【エスケーホーム】2017.6(本決算)

熊本県、福岡県地盤の注文住宅メーカー。

住宅見学会やネット中心の販売から展示場も活用へ。

2015.8に上場したてほやほや。

以下当社決算情報および定性情報は決算資料より。

単位は特筆なき場合全て百万円とし、百万円以下の金額は切り捨てている。

 

経営成績

経営成績 売上 営業利益 当期純利益
当決算① 3,765 195 147
前決算② 2,974 35 17
業績予想③ 5,080 260 200
YoY 791 160 130
26.6% 457.1% 764.7%
③-① 1,315 65 53
YoY 134.9% 133.3% 136.1%

 

対前期増収(+791、+26.6%)、増益(+160、+457.1%)

成長著しい。特に営業利益の伸びがすごい。

営業利益率は1.2%から5.2%へとなんと4ポイントもアップしている。

しかし元の営業利益率が低すぎるからだが。何とか5%を超えたが。それでも決して営業利益率が高い商売ではないでしょう。

対業績予想では軒並みかなり大きめの成長を企図。

これは2017.12の中間決算くらいまでの生値を見てみないと何とも言えない。

 

当決算から計算する経営指標

当決算期末時点における決算パラメタは以下の通り。

項目 情報ソース パラメタ
営業利益 決算短信 195
有利子負債 当決算期末残高 50
現金預金 当決算期末残高 1,314
純資産 当決算期末残高 1,255
当期純利益 決算短信 147
総資産 当決算期末残高 2,377
発行済み株式数 当決算期末残高 1.102
支払利息 決算短信 0
減価償却費 決算短信 12
EPS 当期純利益÷発行済み株式数 133
BPS 純資産÷発行済み株式数 1,139
株価(円) 直近株価 1,040
配当金額 決算短信 20
配当総額 1株当り配当×発行済み株式数 22.030
時価総額 株価×発行済み株式数 1,146

 

総資産2,377、純資産1,255、自己資本比率52.8%と高くはない。△

有利子負債50、D/Eレシオ0.04倍、低い。○

流動資産2,061、流動比率86.7%と高い。○

ネットキャッシュが1,264、対総資産比率53.2%とお金持ち。○

ただキャッシュ持ちすぎ。ROEのスコアを悪くする要因。

カネは持っているだけではいけない。有効な投資をしてこそ優秀な経営者でしょう。

財務内容はかなり良い。にも関わらず自己資本比率が低いのは、工事関係の債務が大きいからです。

時価総額11億円。ちっちゃい。

以下計算結果。

各指標
ROE 自己資本利益率 11.71%
ROA 総資本利益率 6.18%
PER 株価収益率 7.79
PBR 株価純資産倍率 0.91
ROIC 投下資本利益率 9.62%
WACC 加重平均資本コスト 1.70%
EBITDA 減価償却前営業利益 207
FCF Free cash Flow 63
EV 企業価値 -118
配当利回り 1.92%
配当性向 14.99%

 

ROE,ROAはそこそこに良い。△

グレアム指数は7.1倍。かなりの割安だ。○

ROICもまあまあ。△

すごいのはEV/EBITDA。なんと△0.57倍とマイナスになってしまった。◎

マイナスになった要因としては、時価総額が小さすぎることと、キャッシュが多すぎること。

有利子負債が少ないことも寄与している。とにかく、マイナスはすごい。割安ということでしょう。

配当利回りはそこそこ。カネはあるから配当してもいいかとは思うが、せっかくのシード期。

何か大胆な投資でもすればいいのにと思うが。投資対象がないのだろうか。

 

業績予想から計算する経営指標

業績予想パラメタはこちら。

項目 情報ソース パラメタ
営業利益 決算短信 260
当期純利益 決算短信 200
EPS 当期純利益÷発行済み株式数 182
予想配当金額 決算短信 25
予想配当総額 1株当り配当×発行済み株式数 27.538

 

これらのパラメタをインプットした計算結果がこちら。

各指標
ROE 自己資本利益率 15.94%
ROA 総資本利益率 8.41%
PER 株価収益率 5.73
ROIC 投下資本利益率 12.82%
EBITDA 減価償却前営業利益 272
FCF Free cash Flow 193
EV 企業価値 -118
配当利回り 1.92%
配当性向 13.77%

 

ROE,ROAのスコアは良い。○

グレアム指数は5.2倍。超割安でしょう。◎

ROICのスコアも良い。○

EV/EBITDAは△0.43倍。また赤字になっている。

時価総額が小さすぎでしょう。超割安ということですが。◎

とにかく安い。

 

まとめ

物凄く安い。

だからこのスコアだけを見ると、とんでもないお買い得案件。

しかし本当にそうなのだろうか。

事業の定性状況を鑑みて、本当にお買い得なのかどうか考えると疑問ではある。

桧家HDの過去エントリでも書いたが。

http://tamojun51.com/archives/1531

私は、この人口減少高齢化大国日本において、今後、住宅供給はどんどん過剰になり、リソースも当然過剰になっていくとふんでいる。

今は新築住宅を建てることにリソースを使うべき時代ではなく、むしろ適切に壊し、既存のリソースを有効活用していくべき時だ。

新しく作る必要性はどんどん減退していくと考えているし、そうあって欲しい。

そういう考え方なものだから、当然、新築の注文住宅メーカーなどの将来性については悲観している。

今はまだいいのかもしれない。九州は福岡など中心に、まだ若年層が大きい。

他の地域に比べると高齢化、人口減少の影響はまだ少ないのかもしれない。

しかし、いずれ衰退国家日本の一部として、供給力が過剰になる時代はやってくる。

それを考えると、当社の株が今時点で、これだけ安いのは、市場が効率的だからではないのか。

つまり、賢い投資家は新築の注文住宅メーカーの未来を悲観しているから安いのではないか、と感じた。

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