【FPG】2017.12(1Q決算)
FPG過去エントリ。
【前期本決算】
http://tamojun51.com/archives/1399
【3Q決算】
http://tamojun51.com/archives/1317
以下、決算情報および定性情報は決算資料より。
単位は特筆なき場合すべて百万円とし、百万円以下の金額は切り捨てるものとする。
経営成績
経営成績 | 売上 | 営業利益 | 当期純利益 |
当決算① | 4,394 | 2,268 | 1,431 |
前決算② | 4,743 | 3,020 | 2,227 |
業績予想③ | 23,701 | 14,753 | 10,313 |
YoY | △ 349 | △ 752 | △ 796 |
-7.4% | -24.9% | -35.7% | |
③-① | 19,307 | 12,485 | 8,882 |
進捗率 | 18.5% | 15.4% | 13.9% |
対前四半期減収(△349、△7.4%)、減益(△752、△24.9%)
大幅なマイナス成長。特に営業利益の落ち込みが酷い。
営業利益率は63.7%から51.6%へと△12.1ポイントの大幅ダウン。
それでも営業利益率51.6%は驚異的高さだが。
対業績予想も全アイテム軒並みショート。
出鼻をくじかれたか。あまり良いスタートの決算とは言えません。
業績予想から計算する経営指標
当四半期末時点における決算パラメタ。
項目 | 情報ソース | パラメタ |
営業利益 | 業績予測 | 14,753 |
有利子負債 | 当決算期末残高 | 60,178 |
現金預金 | 当決算期末残高 | 15,408 |
株主資本 | 当決算期末残高 | 21,648 |
当期純利益 | 業績予測 | 10,313 |
総資産 | 当決算期末残高 | 95,635 |
発行済み株式数 | 当決算期末残高 | 90.117 |
支払利息 | 業績予測 | 766 |
減価償却費 | 業績予測 | 278 |
EPS | 当期純利益÷発行済み株式数 | 114 |
BPS | 純資産÷発行済み株式数 | 240 |
株価 | 直近株価 | 1,505 |
予想配当金額 | 決算短信 | 49 |
予想配当総額 | 1株当り配当×発行済み株式数 | 4,438.258 |
時価総額 | 株価×発行済み株式数 | 135,626 |
総資産95,635、株主資本21,648、自己資本比率22.6%と低い。×
有利子負債60,178、D/Eレシオ2.78倍と高い。×
流動資産91,999、流動比率96.2%と高い。◎
ネットキャッシュは+25,953で対総資産比率27.1%とかなりカネはある。◎
借金も多いが、その分、換価可能性の高い流動資産が多いのが当社の特徴。
財政状態はまあ良いとは言えないが、そこまでカネに困っているという感じはしない。
時価総額は1,356億円。結構大きい会社。
以下計算結果。
各指標 | ||
ROE | 自己資本利益率 | 47.64% |
ROA | 総資本利益率 | 10.78% |
PER | 株価収益率 | 13.15 |
PBR | 株価純資産倍率 | 6.27 |
ROIC | 投下資本利益率 | 11.60% |
WACC | 加重平均資本コスト | 6.03% |
EBITDA | 減価償却前営業利益 | 15,031 |
FCF | Free cash Flow | 9,422 |
EV | 企業価値 | 180,396 |
予想利回り | 3.27% | |
配当性向 | 43.04% |
自己資本比率が低いだけあって、ROEが高い。○、ROAは低いが。
グレアム指数は82.4倍と割高。×
EV/EBITDAは12.0倍と少し高い。△
PEGレシオはマイナス成長なので、測定不能。×
FCFマージンは何と驚異の39.8%、営業利益率がバカ高いので。◎◎
ROICもなかなか高い。○
配当利回り、配当性向も高い。カネはある。○
まとめ
決算自体はお世辞にも良いとは言えないか。
対前期、対計画ともに、大きく落ち込んでしまっている。
しかし依然として営業利益率50%超えは魅力的ではある。
財務状態はともかくとして、FCFマージンがとてつもなく大きい。
カネ回りさえ良ければ、とにかく会社は回るでしょう。
まだ1Q始まったばかりですし、今後の決算に期待することとしましょう。