【レオパレス21】2017.12(3Q決算)

レオパレス21過去エントリ。

【2017.9期2Q決算】

http://tamojun51.com/archives/1479

今回は2017.12期、3Q決算について分析します。

決算情報および定性情報は決算資料より。

単位は特筆なき場合すべて百万円とし、百万円以下の金額は切り捨てています。

 

経営成績

経営成績 売上 営業利益 当期純利益
当決算① 385,521 18,763 12,863
前決算② 380,634 15,802 12,854
業績予想③ 540,000 23,500 14,200
YoY 4,887 2,961 9
1.3% 18.7% 0.1%
③-① 154,479 4,737 1,337
進捗率 71.4% 79.8% 90.6%

 

対前四半期累計増収(+4,887、+1.3%)、増益(+2,961、+18.7%)

営業利益の成長が、一見すると良いように見えますが、元々の営業利益率が低すぎるだけです。

前四半期累計の営業利益率が4.2%でそれが当期は4.9%と0.7ポイント上昇。

しかし上昇後のスコアも決して高いとは言えません。むしろ営業利益率はかなり低いでしょう。

以下がセグメント情報。

事業構成比 売上 セグメント利益 構成比
賃貸 324,990 22,758 84.3%
開発 46,590 888 12.1%
シルバー 9,547 △ 1,125 2.5%
ホテルリゾートその他 4,392 △ 572 1.1%
調整 △ 3,184 0.0%

 

本業の賃貸事業が構成比の84.3%を占め、かつ利益率7.0%

しかし他の事業が酷い。シルバー事業はホテル事業などは赤字。

正にコングロマリットディスカウントの最たるもの。このセグメント情報を見ただけで、この会社に投資すべきでないということが明らかになってしまいました。

業績予想では、売上は計画ショートですが、営業利益と最終利益は計画を達成中です。

しかしこれは営業利益率4.4%で作った意欲的ではない数字であり、進捗見栄えだけは良いですが、それだけ。

私はこのビジネスモデルはオワコンだと思っています。

 

業績予想から計算する経営指標

当四半期末時点における決算パラメタはこちら。

項目 情報ソース パラメタ
営業利益 業績予測 23,500
有利子負債 当決算期末残高 50,448
現金預金 当決算期末残高 96,081
株主資本 当決算期末残高 155,967
当期純利益 業績予測 14,200
総資産 当決算期末残高 320,839
発行済み株式数 当決算期末残高 256.493
支払利息 業績予測 773
減価償却費 業績予測 9,764
EPS 当期純利益÷発行済み株式数 55
BPS 純資産÷発行済み株式数 608
株価 直近株価 810
予想配当金額 決算短信 22
予想配当総額 1株当り配当×発行済み株式数 5,642.835
時価総額 株価×発行済み株式数 207,759

 

総資産320,839、株主資本155,967、自己資本比率48.6%

有利子負債50,448、D/Eレシオ0.32倍。

流動資産131,627、流動比率41.0%と資産の流動性は低い。

よってネットネット株判定も大赤字。

ネットキャッシュは+45,633、対総資産比率が14.2%

時価総額は2,077億円。こんな価値はないでしょう。

せいぜいこの会社の価値はネットキャッシュの+45,633と土地+63,769、投資有価証券+12,796で足して、1,200億円が良いところなのではないかと思います。

以下計算結果。

各指標
ROE 自己資本利益率 9.10%
ROA 総資本利益率 4.43%
PER 株価収益率 14.63
PBR 株価純資産倍率 1.33
ROIC 投下資本利益率 7.33%
WACC 加重平均資本コスト 2.97%
EBITDA 減価償却前営業利益 33,264
FCF Free cash Flow 15,519
EV 企業価値 162,126
予想利回り 2.72%
配当性向 39.74%

 

ROE,ROAのスコアは目を見張る高さがあるわけではない。

グレアム指数は19.5倍と割高とはいえない。

EV/EBITDAは4.9倍とこちらも割高ではない。

PEGレシオは78.08倍と割高。もうとっくの昔に成長は鈍化している。

そもそも国内の人口はどんどんシュリンクしているし、高齢化が進んでいる。

とても将来性があるとは言えない会社の事業です。

FCFマージンは2.9%と低い。営業利益率が低いので当然の結果となります。

投資CFが明らかになれば、このスコアはもっと下がります。金回りが良いわけでは決してないのです。

ROICも取るべきものはないスコア。

配当利回りと配当性向は高い。ネットキャッシュは少し蓄えがあるが、大丈夫なのだろうか。

 

まとめ

この銘柄は私なら買わないでしょう。

上に書いた通り、高くてもこの会社の価値は時価総額1,200億円規模ではないでしょうか。

(土地とカネと有価証券の価値です)

そうすると、適性な株価は、468円以下、だと思われます。

ただまあ、事業多角化によるコングロマリットディスカウントや、あの粗悪な建物で原価を抑え、賃借人に高い賃料で貸し出す、という醜悪なビジネスモデルを鑑みると、上の株価でも高いくらいなのではないかと考えています。

都市部の不動産はまだまだ強いのではないかと思いますが、この会社のように、あちこちに粗製濫造している会社はこれから、減損をしていく、撤退戦しか残されていないのではないでしょうか。

少なくとも、この醜悪なビジネスモデルが大嫌いなので、私はどんなに安くとも買わない銘柄でしょう。

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