トランプの移民政策のまずさ
ドナルド・トランプ米大統領が「爆弾」を落としたのは東部時間先週金曜の夕方5時少し前。
選挙公約に則って、イスラム教徒が多い7つの国からの渡航者すべての入国を禁止する大統領令を発した。
亡命希望者も、米軍で働く者も、二重国籍者もお構いなしだ。
難民受け入れも120日間凍結され、なかでもシリア難民の入国は無期限に延期される。
すべてが即時発効だ。内外の空港で、突然アメリカ行きの飛行機への搭乗を拒否され、拘留され、場合によっては強制送還される者が相次いだ。
難民としてアメリカに入国が認められた者や、グリーンカード(アメリカ永住権)を持つ者も見境なしだ(後に、グリーンカード所持者は入国できることになった)。
ーニューズウィークより引用。
公約通りと言えばその通りですが、こりゃ酷いですね。
移民を寛大に受け入れ、Greatになってきたアメリカがまさか移民を排斥する時代になるとは。
Greatでなくなろうとしているとしか思えない愚行でしょう。
スティーブ・ジョブスの父親、アブドゥルファター・ジョン・ジャンダリはシリアからの移民でしたからね。
色んな移民がいる多様性に富んだアメリカだからこそ、色々なアイデアが湧き出てきて、今のようなgreat companyが時価総額トップに軒を連ねているのに、わざわざその優位性を毀損するトランプの移民政策は言ってみれば時価総額世界トップ「Apple」の否定みたいなもんです。
もっと言うならアメリカの否定です。
移民を受け入れている、外国人労働者がその全人口に占める割合のランキングが下記です。
1位 シンガポール 37.0%
2位 アメリカ 16.2%
3位 ドイツ 9.4%
4位 連合王国 8.0%(イギリス)
5位 フランス 5.8%
6位 韓国 1.8%
7位 日本 1.0%
移民でも難民でも誰でも受け入れ、ガンガン仕事して、アメリカは強くなってきたのに。
ムスリムが全員、テロリストなわけじゃないですよ。
ほとんどのムスリムが穏やかで信仰心を持つまともな人々です。
そういう人たちの人生や人格をトランプは踏みにじった。
経済的、社会的、倫理的、人道的に絶対許される行為じゃない。
しかしランキングを見ると、気になるのが、日本がどれだけ移民を受け入れていないかという事です。
なんと脅威の1.0%!!
日本はトランプの事を非難できないので、批判しないようにしましょう。
日本からイノヴェイションが生まれないのはここらへんに理由があるでしょうね。
外資や移民を絶対受け入れようとしない。
多様性がない。旧態依然とした島国。鎖国。
あの感情論ばかりの韓国ですら1.8%。日本より受け入れているんですから。
日本の移民アレルギーって本当酷いっすね。
まあ裏を返せば多様性さえ受け入れればまだ、成長余地があるともいえる。
特にトランプのアホウな政策でムスリムが排斥されているので、日本はガンガンムスリムを受け入れるべきですよ。
優秀なお金持ちが多いですから。
確かに移民を受け入れる事はテロの危険とも隣り合わせですが、このまま日本の経済成長が鈍化していったら、若者たちが革命を企図して、ホームグロウンテロが起きますよ。
日本は移民にもっと寛大になるべき。せめて、外国人労働者の割合を10%以上にしてから、トランプを非難するようにしましょう。