【桧家ホールディングス】2017.9(3Q決算)

エコハウス中心に規格型注文住宅の請負・施工。

東京周辺で分譲住宅。断熱材施工でも急成長中。

セグメント別の成績は以下の通り。

事業構成比 売上 セグメント利益 構成比
注文住宅 33,966 728 49.8%
不動産 16,344 583 24.0%
断熱材 12,102 982 17.8%
リフォーム 1,907 188 2.8%
介護保育 3,485 95 5.1%
その他 352 △ 17 0.5%

 

事業構成比としてはおよそ半分を新築注文住宅が占める。利益率は2.1%とかなり低い。

不動産事業の利益率も3.6%と低い。

断熱材が8.1%と少し挽回。リフォームが9.9%でそれに続く。

しかし利益率の悪い事業が多い。主力2事業の利益率が悪い。

以下、当社決算情報、定性情報は決算資料より。

単位は特筆なき場合、全て百万円とし、百万円以下の金額は切り捨てている。

 

経営成績

経営成績 売上 営業利益 当期純利益
当決算① 68,158 2,546 960
前決算② 61,645 2,835 1,421
業績予想③ 107,000 6,700 3,700
YoY 6,513 △ 289 △ 461
10.6% -10.2% -32.4%
③-① 38,842 4,154 2,740
進捗率 63.7% 38.0% 25.9%

 

当四半期累計において、増収(+6,513、+10.6%)、減益(△289、△10.2%)

増収なのに減益という良くない決算。

営業利益率は4.6%から3.7%へと0.9ポイントダウン。苦しい。

ただでさえ良くない営業利益率が更に悪化している。

原材料高や人手不足による労務費高騰などの背景もある。

対業績予想では、軒並みショート。営業利益と最終利益はかなり振るわない。

下方修正マターではないでしょうか。

 

業績予想から計算する経営指標

当四半期末時点における決算パラメタはこちら。

項目 情報ソース パラメタ
営業利益 業績予測 6,700
有利子負債 当決算期末残高 19,234
現金預金 当決算期末残高 8,787
純資産 当決算期末残高 13,713
当期純利益 業績予測 3,700
総資産 当決算期末残高 64,177
発行済み株式数 当決算期末残高 13.564
支払利息 業績予測 61
減価償却費 業績予測 1,425
EPS 当期純利益÷発行済み株式数 273
BPS 純資産÷発行済み株式数 1,011
株価 直近株価 2,510
予想配当金額 決算短信 80
予想配当総額 1株当り配当×発行済み株式数 1,085.109
時価総額 株価×発行済み株式数 34,045

 

総資産64,177、純資産13,713、自己資本比率が21.4%とかなり低い。×

有利子負債19,234、d/eレシオは1.4倍。高い。×

流動資産44,546、流動比率69.4%とまあまあ。△

ネットキャッシュは△10,447の大赤字。×

カネはない。

時価総額340億円。

以下計算結果。

各指標
ROE 自己資本利益率 26.98%
ROA 総資本利益率 5.77%
PER 株価収益率 9.20
PBR 株価純資産倍率 2.48
ROIC 投下資本利益率 13.09%
WACC 加重平均資本コスト 3.41%
EBITDA 減価償却前営業利益 8,125
FCF Free cash Flow -1,751
EV 企業価値 44,492
予想利回り 3.19%
配当性向 29.33%

 

ROEがすさまじく良い。○。カネがないだけのことはある。

グレアム指数は22.8倍。ちと高いか。△。

ROICも良いスコア。

EV/EBITDAは5.5倍と割安。○

FCFが赤字。カネがない。

配当利回りはすこぶる良い。カネがないのにこの大盤振る舞いで大丈夫か?

 

進捗率から計算する経営指標

進捗率から計算する業績予想パラメタは以下の通り。

修正業績予想 売上 営業利益 当期純利益
業績予想④ 90,877 3,395 1,280
④-③ △ 16,123 △ 3,305 △ 2,420

 

どのアイテムも大幅にショートしている。

これらの業績予想パラメタを入力して再計算した経営指標がこちら。

各指標
ROE 自己資本利益率 9.33%
ROA 総資本利益率 1.99%
PER 株価収益率 26.60
ROIC 投下資本利益率 6.63%
EBITDA 減価償却前営業利益 4,820
FCF Free cash Flow -3,878
配当性向 84.77%

 

ROE,ROAががくっと下がった。×

グレアム指数は66.0倍。一気に割高に。×

ROICも大幅ダウン。半分以下。×

EV/EBITDAは9.2倍とまだ割安の部類。○

FCFが38億円の大赤字。きつい台所事情。

 

まとめ

良い決算ではない。というか悪いと思う。

そもそも私は新築の注文住宅メーカーってどうなのかと思っている。

全国に800-1000万戸規模の空き家があると言われている日本の住環境において、今必要なのは新たに建てるリソースではないのではないか、と考えているからだ。

今はむしろ、解体工事などをして、使われなくなった空き家を排除し、掃除し、人間の住まなくなった場所は自然に帰すべきではないだろうか。

だから、人口減少も加速度的に進んでいくこれからの日本において、新築の住宅メーカーは供給余りを起こしていくし、いま現に、起こりつつあるのではないかと危惧している。

ただそうは言っても、建替え需要やリフォーム需要はなくならないだろうから、建築メーカーは必要なのだとは思うが。

それにしても、今の供給力は多すぎではないだろうか。

リテールが借金をして、ウワモノを建て、土地に縛られて生きる時代はとっくに終わったと思う。

これからはグローバル化が否応なしに進む。その時、不動産やらなんやらを敢えて保有して、人生を重くし、変化を嫌がるようになっては生きていくのすら難しいだろう。

そういう考え方なものだから、建築メーカーの決算や経営指標がここまで悪いのは自然の摂理の面もあるのではないかと考える。

もう衰退途上国日本は、産めよ増やせよという時代ではない。

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