【美樹工業】2017.12(本決算)

大阪ガス軸のガス工事、子会社のセキスイハイム販売など住宅、建設が柱。

不動産賃貸を育成中とのこと。

2017.7に株式併合を行っている。10株→1株。

セグメント情報は以下の通り。

事業構成比 売上 セグメント利益 構成比
建設 12,830 1,111 40.2%
設備 3,859 142 12.1%
住宅 13,013 21 40.7%
不動産賃貸 1,533 404 4.8%
その他 711 213 2.2%
調整 3 0.0%

 

建設と住宅がそれぞれ40%超の構成比で主力事業。

建設の利益率が8.7%とそこそこだが、住宅の利益率は0.2%とかなり低い。

何とか黒字にはできたな、という感じ。

以下2017.12期、当社本決算について分析。

決算情報および定性情報は決算資料より。

単位は特筆なき場合すべて百万円とし、百万円以下の金額は切り捨てている。

 

経営成績

経営成績 売上 営業利益 当期純利益
当決算① 31,948 1,896 1,305
前決算② 31,436 2,033 1,273
業績予想③ 31,000 1,700 1,000
YoY 512 △ 137 32
1.6% -6.7% 2.5%
③-① △ 948 △ 196 △ 305
YoY -3.0% -10.3% -23.4%

 

対前期増収(+512、+1.6%)、減益(△137、△6.7%)

減益幅が大きい。営業利益率は6.5%から5.9%へと0.6ポイントもダウン。

良くない本決算。

次年度の業績予想は売上△3.0%、営業利益△10.3%、最終利益△23.4%

結構な落ち込み。市況がかなり苦しいことが数字から分かります。

 

当決算から計算する経営指標

当決算期末時点における決算パラメタ。

項目 情報ソース パラメタ
営業利益 決算短信 1,896
有利子負債 当決算期末残高 9,817
現金預金 当決算期末残高 1,530
株主資本 当決算期末残高 11,139
当期純利益 決算短信 1,305
総資産 当決算期末残高 29,925
発行済み株式数 当決算期末残高 1.093
支払利息 決算短信 51
減価償却費 決算短信 714
EPS 当期純利益÷発行済み株式数 1,194
BPS 純資産÷発行済み株式数 10,188
株価(円) 直近株価 5,130
配当金額 決算短信 13
配当総額 1株当り配当×発行済み株式数 14.213
時価総額 株価×発行済み株式数 5,609

 

総資産29,925、株主資本11,139、自己資本比率37.2%

有利子負債9,817、D/Eレシオ0.88倍。

流動資産12,005、流動比率40.1%

ネットキャッシュは△8,287の大赤字。

財務的にはかなり苦しい数字に見える。

時価総額は56億円。

以下計算結果。

各指標
ROE 自己資本利益率 11.72%
ROA 総資本利益率 4.36%
PER 株価収益率 4.30
PBR 株価純資産倍率 0.50
ROIC 投下資本利益率 5.82%
WACC 加重平均資本コスト 0.22%
EBITDA 減価償却前営業利益 2,610
FCF Free cash Flow -2,000
EV 企業価値 13,896
配当利回り 0.25%
配当性向 1.09%

 

ROE,ROAはそこまで良いスコアなわけではない。

ROICもあまり良くない。

グレアム指数は2.16倍ととても割安。株式併合の効果でしょう。

EV/EBITDAは5.32倍とこちらも割安。

PEGレシオはマイナス成長なので測定不能。

FCFも赤字。しかも赤字幅が20億円とこの会社規模では結構きつい数字。

大丈夫なのだろうか。

配当利回りと配当性向は良くない。しかしこの決算状況で、配当を出しているのはある意味驚きです。

 

次年度業績予想から計算する経営指標

以下業績予想パラメタ。

項目 情報ソース パラメタ
営業利益 決算短信 1,700
当期純利益 決算短信 1,000
EPS 当期純利益÷発行済み株式数 915
予想配当金額 決算短信 100
予想配当総額 1株当り配当×発行済み株式数 109.333

 

1株当たり配当100円。こんなに払えるほど資力があるようには思えないのだが。

いくら株式併合したとはいえ。

上記業績予想パラメタを置換した計算結果がこちら。

各指標
ROE 自己資本利益率 8.98%
ROA 総資本利益率 3.34%
PER 株価収益率 5.61
ROIC 投下資本利益率 5.22%
EBITDA 減価償却前営業利益 2,414
FCF Free cash Flow -1,923
EV 企業価値 13,896
配当利回り 0.25%
配当性向 10.93%

 

ROE,ROA,ROICは悪化している。なかなか厳しい。

グレアム指数は2.82倍とまだまだ割安。

EV/EBITDAは5.76倍とこちらも割安。

PEGレシオはマイナス成長見込みなので、測定不能。

FCFは運転資本および投資CFを加味する前のスコアなので、良く出すぎている。

それでもFCFマージンは5.83%ぽっちなのできつい。

配当利回り、配当性向も低い。というか配当を出す余力があるようにはどうしても思えない。

 

総括

ファンダメンタルズが悪いように総括します。

まず、当決算のROE,ROA,ROICはとても良いとは言えないスコア。

ただ株式併合の恩恵があって、グレアム指数とEV/EBITDAがすこぶる安い。これを投資家はどう考えるのか。

しかしマイナス成長見込み、かつ営業利益率が5.5%と低い。

必然、FCFマージンも低く出る。

何より、財務状況が良くないでしょう。

自己資本比率、D/Eレシオ、ネットキャッシュ、どれもがなかなか厳しい成績。

とても5,130円出して買っていい銘柄とは思えない、というのが私の意見となります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です