【ネクスグループ】2017.11(本決算)

ルーター、データカード等を開発・販売。

子会社でネット旅行『e‐旅net』。12年フィスコ傘下。

事業構成比は以下の通り。

事業構成比 売上 セグメント利益 構成比
ICT/IOT 893 △ 438 7.3%
フィンテック 3,070 △ 36 25.2%
ネット旅行 2,183 △ 1 17.9%
ブランドリテール 5,926 △ 63 48.6%
情報サービス 71 △ 57 0.6%
その他 53 23 0.4%
調整 △ 340 0.0%

 

何やしらん、色々手、出し過ぎ。コングロマリットディスカウントの最たるもの。

そして驚くのがすべて赤字事業ということ。どうして事業継続できるのか疑問ではある。

どんなに多くとも手がける事業は3つが関の山ではないかと個人的には考えている。(理想はひとつ)

色々手を出して、その全てが赤字というんでは。

味に自信のない旅館の朝食はとりあえず品数で勝負。ひとつひとつに自信がないから。

それと同じ現象なのではないかと思う。

とにかく当社のやることは得意領域・競争優位領域を見定めて、そこにリソースを一点集中投下することでしょう。

今はリストラすべき時期。

以下当社決算情報および定性情報は決算資料より。

単位は特筆なき場合すべて百万円とし、百万円以下の金額は切り捨てるものとする。

 

経営成績

経営成績 売上 営業利益 当期純利益
当決算① 12,198 △ 914 902
前決算② 12,231 △ 619 △ 1,068
業績予想③ 11,398 743 563
YoY △ 33 △ 295 1,970
-0.3% -47.7% 184.5%
③-① △ 800 1,657 △ 339
YoY 93.4% 181.3% 62.4%

 

対前期比減収(△33、△0.3%)、減益(△295、△47.7%)

赤字幅が広がった。営業利益率は△5.1%から△7.5%に悪化。

次年度の業績予想は黒字予想。

特に営業利益の伸びは大きく見込んでいるがアテはあるのか。疑問。

 

当決算から計算する経営指標

項目 情報ソース パラメタ
営業利益 決算短信 △ 914
有利子負債 当決算期末残高 3,830
現金預金 当決算期末残高 2,529
株主資本 当決算期末残高 3,630
当期純利益 決算短信 902
総資産 当決算期末残高 11,532
発行済み株式数 当決算期末残高 14.875
支払利息 決算短信 71
減価償却費 決算短信 466
EPS 当期純利益÷発行済み株式数 61
BPS 純資産÷発行済み株式数 244
株価(円) 直近株価 432
配当金額 決算短信 0
配当総額 1株当り配当×発行済み株式数 0.000
時価総額 株価×発行済み株式数 6,426

 

総資産11,532、株主資本3,630、自己資本比率31.5%と低い。×

有利子負債3,830、D/Eレシオ1.06倍と高い。×

流動資産5,827、流動比率50.5%とそこそこ。△

ネットキャッシュは△1,301の大赤字。当然にカネはない。××

時価総額64億円。小さい。

以下計算結果。

各指標
ROE 自己資本利益率 24.85%
ROA 総資本利益率 7.82%
PER 株価収益率 7.12
PBR 株価純資産倍率 1.77
ROIC 投下資本利益率 -7.89%
WACC 加重平均資本コスト 0.61%
EBITDA 減価償却前営業利益 -448
FCF Free cash Flow 4,738
EV 企業価値 7,727
配当利回り 0.00%
配当性向 0.00%

 

子会社整理などの一過性の最終利益確保により、ROE,ROAはかなり良いスコアになっている。

しかし一過性なので×

グレアム指数も割安の12.61倍だが、最終利益はリストラによるもの。よって実は割高でしょう。×

ROICは営業利益が赤字なので測定不能。×

EV/EBITDAも測定不能。×

PEGレシオも同様に測定不能。×

唯一FCFマージンが39%とかなり良い。

これはなぜなら、投資CFが潤沢だったのと、運転資本が良いから。

特に売掛債権が少なくなったのが大きい。◎

カネはないし、利益も出ていないので、当然に配当はなし。×

 

業績予想から計算する経営指標

業績予想パラメタは以下の通り。

項目 情報ソース パラメタ
営業利益 決算短信 743
当期純利益 決算短信 563
EPS 当期純利益÷発行済み株式数 38
予想配当金額 決算短信 0
予想配当総額 1株当り配当×発行済み株式数 0.000

 

このパラメタを入力した計算結果がこちら。

各指標
ROE 自己資本利益率 15.51%
ROA 総資本利益率 4.88%
PER 株価収益率 11.41
ROIC 投下資本利益率 6.41%
EBITDA 減価償却前営業利益 1,209
FCF Free cash Flow 1,875
EV 企業価値 7,727
配当利回り 0.00%
配当性向 0.00%

 

劇的に改善される各スコア。

ROAは少し低いが、ROEはかなり良い。○

グレアム指数20.21倍は若干割高。△

ROICも見られるスコアになってきた。△

EV/EBITDAも6.39倍。割安スコア。○

PEGレシオは割高。6.3倍。×

FCFマージンは16%とかなり良い。○

 

まとめ

次年度の業績予想はかなり意欲的。しかし実現するのだろうか。

上にも書いたが、今はリストラをガシガシ推し進める時期なのではないかと思う。

とにかく事業が多すぎる。そんなに大きい会社でもないのに。

多くの事業を抱えると必要なリソースが多くなる。当然にカネがかさむ。

時価総額が100億円に満たない小さな会社は専業いっぽんで伸していくのが基本だと私は考える。

そもそも得意な事業があるから独立して、そして上場までこぎつけたのでしょう。

その得意を極限まで突き詰めるからこそ、競争優位になれる。

リスクヘッジを考えて、企業を延命させるのは本末転倒。

リスクヘッジは投資家の仕事。起業家の仕事は、自分の得意な事業で社会を良くしていくことです。

もし目的が企業の延命になってしまっているならば、私はその会社には存在意義がないと思う。

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