【東日本旅客鉄道】2017.12(3Q決算)

東日本旅客鉄道の過去エントリ。

【2Q決算】

http://tamojun51.com/archives/1391

【1Q決算】

http://tamojun51.com/archives/1159

【前期本決算】

http://tamojun51.com/archives/917

今回は2017.12期の3Qについて書いていきます。

決算情報および定性情報は決算資料より。

単位は特筆なき場合すべて百万円とし、百万円以下の金額は切り捨てている。

 

経営成績

経営成績 売上 営業利益 当期純利益
当決算① 2,207,016 437,710 268,842
前決算② 2,161,339 415,630 253,120
業績予想③ 2,930,000 472,000 286,000
YoY 45,677 22,080 15,722
2.1% 5.3% 6.2%
③-① 722,984 34,290 17,158
進捗率 75.3% 92.7% 94.0%

 

対前四半期累計増収(+45,677、+2.1%)、増益(+22,080、+5.3%)

これだけ巨大な企業がまだ成長を続けている。

営業利益率は19.2%から19.8%へと0.6ポイントもアップ。

セグメント別の成績。

事業構成比 売上 セグメント利益 構成比
運輸業 1,518,923 328,335 68.8%
流通業 383,834 29,585 17.4%
不動産業 254,811 66,389 11.5%
その他 49,447 12,787 2.2%
調整 612 0.0%

 

運輸業利益率21.6%、不動産業26.1%、その他事業25.9%と荒稼ぎをしている。

規制・資本集約型産業に胡坐をかいた経営。決して憧憬の対象になるものではない。

東海旅客鉄道http://tamojun51.com/archives/1389ほどではないが。

業績予想は軽々クリアしそうです。むしろ上方修正を出すべきでしょう。

この期に及んで、上方修正すら出さないという情報開示の姿勢が、東海旅客鉄道と同様に、利用者や投資家を軽視している何よりの証ということも言えるでしょう。

 

業績予想から計算する経営指標

当四半期末時点における決算パラメタは以下の通り。

項目 情報ソース パラメタ
営業利益 業績予測 472,000
有利子負債 当決算期末残高 2,234,728
現金預金 当決算期末残高 177,495
株主資本 当決算期末残高 2,767,375
当期純利益 業績予測 286,000
総資産 当決算期末残高 7,923,614
発行済み株式数 当決算期末残高 385.915
支払利息 業績予測 65,170
減価償却費 業績予測 364,129
EPS 当期純利益÷発行済み株式数 741
BPS 純資産÷発行済み株式数 7,171
株価 直近株価 10,775
予想配当金額 決算短信 140
予想配当総額 1株当り配当×発行済み株式数 54,028.156
時価総額 株価×発行済み株式数 4,158,238

 

総資産7,923,614、株主資本2,767,375、自己資本比率34.9%と低い。×

有利子負債2,234,728、D/Eレシオ0.81倍とそこまでべらぼうに高いわけではない。△

流動資産920,735、流動比率11.6%と低い。×

ネットキャッシュは△1,973,033の大赤字。××

財政状態は決して良くない。ですが、ただのお役所ですから。問題ない。

時価総額は4.1兆円。規模は東海旅客鉄道とほぼ同等。経営のeasyさも。

以下計算結果。

各指標
ROE 自己資本利益率 10.33%
ROA 総資本利益率 3.61%
PER 株価収益率 14.54
PBR 株価純資産倍率 1.50
ROIC 投下資本利益率 6.07%
WACC 加重平均資本コスト 1.92%
EBITDA 減価償却前営業利益 836,129
FCF Free cash Flow 644,628
EV 企業価値 6,215,471
予想利回り 1.30%
配当性向 18.89%

 

ROE,ROAはそれほど良いわけではない。×

グレアム指数は21.8倍と割高。×

PEGレシオは273.69倍と割高。×

FCFマージンは22.0%とかなり高い。規制産業に胡坐をかいて、高い利益率を保持しているため。△

ROICも低い。×

配当利回り・配当性向も低い。ただ、東海旅客鉄道http://tamojun51.com/archives/1389よりはなんぼかマシ。△

 

まとめ

東海旅客鉄道や東日本旅客鉄道という会社が嫌いです。

規制産業・資本集約産業として、特にイノヴェイションを生み出すわけではなく、競争優位に立っている。

規制産業ゆえに、政治家や官僚の方ばかり向いて仕事をしている。

そのために、利用客の利便性は置き去り。高い利用料金は据え置き。

東海旅客鉄道も酷いのだが、東海が唯一褒められるのが、死亡事故がないことでしょう。

東日本は、毎日のように、死亡事故が起きています。

毎日人身事故で遅延していますから、この会社が利用客の命をどれだけ軽視しているかは、遅延の多さを見れば明らかでしょう。

例えばホームドアを設置するだけでも、この人身事故により失われる人命は劇的に少なくなるはずなのに。。

これらの会社にとって、利用客の利便性や経済性、果たして、その命ですら、どうでもいいことなのでしょう。

だからいつまでもホームドアひとつ着けずに放置しているわけです。

不要で無能な役員や、ホワイトカラーをリストラして、ホームドア設置の原資にしようとか、そういうまともな考え方はできません。

自分たちの会社やグループ企業を利することだけが彼らの至上命題だからでしょう。

東海や東日本旅客に、利用者や国民はもっと怒りの声を上げるべきだと、私はいつも感じています。

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