【住友化学】2017.9(2Q決算)

総合化学大手。

石油化学はシンガポール、サウジでも合弁展開。医薬品、農薬、電子材料等が稼ぐ。

事業構成比は以下の通り。

事業構成比 売上 セグメント利益 構成比
石油化学 327,355 24,984 31.1%
エネルギー・機能材料 119,784 9,906 11.4%
情報電子化学 188,575 8,689 17.9%
健康・農業関連 135,459 5,622 12.9%
医薬品 257,192 48,328 24.4%
その他 25,717 2,171 2.4%
調整 △ 7,694 0.0%

 

中でも一番利益率の高いビジネスが、「医薬品」。18.8%の利益率。

以下決算短信より引用。

北米では、ラツーダ(非定型抗精神病薬)を中心に堅調に販売が拡大しました。また、国内に
おいても、トルリシティ(2型糖尿病治療剤)やアイミクス(高血圧症治療剤)等の販売が拡大
しました。この結果、売上高は前年同四半期に比べ、429億円増加し2,572億円となり、営業利益
は前年同四半期に比べ205億円増加し483億円となりました。

構成比トップの石油化学は利益率7.6%と悪くない利益率。

原料価格の上昇などが貢献したということ。

以下当社決算情報、定性情報は決算資料より。

単位は特筆なき場合、全て百万円とし、百万円以下の金額は切り捨てる。

 

経営成績

経営成績 売上 営業利益 当期純利益
当決算① 1,054,082 92,006 68,526
前決算② 900,512 47,254 19,234
業績予想③ 2,210,000 185,000 120,000
YoY 153,570 44,752 49,292
17.1% 94.7% 256.3%
③-① 1,155,918 92,994 51,474
進捗率 47.7% 49.7% 57.1%

 

対前四半期累計において増収(+153,570、+17.1%)、増益(+44,752、+94.7%)

特に利益の爆発はなかなかすごいものがある。医薬品や石油化学などの主業が貢献。

営業利益率も5.2%から8.7%へと3.5ポイントも大幅アップ。

対業績予想では売上と営業利益はショートしたが、最終利益は超過達成。

固定資産売却益6,773などもあり。

悪い決算ではなかったでしょう。

 

業績予想から計算する経営指標

項目 情報ソース パラメタ
営業利益 業績予測 185,000
有利子負債 当決算期末残高 877,037
現金預金 当決算期末残高 191,307
純資産 当決算期末残高 882,026
当期純利益 業績予測 120,000
総資産 当決算期末残高 2,960,544
発行済み株式数 当決算期末残高 1,634.135
支払利息 業績予測 10,248
減価償却費 業績予測 108,562
EPS 当期純利益÷発行済み株式数 73
BPS 純資産÷発行済み株式数 540
株価 直近株価 789
予想配当金額 決算短信 20
予想配当総額 1株当り配当×発行済み株式数 32,682.704
時価総額 株価×発行済み株式数 1,289,333

 

総資産2,960,544、純資産882,026、自己資本比率29.8%とかなり低い。

有利子負債877,037、D/Eレシオ0.99倍と低くない。

借金も多いが引当金なども大きいために自己資本比率が低い。

流動資産1,290,135、流動比率43.6%と高くない。

ネットキャッシュ△645,855の大赤字。

意外と財政状態が良い会社ではないです。というか財政状態悪いです。

時価総額1.28兆円。大きくなりすぎました。

以下計算結果。

各指標
ROE 自己資本利益率 13.61%
ROA 総資本利益率 4.05%
PER 株価収益率 10.74
PBR 株価純資産倍率 1.46
ROIC 投下資本利益率 6.77%
WACC 加重平均資本コスト 2.23%
EBITDA 減価償却前営業利益 293,562
FCF Free cash Flow 157,419
EV 企業価値 1,975,063
予想利回り 2.53%
配当性向 27.24%

 

ROEのスコアは良い。

グレアム指数(PER*PBR)は15.7倍とかなり割安。

しかし財政状態の悪さを知ってしまうとこの数字もそれほど求心力があるわけではない。

ROICも悪くないが、決して良くはない。

EV/EBITDAは6.7倍。割安。

利回り、配当性向も悪くないでしょう。

 

進捗率から計算する経営指標

現状の進捗率から計算する業績予想パラメタはこちら。

修正業績予想 売上 営業利益 当期純利益
業績予想④ 2,108,164 184,012 137,052
④-③ △ 101,836 △ 988 17,052

 

売上と営業利益はショート。しかし最終利益は大きくプラス。

営業利益184,012、最終利益137,052のパラメタを用いて経営指標を計算したものがこちら。

各指標
ROE 自己資本利益率 15.54%
ROA 総資本利益率 4.63%
PER 株価収益率 9.41
ROIC 投下資本利益率 6.73%
EBITDA 減価償却前営業利益 292,574
FCF Free cash Flow 156,783
配当性向 23.85%

 

最終利益が大幅に改善されたので、ROE,ROAも良くなっている。

グレアム指数も13.8倍とかなり安い。

営業利益は悪化したので、ROICも悪化。

EV/EBITDAは6.8倍。まだまだ割安である。

 

まとめ

安い。確かに安い。

しかし財政状態が悪いでしょう。これは大きなマイナス。

しかし銘柄、興味あったので、ためしに買いの注文を出そうと思って驚きました。

なんと、この銘柄、発注の単位が1,000株からだそうです。(最近ポピュラーなのは100株単位)

貧乏な投資家には用はないらしい。なんとも傲慢な会社です。

日本の老舗のナショナルブランドらしい清々しいまでの傲慢さです。

こういう傲慢さを体現している、高齢の大したパフォーマンスも上げていない社員の人件費によって、ROE,ROA,ROICが大したことないスコアに甘んじているのでしょう。

こういう傲慢な会社の株はまあ、間違っても買わないようにしています。

30-40代の若手社員がいくら頑張っても、老人の人件費として吸い取られてしまっているでしょうから。

業績は確かに悪くない。利益の成長率も素晴らしいものがある。

しかし財政状態が悪いのは紛れもない事実。

株主資本コストよりも借金の利息の方が今は安い。

出来うるならば、資金調達は借金でするべきでしょう。

しかしだからと言って、いつまで1,000株単位でボケーっとしているのか。

主業はともかく、財務能力は低い会社なのかもしれないと感じました。

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