【アダストリア】2017.11(3Q決算)

カジュアル衣料店をSC内軸に展開。

『グローバルワーク』などブランド多数。アジア出店拡大。

ここでは2017.11期、3Q決算を具に見ていきます。

決算情報および定性情報は決算資料より。

単位は特筆なき場合すべて百万円とし、百万円以下の金額は切り捨てています。

 

経営成績

経営成績 売上 営業利益 当期純利益
当決算① 163,269 6,890 6,594
前決算② 148,925 13,632 11,172
業績予想③ 230,500 13,500 11,000
YoY 14,344 △ 6,742 △ 4,578
9.6% -49.5% -41.0%
③-① 67,231 6,610 4,406
進捗率 70.8% 51.0% 59.9%

 

対前四半期累計増収(+14,344、+9.6%)、大減益(△6,742、△49.5%)

大きく増収したのに、大減益とはどういうことか。

以下会社決算短信より引用。

売上高につきましては、当社の国内売上高が前年同期比3.6%増と堅調に推移したことに加え、第1四半期に実施した株式会社アリシアによる「ページボーイ」などのブランド事業承継や米国Velvet,LLCの連結子会社化に伴う売上の寄与もあり、連結売上高は前年同期比9.6%増と伸長いたしました。

ブランド別の国内売上高では、「ニコアンド」、「スタディオクリップ」、「ベイフロー」が好調に推移いたしました。

店舗展開につきましては、株式会社アリシアの事業承継により、国内において113店舗、米国Velvet,LLCの連結子会社化により、海外において9店舗がそれぞれ増加いたしました。

このほか、118店舗の出店(内、海外15店舗)、48店舗の退店(内、海外12店舗)の結果、当第3四半期連結累計期間末における当社グループの店舗数は、1,543店舗(内、海外120店舗)となりました。

収益面につきましては、在庫消化を推し進めたことなどから値下げ率が上昇し、売上総利益率は56.5%(前年同期比2.2ポイント減)へと低下いたしました。

販売費及び一般管理費につきましては、主力ブランドへの広告宣伝の強化、東京本部オフィス移転や将来の成長に向けたシステムの基盤整備に係る費用の影響などから、販管費率は52.2%(前年同期比2.6ポイント増)となり、営業利益率は4.2%(前年同期比5.0ポイント減)となりました。

まとめると、M&Aで収益および店舗数は増大した。

しかし在庫消化などで粗利を下げた上に、広告宣伝費、オフィス移転費、システム償却費などで販管費もかさんだ。

ゆえに、増収・大増益の結果になったということでした。

営業利益率は9.2%から4.2%へと5ポイントの大減少。

元々、そこまで高かったわけではない営業利益率だったため、痛い。

対業績予想では、全アイテム、軒並みショートしている。

特に営業利益と最終利益の進捗度はかなり良くない。

良くない決算です。

 

業績予想から計算する経営指標

当決算期末時点における決算パラメタ。

項目 情報ソース パラメタ
営業利益 業績予測 13,500
有利子負債 当決算期末残高 2,862
現金預金 当決算期末残高 11,580
株主資本 当決算期末残高 56,610
当期純利益 業績予測 11,000
総資産 当決算期末残高 99,312
発行済み株式数 当決算期末残高 47.042
支払利息 業績予測 18
減価償却費 業績予測 9,278
EPS 当期純利益÷発行済み株式数 234
BPS 純資産÷発行済み株式数 1,203
株価 直近株価 2,317
予想配当金額 決算短信 75
予想配当総額 1株当り配当×発行済み株式数 3,528.124
時価総額 株価×発行済み株式数 108,996

 

総資産99,312、株主資本56,610、自己資本比率57.0%とまあまあ。○

有利子負債2,862、D/Eレシオ0.05倍とかなり低い。○

流動資産53,553、流動比率53.9%とそこそこ。△

ネットキャッシュは+8,718、対総資産比率8.8%となかなかのキャッシュリッチ。○

財政状態は悪くない。

時価総額は1,089億円。そこそこに大きい会社。

以下計算結果。

各指標
ROE 自己資本利益率 19.43%
ROA 総資本利益率 11.08%
PER 株価収益率 9.91
PBR 株価純資産倍率 1.93
ROIC 投下資本利益率 14.61%
WACC 加重平均資本コスト 5.95%
EBITDA 減価償却前営業利益 22,778
FCF Free cash Flow 9,481
EV 企業価値 100,278
予想利回り 3.24%
配当性向 32.07%

 

ROE,ROAはとても良いスコア。○

グレアム指数は19.1倍とまだ割安。○

EV/EBITDAは4.4倍と割安。○

PEGレシオはマイナス成長なので、測定不能。××

FCFマージンは4.1%とあまり金回りは良くないようです。×

ROICのスコアはとても良い。○

ネットネット株判定。(流動資産-負債総額)×2/3>時価総額

(53,553-42,701)×2/3=7,234<108,996、という結果なので、××

配当利回りと配当性向は結構良い。○

カネはあるのか。ただ上の計算結果も、業績予想をクリアできれば、という高いハードルがあるのだが。

 

まとめ

この株価では、私は買わないと思う。

理由①

営業利益率が低い。

今回は在庫処分とか販管費が重しになったと書いてあるが、その原因を作ってしまった経営責任はあるでしょう。

営業利益率4.2%だとFCFマージンがきつくなってくる。一過性のモノなのか。

最終四半期でスパークして取り戻せるのか。未知数。

理由②

PEGレシオとネットネット株判定。

結局営業利益率に帰結する話ではあるが。

あとは、ネットネット判定と比較して、時価総額があまりにも高い。

そこまでこの銘柄にのれん的価値があるのかと聞かれると正直わからない。

経営者の人となりも知らないし、知らない、わからない株のプレミアムを期待して投資することなどできない。

ケチな私。もし株価が、500円くらいなら買ってもいいかな。と思いました。

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