【青山財産ネットワークス】2017.12(本決算)
本日は、米利上げなどの影響による、世界的な株安局面でした。
私のポジション銘柄も軒並み大きく下げてしまいました。
果たして底はどれくらいなのか、それは誰にもわからない。
ただ私は今のところ、現存のポジションはホールドする予定です。
そう簡単に狼狽売りしていたら、そんなのは長期投資とは言わないでしょう。
何とか株価が復活してくれるのを、後は祈って待つだけです。
そもそもファンダメンタルズが良いから買っているのになぜ下がるのかという疑問もありますが。。
青山財産ネットワークスの過去エントリ。
【3Q決算】
http://tamojun51.com/archives/1412
【2Q】
http://tamojun51.com/archives/1125
【前期本決算】
http://tamojun51.com/archives/834
今回は2017.12期の本決算について見ていきます。
決算情報および定性情報は決算資料より。
単位は特筆なき場合すべて百万円とし、百万円以下の金額は切り捨てています。
経営成績
経営成績 | 売上 | 営業利益 | 当期純利益 |
当決算① | 14,562 | 1,094 | 768 |
前決算② | 14,420 | 751 | 587 |
業績予想③ | 17,500 | 1,210 | 880 |
YoY | 142 | 343 | 181 |
1.0% | 45.7% | 30.8% | |
③-① | 2,938 | 116 | 112 |
YoY | 120.2% | 110.6% | 114.6% |
対前期増収(+142、+1.0%)、増益(+343、+45.7%)
収益は微増ですが、営業利益の伸び率はすごいですね。
営業利益率は5.2%から7.5%へと2.3ポイントもアップしました。
利益率の改善は、不動産収益が若干減少して、その分財産コンサルティング収入が増えた影響でしょう。
次年度の計画は売上が+20.2%、営業利益が+10.6%、最終利益+14.6%となかなか現実的な数値目標なのではないでしょうか。
当決算における経営指標
当決算期末時点における決算パラメタは以下の通り。
項目 | 情報ソース | パラメタ |
営業利益 | 決算短信 | 1,094 |
有利子負債 | 当決算期末残高 | 6,353 |
現金預金 | 当決算期末残高 | 5,386 |
株主資本 | 当決算期末残高 | 3,241 |
当期純利益 | 決算短信 | 768 |
総資産 | 当決算期末残高 | 12,587 |
発行済み株式数 | 当決算期末残高 | 11.517 |
支払利息 | 決算短信 | 79 |
減価償却費 | 決算短信 | 168 |
EPS | 当期純利益÷発行済み株式数 | 67 |
BPS | 純資産÷発行済み株式数 | 281 |
株価(円) | 直近株価 | 1,530 |
配当金額 | 決算短信 | 30 |
配当総額 | 1株当り配当×発行済み株式数 | 345.524 |
時価総額 | 株価×発行済み株式数 | 17,622 |
総資産12,587、株主資本3,241、自己資本比率25.7%となかなか借金して積極的に投資しているようです。
有利子負債は6,353、D/Eレシオは1.96倍と高い。
流動資産4,774、流動比率37.9%と低い。
ネットネット株判定では、流動資産-負債総額がマイナスになってしまい、測定不能。
ネットキャッシュは△967と赤字に。積極的に投資をしているようです。
財政的にはかなり、攻めているという印象。
時価総額は176億円とまだまだ小さい。
以下計算結果。
各指標 | ||
ROE | 自己資本利益率 | 23.70% |
ROA | 総資本利益率 | 6.10% |
PER | 株価収益率 | 22.94 |
PBR | 株価純資産倍率 | 5.44 |
ROIC | 投下資本利益率 | 7.34% |
WACC | 加重平均資本コスト | 4.13% |
EBITDA | 減価償却前営業利益 | 1,262 |
FCF | Free cash Flow | -2,689 |
EV | 企業価値 | 18,589 |
配当利回り | 1.96% | |
配当性向 | 44.99% |
自己資本比率が小さいだけあって、ROEがかなり良いスコア。
グレアム指数は124.75倍と高い。
EV/EBITDAは14.73倍と少し高い。
PEGレシオ50.24倍と高い。
FCFはマイナス。良くないですね。
ROICのスコアはそこそこ。
配当利回りと配当性向もそこそこ良いです。
業績予想から計算する経営指標
ストック項目は当決算期末時点の数字を用いて、パラメタだけ以下の数字に入れ替えます。
項目 | 情報ソース | パラメタ |
営業利益 | 決算短信 | 1,210 |
当期純利益 | 決算短信 | 880 |
EPS | 当期純利益÷発行済み株式数 | 76 |
予想配当金額 | 決算短信 | 35 |
予想配当総額 | 1株当り配当×発行済み株式数 | 403.111 |
上記パラメタを入力した計算結果がこちら。
各指標 | ||
ROE | 自己資本利益率 | 27.15% |
ROA | 総資本利益率 | 6.99% |
PER | 株価収益率 | 20.02 |
ROIC | 投下資本利益率 | 8.12% |
EBITDA | 減価償却前営業利益 | 1,378 |
FCF | Free cash Flow | -1,774 |
EV | 企業価値 | 18,589 |
配当利回り | 1.96% | |
配当性向 | 45.81% |
相変わらずROEは良いスコア。
グレアム指数は108.88倍と高い。
EV/EBITDAは13.49倍と高い。
PEGレシオは18.10倍とかなり良いスコア。割安。
FCFはマイナス。棚卸資産の増加が利いていますが、来期には売却できるのでしょうから、正確なスコアではありません。
ROICもなかなか良いスコアです。
まとめ
積極的な投資攻勢に出ており、その分、財務内容が悪化している。
しかしまあ、今の日本では、負債コストはかなり安いので、資金調達するならば借入の方が効果的でしょう。
ROE,ROIC、そして、PEGレシオが良いので、買ってみても面白いかもしれません。
何よりも、最近は都心部における不動産は活況を呈しています。
自分で借金までして、ケチな分譲マンションの経営するくらいならば、不動産のプロの会社に投資した方が、楽だし確実でしょう。
何よりも、棚卸資産の不動産を来期は売却して、FCFを黒字化させてくれることを期待しましょう。