【京進】2017.11(2Q決算)

京都、滋賀地盤の学習塾。

個別指導はFC主体。保育園、日本語学校、英会話教室も。介護に参入。

以下事業構成比。

事業構成比 売上 セグメント利益 構成比
個別指導塾 5,342 1,012 60.1%
英会話・保育園・日本語学校 2,323 △ 10 26.2%
介護 1,217 29 13.7%
調整 △ 655 0.0%

 

事業構成比トップの個別指導塾事業は利益率18.9%とかなり良い利益率。

しかし英会話・保育園・日本語学校は赤字。。。

介護事業は何とか黒字確保だが、利益率2.4%と低い。。

コングロマリットディスカウントという言葉がある。

あまり事業を多角化しすぎてしまうと、全体としての会社の価値はむしろ下がる。

その典型例に陥ろうとしているのではないかと危惧される。

得意な事業にリソースを集中させ、もしそれが通用しなくなったら、別事業体にがらっと変身すればよい。

多角化やリスクヘッジは投資家の仕事。

経営者は得意事業を伸ばすことだけを考えていればよいのです。

それが結局は全体最適に資することになります。

 

経営成績

経営成績 売上 営業利益 当期純利益
当決算① 8,883 376 198
前決算② 6,683 470 306
業績予想③ 17,789 424 770
YoY 2,200 △ 94 △ 108
32.9% -20.0% -35.3%
③-① 8,906 48 572
進捗率 49.9% 88.7% 25.7%

 

対前四半期累計増収(+2,200、+32.9%)、減益(△94、△20.0%)

減益はよろしくない。

個別指導塾事業や介護事業などは増益したが、英会話・保育園・日本語学校事業が減益したのが大きいようだ。

対業績予想では、売上がほんの少しショート。営業利益は大幅超過達成。

しかし最終利益は良くない。これは保育事業や介護事業などの補助金収入が下半期に集中しているということなのか。

 

業績予想から計算する経営指標

当四半期末時点における決算パラメタはこちら。

項目 情報ソース パラメタ
営業利益 業績予測 424
有利子負債 当決算期末残高 7,407
現金預金 当決算期末残高 2,350
株主資本 当決算期末残高 3,328
当期純利益 業績予測 770
総資産 当決算期末残高 15,020
発行済み株式数 当決算期末残高 8.389
支払利息 業績予測 125
減価償却費 業績予測 711
EPS 当期純利益÷発行済み株式数 92
BPS 純資産÷発行済み株式数 397
株価 直近株価 1,029
予想配当金額 決算短信 9
予想配当総額 1株当り配当×発行済み株式数 77.852
時価総額 株価×発行済み株式数 8,633

 

総資産15,020、株主資本3,328、自己資本比率22.2%と低い。×

有利子負債7,407、D/Eレシオ2.23倍とかなり高い。××

流動資産3,505、流動比率23.3%、建物、土地、リース資産、のれんなどが重い。×

ネットキャッシュ△5,057の赤字。かなりきつい資金繰り。××

財政状態は悪い。

時価総額86億円と小さい。

以下計算結果。

各指標
ROE 自己資本利益率 23.14%
ROA 総資本利益率 5.13%
PER 株価収益率 11.21
PBR 株価純資産倍率 2.59
ROIC 投下資本利益率 2.54%
WACC 加重平均資本コスト 1.47%
EBITDA 減価償却前営業利益 1,135
FCF Free cash Flow 154
EV 企業価値 13,690
予想利回り 0.90%
配当性向 10.11%

 

ROEはかなり良いが、ROAはそこそこ。自己資本の低さに由来。△

グレアム指数は29.1倍と割安感はなくなってしまうか。△

ROICも悪い。資本効率悪い。×

EV/EBITDAは12.1倍とこちらも割安感はない。△

PEGレシオは△31.76倍の割安成長。マイナス成長はよろしくない。×

FCFマージンが0.9%とかなり低い。カネがない。。。××

配当利回りも良くないですが、こんなカネがない状態でそもそも配当なんてよく出そうと思うなあと感じます。×

 

まとめ

京都地盤の進学塾なんて面白いな、と思いましたが、多角化経営には疑問。

コングロマリットディスカウントでしょう。個別指導塾一本に絞った方がいいに違いないと考えています。

変に多角経営に欲を出しているからか、財務がやたらと痛んでいます。

自己資本比率、D/Eレシオ、流動比率、ネットキャッシュを見ると、それが顕著です。

加えて、個別指導塾事業だけならば、利益率が良いのに、それ以外の事業が足を引っ張っているせいで、他のフロー項目も痛んでいます。

ROEはともかくとして。

ROA,ROIC,グレアム指数,EV/EBITDA,PEGレシオ,FCFマージン

どれも惨憺たる有様と言って良いでしょう。

私は個別指導塾一本路線に切り替えるべきだと考えます。

ないしは、個別指導塾と強いシナジーやエンゲージメントのある事業だけに特化することが再建への近道ではないかと考えます。

せっかくの面白い事業が台無しになってしまいやしないかと危惧しています。

英会話学校と日本語学校はまだ分かりますが、保育園とか介護は少し手を出し過ぎなのでは?

上記のように、私は考えます。

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