【東海旅客鉄道】2017.12(3Q決算)

東海旅客鉄道過去エントリ。

【2Q決算】

http://tamojun51.com/archives/1389

【1Q決算】

http://tamojun51.com/archives/1155

【前期本決算】

http://tamojun51.com/archives/893

今回は2017.12期の3Qについて書いていきます。

決算情報および定性情報は決算資料より。

単位は特筆なき場合すべて百万円とし、百万円以下の金額は切り捨てるものとする。

 

経営成績

経営成績 売上 営業利益 当期純利益
当決算① 1,374,385 561,884 339,767
前決算② 1,318,846 514,816 331,120
業績予想③ 1,791,000 618,000 374,000
YoY 55,539 47,068 8,647
4.2% 9.1% 2.6%
③-① 416,615 56,116 34,233
進捗率 76.7% 90.9% 90.8%

 

対前四半期累計増収(+55,539、+4.2%)、増益(+47,068、+9.1%)

この規模でまだ成長を続けています。営業利益率は39.0%から40.9%へと1.9ポイントもアップ。

普通の企業なら喝采を叫ぶところですが、この東海旅客鉄道という会社はご存じ、規制産業、資本集約型産業。

つまり、別にイノヴェイションを起こしているから高い利益率を堅持しているのではなく、単に、権力に阿るのが上手い会社というだけの話です。

例えば、名古屋や京都、大阪に出張や旅行、里帰りをする人はその大半が、新幹線を使うでしょう。

これはなぜなら、新幹線以外の競合がほぼないと言って等しいからです。

高く強固な規制と資本集約型の経営に守られているがゆえに出せる利益率なのです。

言ってみれば、この40.9%というのは、利用者から「税金」を巻き上げて作ったような数字なのです。

国民や利用者はもっと怒った方が良いと思うのですが。

業績予想も全アイテム超過達成。上方修正をした方がいいレベルの到達度でしょう。

これは見積もりが甘かったということでもあります。

予算策定能力にも疑義が生じます。あんまり儲けすぎると叩かれるような商売でしょうから。

とにかく規制にアグラをかいて、ぼろ儲けしています。

民間でわずかな利益を稼ぎ出している他の産業から見れば、ただの役所。コストセンターに映るでしょう。

 

業績予想から計算する経営指標

当四半期末時点における決算パラメタ。

項目 情報ソース パラメタ
営業利益 業績予測 618,000
有利子負債 当決算期末残高 4,941,740
現金預金 当決算期末残高 600,652
株主資本 当決算期末残高 2,963,691
当期純利益 業績予測 374,000
総資産 当決算期末残高 8,804,569
発行済み株式数 当決算期末残高 196.375
支払利息 業績予測 78,004
減価償却費 業績予測 225,386
EPS 当期純利益÷発行済み株式数 1,905
BPS 純資産÷発行済み株式数 15,092
株価 直近株価 21,185
予想配当金額 決算短信 140
予想配当総額 1株当り配当×発行済み株式数 27,492.548
時価総額 株価×発行済み株式数 4,160,212

 

総資産8,804,569、株主資本2,963,691、自己資本比率33.7%と低い。×

有利子負債4,941,740、D/Eレシオ1.67倍と高い。×

流動資産3,798,485、流動比率43.1%と低い。×

ネットキャッシュ△1,348,457の大赤字。リニアの3兆円の負債などの影響大。×

財務的には普通の企業なら大問題。しかし東海旅客鉄道ですから何の心配もいりません。

ただの役所の出先機関ですから。

時価総額は4.1兆円。どこか、外資にでも買収されて、経営陣をそっくり替えて、管理職にムチを入れれば、もう少し消費者の方を向いて仕事をするかもしれません。

4兆円払える企業ないだろうか。

以下計算結果。

各指標
ROE 自己資本利益率 12.62%
ROA 総資本利益率 4.25%
PER 株価収益率 11.12
PBR 株価純資産倍率 1.40
ROIC 投下資本利益率 5.03%
WACC 加重平均資本コスト 0.98%
EBITDA 減価償却前営業利益 843,386
FCF Free cash Flow 600,578
EV 企業価値 8,501,300
予想利回り 0.66%
配当性向 7.35%

 

ROE,ROAはそんなに良くはないでしょう。△

グレアム指数は15.6倍と割安。○

EV/EBITDAは10.1倍とちょっと割高。△

PEGレシオは121.67倍と割高。時価総額4兆円から急成長はしないでしょう。×

FCFマージンは脅威の33.5%、営業利益率が高いので当然でしょう。

しかしこの営業利益率は単に、高い運賃を規制で守っているだけ。経営者や社員の能力が特段高いわけではありません。△

ROICは低い。借金が多すぎ。×

配当利回りと配当性向がまた低い。カネがないので仕方ないが。

あれだけ高い利用料金をボっておきながら、配当は渡さず、カネはグループ間で回すという守銭奴ぶり。

こうして語ることさえおぞましい会社です。×××

 

まとめ

よほどのことがない限り儲かり続ける会社でしょう。

長い目で投資し続ければ、増えこそすれ、減ることはないのではないでしょうか。

しかし私は絶対この銘柄だけは買わないでしょう。

規制と元々あった資本という二重の参入障壁に守られたこの会社は政治が上手いだけ。

政治家や官僚と仲良しこよしで、高い利用料金を据え置かせている。

一言で言うと、「ダセえ会社」です。

それでも、死亡事故0や、快適な車内環境などは買いです。

現業や現場で働いている人たちは本当に大変な社会貢献をしていると思います。

しかし、東海旅客鉄道のそんな現場で働く人たちはどちらかというと冷遇されており、何の仕事しているんだかよく分からないホワイトカラーの連中の方が、楽な仕事をして、高給を取っています。

世の中、何かおかしくないでしょうか。

【過去エントリ:ホワイトカラーが人手不足になることはないと思う】

http://tamojun51.com/archives/889

東海旅客鉄道の料金が高いのは、無駄なホワイトカラーの人件費が乗っているからだとも言えます。

東海旅客鉄道の事務系ホワイトカラーは多すぎると感じます。

多くて、暇だから、新幹線事業と直接的には関係ない、出版事業や、広告代理店事業なんかをやってお茶を濁しているのです。

こんな仕事は民間でやっているのだから、新幹線の会社がやる必要はありません。

一億歩譲って、必要性があったとしても、外注すれば済む話でしょう。

今の東海のホワイトカラー系の事業は単なる暇つぶしですし、民業圧迫です。

即刻止めた方がいい。社会的リソースの大いなる無駄遣い。全体最適を大きく毀損しています。

もっとホワイトカラーを大胆にリストラして、新幹線の料金を大胆に値下げするべきでしょう。

さすれば、地方創生が進みます。もっと大きな経済の恩恵が得られるのです。

出版業だか、広告代理業だかの真似事はもう金輪際辞めにして、民業圧迫も辞めにして、早々に新幹線事業にリソースを一括投入するべきでしょう。

誰も新幹線の会社に、新幹線以外の事業など望んでいないということを、この会社は早く知るべきです。

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