【リクルートHD】2017.12(3Q決算)

リクルートHD過去エントリ。

【2017.9期2Q決算】

http://tamojun51.com/archives/1460

【2017.6期1Q決算】

http://tamojun51.com/archives/1193

【リクルートの人材紹介サービスが個人的に酷いと思った点について】

http://tamojun51.com/archives/1181

http://tamojun51.com/archives/1185

以下、今回は2017.12期、3Q決算について分析していきます。

決算情報および定性情報は決算資料より。

単位は特筆なき場合すべて百万円とし、百万円以下の金額は切り捨てている。

 

経営成績

経営成績 売上 営業利益 当期純利益
当決算① 1,616,897 166,679 128,613
前決算② 1,422,982 167,964 119,005
業績予想③ 2,166,000 191,500 149,000
YoY 193,915 △ 1,285 9,608
13.6% -0.8% 8.1%
③-① 549,103 24,821 20,387
進捗率 74.6% 87.0% 86.3%

 

対前四半期累計増収(+193,915、+13.6%)、減益(△1,285、△0.8%)

増収したのに減益している。

結果、営業利益率は11.8%から10.3%へと1.5ポイントも減退している。これは痛い。

営業利益のマイナス成長。

以下、セグメント情報。

事業構成比 売上 セグメント利益 構成比
HRテクノロジー 152,901 23,280 9.5%
メディア&ソリューション 494,844 128,352 30.6%
人材派遣 969,150 62,889 59.9%
調整 △ 47,842 0.0%

 

売上の構成比では、ご覧の通り、「人材派遣」、つまり労働力のピンハネ事業が一番大きいです。

人材派遣とは、企業に派遣社員を融通して、その派遣社員さんが一生懸命働いて稼いだカネをマージンと言ってピンハネしている商売です。

私はこの派遣社員という間接雇用はゆくゆくは禁止して、全員直接雇用に切り替えるべきだと考えています。

政策的にそんなモノをぶち上げられたら、リクルートはすべての政治力を駆使して、阻止しにくるでしょうが、この間接雇用ほど人権を無視したシステムもありません。

派遣さんは一生懸命働いて多額のカネをリクルートなどにピンハネされるくらいならば、自分で就職活動をして、直接雇用してもらった方が、本人にも、企業のためにもなるでしょう。

この人材派遣事業さえなくなれば、リクルートの売上は現状の40%程度になりますし、人材派遣の売上のシナジーもなくなりますから、かなりしょぼい会社に成り下がるでしょう。そしてそれはとても良い社会だと私は考えます。

この会社で唯一筋の良い事業だと思えるのがHRテクノロジー。つまり「indeed」ですね。

レジュメなどのデータさえあれば、C2Bの就職活動がより身近になります。

つまり、自身の会社の事業の否定とも言える事業なのです。

なぜなら、もし仮に、ネットを介して、個人と企業が直接つながれるならば、人材派遣とか人材紹介業務なんて、この世に必要ないですから。

是非是非、テクノロジーの力で、人材派遣や人材紹介などの悪の事業をディスラプトして欲しいと切望しています。

業績予想は上方修正をしたようです。

進捗率は順調ですが、つまり、当初計画の営業利益や最終利益の見積もりが甘かった、ということに尽きると思われます。

 

業績予想から計算する経営指標

当四半期末時点における決算パラメタは以下の通り。

項目 情報ソース パラメタ
営業利益 業績予測 191,500
有利子負債 当決算期末残高 200,749
現金預金 当決算期末残高 362,469
株主資本 当決算期末残高 835,725
当期純利益 業績予測 149,000
総資産 当決算期末残高 1,534,887
発行済み株式数 当決算期末残高 1,670.436
支払利息 業績予測 181
減価償却費 業績予測 60,464
EPS 当期純利益÷発行済み株式数 89
BPS 純資産÷発行済み株式数 500
株価 直近株価 2,575
予想配当金額 決算短信 22
予想配当総額 1株当り配当×発行済み株式数 36,749.594
時価総額 株価×発行済み株式数 4,300,538

 

総資産1,534,887、株主資本835,725、自己資本比率54.4%

有利子負債200,749、D/Eレシオが0.24倍。

流動資産714,636、流動比率46.6%と流動比率が低い。

こんな、特段大きな資本的設備が必要なさそうな事業でなぜこんなに流動比率が低いのかと言うと、のれんの325,610、や無形固定資産の239,223、などが重しになっているようです。

ネットキャッシュは+161,720、対総資産比率10.5%

時価総額は4.3兆円。ここまで価値のある会社なのかは謎。「indeed」だけは良いと思いますが。

以下計算結果。

各指標
ROE 自己資本利益率 17.83%
ROA 総資本利益率 9.71%
PER 株価収益率 28.86
PBR 株価純資産倍率 5.15
ROIC 投下資本利益率 11.89%
WACC 加重平均資本コスト 3.56%
EBITDA 減価償却前営業利益 251,964
FCF Free cash Flow 130,778
EV 企業価値 4,138,818
予想利回り 0.85%
配当性向 24.66%

 

ROE,ROAは悪くはないけど、そこまで驚くほど良いスコアではない。

グレアム指数は148.5倍。これは割高。ここまで価値のある会社ではない。

EV/EBITDAは16.4倍。こちらも割高。

PEGレシオはマイナス成長なので、測定不能。

FCFマージンは6.0%とあまり良くない。営業利益率は実はそこまで良くはないので。

そこまでみんなが言う程、優良銘柄では決してないのです。

ROICは悪くないスコア。でもROICだけで買ってしまおう、と思う程良いスコアでは決してない。

配当利回りはしょぼい。配当性向はまあそこそこか。

つまり、株価が高すぎることを意味している。

 

まとめ

「indeed」以外とは特に見るべきものはない会社と思う。

まず人材派遣事業は上に書いた通り、人権搾取している酷い事業だと思う。

情報の非対称性さえ解消されれば、こんな間接雇用なんて悪習はさっさとなくなるべきだ。

また、この会社の人材紹介事業も酷い。これは利用者としての意見。

正に自社内において、「人間の仕事は機械に取って代わられる」を地で行く会社である。

人材紹介業は早く、「indeed」にディスラプトされた方が、世の為人の為でしょう。

あとリクルートに一度登録すると、メール攻勢が酷い。鬱陶しすぎ。

楽天とかよりは若干マシだが、それでも酷い。利用者のことなんか何も考えていない、ただカネが稼げれば良いというビジネスデザインで反吐が出ます。

つまりこの会社が大嫌いです。

きっと私以外にも、アンチリクルートって結構世間に溢れていると思います。

そういうアンチリクルートのサイレントマジョリティがいつか顕在化してきた時、このリクルート帝国が終わりを迎える時なのではないか、とその時を楽しみに待っています。

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