東芝エネルギー事業の失敗とトランプ保護貿易バッシングについて

東芝の原発事業が炎上している。
これは簡単に言えば、原発で電力を作って売れば儲かると考えた東芝が実際、アメリカにも原子炉を作って、エネルギーを作って売る事をもくろんでいたら、2011年に起こった福島原発事故で、原発が意外と高コストである、とアメリカで評価が下がった事がある。

また、世界的な原油安の影響で、別に化石燃料で発電するコストが原発とそこまで変わらなくなってきたら、無理して原発を使わなくても良い、という風潮になり、原子炉を建造している最中に事業計画が頓挫してしまった。

過去原発に投資した金額はのれんや未成工事支出金として、資産にチャージされていますが、この資産に資産性がない、換価可能性がない、将来キャッシュフローを生み出さないと監査法人に評価されれば、これがガツンと損失になってくる。

するとあの天下の東芝が一気に債務超過に転落。銀行としては東芝への債権が貸倒懸念となってしまう。
2/14にその減損金額の全容や、今後の再発防止策についてリリースされるそうなので、それを待っています。

しかし東芝がエネルギー事業に乗り出した事自体は経営判断として責められる事ではありません。(2011年の段階で損切りしなかったのは経営判断の明らかなミスですが)

なぜなら、日本は資源がない国ゆえにエネルギーを生み出すという事にはコンプレックスがある。
実際、2014年の輸入品目に占める内訳は下記の通り。

1位 原油及び粗油 16.2%
2位 液化天然ガス  9.1%
3位 衣類・同付属品 3.8%

輸入のおよそ30%弱は化石燃料なわけです。
だから原発はいわば国策。
資源を使わないでも、自前でエネルギーを供給する。それも日本の高い技術力で。
それだけ高い技術力ならば、きっと海外にも売れる。

しかし様々な不運が重なり、東芝では今、原発が大いに足を引っ張っている。
どころか経営危機にまで発展しているのです。

東芝の崩壊は、資源のない日本が自前で電力を供給するという悲願と共に、砕け散ろうとしているのかもしれません。
一方相も変わらずトランプ周辺がうるさいですね。
メキシコに関税を40%かけるとか言っています。
現在NAFTAという協定にアメリカ、カナダ、メキシコは加入しており、自由貿易を展開していたわけですが、トランプは非アングロサクソンのメキシコを差別感情で目の仇にしていますから。

なんならNAFTA破棄も辞さない構え。
そもそもWTOという世界貿易の大元締めが関税の上限は2.5%までと取り決めているのですが、トランプはそれさえ無視しかねない勢いです。
まあ事の是非は置くとしても、すごい推進力ではありますよね。

しかし、そんなトランプを批判している日本人が多いのは実は滑稽としか言えない側面があります。

自由貿易協定(FTA)を世界の国々はそれぞれ頻繁にトランザクションが発生する国同士は結んでいるのですが、この「FTAカバー率」つまり、自由貿易で実際、関税なしの取引をしている割合は下記の通りになっています。

FTAカバー率(自由貿易率)
アメリカ   39.8%
韓国      36.0%
EU      28.2%
中国     27.1%
日本     18.2%

このFTAカバー率を見れば一目瞭然ですが、日本はアメリカの半分も自由貿易していないのです。
これはどういう事かと言うと、日本は自国内の産業を守るため、輸入に対して関税をかけて、安価に他国の製品が日本に入ってこないようにガードしているという事です。

つまり日本というのは世界的に見ても異常な保護貿易国。鎖国をしていると言ってもいい。

それなのに、アメリカがトランプ大統領になった途端、高いFTAカバー率を是正すると言ったら、日本の知識人、そしてメディアに踊らされる一般人含めて、みな、「トランプはクレイジー」の大合唱。

自分の国は既に保護貿易していて、難民も受け入れていないくせにね。
しかも日本人は皆、この事実というか数字を知りさえもしない。

知らないから、トランプをアメリカをたたいてもいい、という理屈なわけです。

日本人がいかに思考停止しているか、トランプ叩きはそれを端的に指し示しているわけですね。

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