【アゴーラ・ホスピタリティー・グループ】2017.12(本決算)

香港資本系列。

国内で旅館、ホテル運営と不動産賃貸。ホテルは拡大志向。東南アジアで霊園販売中。

セグメント情報。

事業構成比 売上 セグメント利益 構成比
宿泊 6,945 92 91.3%
その他投資 658 106 8.7%
調整 △ 230 0.0%

 

宿泊事業が構成比のほとんどを占める。利益率は1.3%とかなり低い。

その他投資は東南アジアの霊園事業など。

霊園事業と宿泊事業のシナジーがあまり感じられないが。

以下、2017.12期、本決算について分析していく。

決算情報および定性情報は決算資料より。

単位は特筆なき場合すべて百万円とし、百万円以下の金額は切り捨てている。

 

経営成績

経営成績 売上 営業利益 当期純利益
当決算① 7,603 △ 31 248
前決算② 7,961 258 450
業績予想③ 7,500 290 200
YoY △ 358 △ 289 △ 202
-4.5% -112.0% -44.9%
③-① △ 103 321 △ 48
YoY -1.4% 1035.5% -19.4%

 

対前期減収(△358、△4.5%)、減益(△289、△112.0%)

赤字決算。痛い。しかも減益幅がかなり大きい。

宿泊事業の競争の激化、人手不足などが響く。

最終利益は黒字。

豪ドル建て資産に係る持分法投資利益が53、為替差益51、不動産賃貸事業の一部資産売却に係る違約金が40、冷延事業の株式取得にかかる有価証券報告書等の訂正に関する補償金(???)267、などなどがあり、最終利益は確保しています。それでも前期と比べれば大きく下げていますが。

次年度業績予想は、売上が△1.4%、営業利益が+1035.5%、最終利益が△19.4%とのことです。

営業利益の伸び幅がすごいことになっていますが、果たして実現可能な数字でしょうか?

 

当決算から計算する経営指標

当決算期末時点における決算パラメタ。

項目 情報ソース パラメタ
営業利益 決算短信 △ 31
有利子負債 当決算期末残高 6,221
現金預金 当決算期末残高 1,372
株主資本 当決算期末残高 8,286
当期純利益 決算短信 248
総資産 当決算期末残高 18,141
発行済み株式数 当決算期末残高 261.977
支払利息 決算短信 45
減価償却費 決算短信 298
EPS 当期純利益÷発行済み株式数 1
BPS 純資産÷発行済み株式数 32
株価(円) 直近株価 36
配当金額 決算短信 0
配当総額 1株当り配当×発行済み株式数 0.000
時価総額 株価×発行済み株式数 9,431

 

総資産18,141、株主資本8,286、自己資本比率45.7%

有利子負債6,221、D/Eレシオが0.75倍。

流動資産3,401、流動比率18.7%と低い。

ネットキャッシュは△4,669の大赤字。

財務的にはあまりよろしくない。

時価総額は94億円。。

以下計算結果。

各指標
ROE 自己資本利益率 2.99%
ROA 総資本利益率 1.37%
PER 株価収益率 38.03
PBR 株価純資産倍率 1.14
ROIC 投下資本利益率 -0.14%
WACC 加重平均資本コスト 0.20%
EBITDA 減価償却前営業利益 267
FCF Free cash Flow -2,272
EV 企業価値 14,280
配当利回り 0.00%
配当性向 0.00%

 

ROE,ROAはかなり良くない。

グレアム指数は43.28倍とかなり割高。株価36円で割高とは。。なかなか厳しいファンダメンタルズ。

EV/EBITDAは53.48倍。割高。

PEGレシオはマイナス成長なので測定不能。

FCFマージンも△2,272の大赤字。これはきつい。

ROICはマイナス。。ROIC<WACC状態になってしまっている。

配当はなし。この財政状況では配当など出せるわけがないでしょう。

苦しいファンダメンタルズ。

 

業績予想から計算する経営指標

次年度業績予想パラメタは以下の通り。

項目 情報ソース パラメタ
営業利益 決算短信 290
当期純利益 決算短信 200
EPS 当期純利益÷発行済み株式数 1
予想配当金額 決算短信 0
予想配当総額 1株当り配当×発行済み株式数 0.000

 

上記の数字を決算パラメタとして入れ替えると、

各指標
ROE 自己資本利益率 2.41%
ROA 総資本利益率 1.10%
PER 株価収益率 47.16
ROIC 投下資本利益率 1.29%
EBITDA 減価償却前営業利益 588
FCF Free cash Flow 439
EV 企業価値 14,280
配当利回り 0.00%
配当性向 0.00%

 

ROE,ROAは最終利益が減少したので更に悪化。

グレアム指数は53.67倍と更に割高に。

EV/EBITDAは24.29倍とこちらも割高。

PEGレシオが4.55倍とかなりお買い得になるが、次年度において、計画したとおりの急成長が実現できれば、の話。

FCFマージンも決して良いスコアではない。(投資CFを反映していない)

ROICにいたってはマイナスになってしまっているのは痛い。

 

まとめ

ホテル事業、同業だとウェルス・マネジメントhttp://tamojun51.com/archives/1663などあり、こちらは業績は好調。

国内では、ホテルが足りないという需要過多の状況をよく耳にするので、商売自体は悪くない将来性なのではないかと思うのだが。

しかし当期の営業利益率△0.4%から、計画数値の営業利益率3.9%まで、営業利益率を4.3ポイントも改善させなければならない。

これは可能なのだろうか??

ただよしんば、この計画数値をクリアしたとしても、ROE,ROA,ROICのスコアは悪い。

また、グレアム指数、EV/EBITDA、FCFマージンも悪く、財政状態もお世辞にも良いとは言えない。

このファンダメンタルズでは買うのはかなり厳しいと思われる。

現状の株価は36円とかなり安いのだが、それでも少しきついかなと感じる。

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