EPS 当期純利益÷発行済み株式数 59
BPS 純資産÷発行済み株式数 223
株価 直近株価 7,140
予想配当金額 決算短信 15
予想配当総額 1株当り配当×発行済み株式数 65.550
時価総額 株価×発行済み株式数 31,202

 

総資産1,304、株主資本976、自己資本比率は74.8%

有利子負債148、D/Eレシオが0.15倍。低い。

流動資産1,245、流動比率95.5%

ネットキャッシュが+876で対総資産比率が何と脅威の67.2%

資産はほとんどキャッシュです。カネ持ち過ぎでは。

ご覧の通り、財務的には何の問題もなさそう。

時価総額が312億円。意外に大きい銘柄ですね。

 

業績予想から計算する経営指標

各指標
ROE 自己資本利益率 26.64%
ROA 総資本利益率 19.94%
PER 株価収益率 120.01
PBR 株価純資産倍率 31.97
ROIC 投下資本利益率 22.90%
WACC 加重平均資本コスト 5.95%
EBITDA 減価償却前営業利益 406
FCF Free cash Flow 178
EV 企業価値 30,326
予想利回り 0.21%
配当性向 25.21%

 

ROE,ROA,ROICどれも素晴らしいスコア。かなり良い。

グレアム指数は脅威の3836.5倍。超超割高です。これは逆立ちしても変えない。

EV/EBITDAは74.7倍。こちらも超割高。これは高すぎて買えない。

PEGレシオも394.60倍と割高。

FCFマージンは13.7%とかなり良いが、営業利益率を考えると少し物足りないか。

理由は運転資本の悪化。売掛債権や棚卸資産が増えている。営業債務は減っている。

配当利回りは低いが、配当性向はそこそこ。つまり株価が異常に高すぎるということを意味しています。

 

総括

ファンダメンタルズはとても良い。

営業利益率が高く、ROE,ROA,ROICもすこぶる良い。

加えて、財務内容も申し分ない。少しキャッシュを持て余し過ぎか、と思うくらいカネはある。

しかしそれゆえか、グレアム指数やEV/EBITDAが滅茶苦茶に高い。

これではとても手が出ません。これに手を出したらバリュー投資なんて一生できっこないでしょう。

現状の株価が7,140円。これには恐れ入る。

ではいくらなら買うかだが、仮に、グレアム指数が割安値であるところの20倍前後まで下がったところが適正買い値だとすると。

ずばり、「515円」ですね。

515円ならば、グレアム指数は20倍ジャスト。EV/EBITDAは3.4倍とかなりの割安、超お買い得物件に早変わりします。

非現実的な数字なので、仮に2,000円と置いてみても、グレアム指数は300倍超なので、やっぱり500円台くらいまで下がらないと私は買わないでしょう。

つまりお見送り案件ということですね…。

 

しかし上記したようにこの決算短信のセグメント情報は本当に分かりにくい。

こういうところに会社の開示に対する姿勢が見えるとは思った。

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