【ホクリヨウ】2017.8(本決算)

採卵養鶏場大手、北海道でシェア5割。

雛からの一貫生産や直接販売に特徴、本州開拓を強化へ。

当期までは8月決算だったようですが、来期からは決算期を3月に変更するようです。

決算関係の数字が見やすくなって、適時開示的にはとても良いことだと思います。

以下、当社決算情報および定性情報は決算書類より。

単位は特筆なき場合全て百万円とし、百万円以下の金額は切り捨てています。

 

経営成績

経営成績 売上 営業利益 当期純利益
当決算① 15,982 1,519 1,420
前決算② 15,682 1,496 979
業績予想③ 15,624 1,426 979
YoY 300 23 441
1.9% 1.5% 45.0%
③-① △ 358 △ 93 △ 441
成長率 97.8% 93.9% 68.9%

 

対前期増収(+300、+1.9%)、増益(+23、+1.5%)

大きく成長はしていないが堅実に成長。

営業利益率は9.5%で変わらずだが、採卵養鶏だけでこの利益率は結構すごいのでは?

業績予想は本来リリースされているものは3月までの数字でしたが、その数字を単純に12/7して、記載しています。

対業績予想ではマイナス成長の予想。

軒並みマイナスですが、最終利益の落ち込みは顕著。

当期の成績はでき過ぎだったのでしょうか。

 

当決算における経営指標

当決算期末時点における決算パラメタは以下の通り。

項目 情報ソース パラメタ
営業利益 業績予測 1,519
有利子負債 当決算期末残高 2,935
現金預金 当決算期末残高 2,752
純資産 当決算期末残高 8,333
当期純利益 業績予測 1,420
総資産 当決算期末残高 14,042
発行済み株式数 当決算期末残高 8.459
支払利息 業績予測 8
減価償却費 業績予測 101
EPS 当期純利益÷発行済み株式数 168
BPS 純資産÷発行済み株式数 985
株価 直近株価 1,232
予想配当金額 決算短信 15
予想配当総額 1株当り配当×発行済み株式数 126.885
時価総額 株価×発行済み株式数 10,421

 

総資産14,042、純資産8,333、自己資本比率59.3%、そこそこ△

有利子負債2,935、d/eレシオ0.35倍。低い。○

流動資産4,652、流動比率33.1%、低い。×

建物付属設備や機械装置、土地などの有形固定資産が重い。業種的に仕方ないのだろう。

ネットキャッシュは△183で赤字。×

流動比率が低いことと整合する。カネはその多くが有形固定資産の設備投資に消える。

時価総額104億円とまだまだ小さい。

以下計算結果。

各指標
ROE 自己資本利益率 17.04%
ROA 総資本利益率 10.11%
PER 株価収益率 7.34
PBR 株価純資産倍率 1.25
ROIC 投下資本利益率 8.68%
WACC 加重平均資本コスト 1.17%
EBITDA 減価償却前営業利益 1,620
FCF Free cash Flow -1,483
EV 企業価値 10,604
配当利回り 1.22%
配当性向 8.94%

 

ROE,ROAのスコアはとても良い。○

グレアム指数は9.1倍とこちらも割安である。○

ROICもなかなかのスコア。○

EV/EBITDAは6.5倍とこちらも割安だ。○

FCFが赤字なのはいただけないが。×

配当利回りはまあまあ。配当性向は低い。△

 

次年度業績予想から計算する経営指標

次年度業績予想パラメタは以下の通り。

項目 情報ソース パラメタ
営業利益 決算短信 1,426
当期純利益 決算短信 979
EPS 当期純利益÷発行済み株式数 116
予想配当金額 決算短信 15
予想配当総額 1株当り配当×発行済み株式数 126.885

 

このパラメタを入力して経営指標を再計算したものがこちら。

各指標
ROE 自己資本利益率 11.75%
ROA 総資本利益率 6.97%
PER 株価収益率 10.65
ROIC 投下資本利益率 8.15%
EBITDA 減価償却前営業利益 1,527
FCF Free cash Flow 803
EV 企業価値 10,604
配当利回り 1.22%
配当性向 12.96%

 

ROE,ROAが寂しくなった。悪くはないスコアだが。△

グレアム指数は13.3倍。少し高くはなったがそれでも割安です。○

ROICも割と良いスコアと言ってよいでしょう。○

EV/EBITDAは6.9倍。まだまだ割安です。○

相変わらず配当利回りは低いようです。カネの使い道が別にあるならば、必ずしも配当が高くなくてはならない理由はないので。△

 

まとめ

当決算はとても良いと思う。

ROE,ROA,ROICはどれもハイスコアだし、グレアム指数、EV/EBITDAもかなりの割安です。

唯一懸念すべきはネットキャッシュとFCFが赤字であることですが、それだけ投資意欲があるということの裏返しでもあるので、カネがないのが一概に悪いとも言い切れない面はある。

ということで当決算はかなり良い決算だったと考えます。

一方業績予想。こちらはかなり当決算と比較すると保守的に見えます。

売上、営業利益、最終利益も減少予想。営業利益率も0.4%ダウンの予想。

ROE,ROA,ROICも悪化。グレアム指数、EV/EBITDAも悪化している。

それでもまだ割安とは言えるのだが。

しかしまだ時価総額100億円前後という時点で、息切れされてしまうとちょっと。。

なぜ上場したのか、疑問符も頭をよぎる。

採卵養鶏、とても社会的意義の高い良い仕事なのだが、これがもっともっとスケールするのか、と問うと、時価総額がでかくなっていく未来が想像しづらいの事実です。

堅実な仕事は仕事としてやっていただくべきなのですが、上場したからには、売上や利益を増大させ、投資家に夢を見せる、スケールしていく未来を見せるのは、経営者の義務ではあろう、とは思います。

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